二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達【2】
- 日時: 2016/02/27 21:12
- 名前: 酩酊 ◆D2kEwyIYmo (ID: s2qZnqsK)
クリックありがとうございます。酩酊です。
前回の小説を見て下さった方はありがとうございます。
ポケモンの二次創作としてまた書いていきます。
執筆経験は浅く、ストーリーの展開などに多少のグダりが生じますが、ご容赦ください。
気になった点は指摘して頂けると助かります。
ジャンルはバトル物です。
痛々しい表現や卑猥な表現はなるべく避けていきます。
※この作品はフィクションです。
実際の人物、事件、団体、秩序とは一切関係ありません。
どこか似つかわしく感じてもそれは他人の空似です。幻想です
前作 www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode=view&no=28671&p=100
が小説カキコ2015冬の部の大会にて銀賞を頂けたようで、
嬉しいです。ありがとうございます。
今後も応援よろしくお願いします。
Chapter3はまだ準備に時間が掛かるのですが、
とりあえずスレッドだけ作っておきました。
始動はコッソリだと思うのでお気に入り登録等お願いします。
以下、追記スペース
・一日一件更新の状態を確立するのは中々難しそうです。
キリの良い場所まで行ったら書き溜めのためにしばらく休みます。
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- Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達【2】 ( No.54 )
- 日時: 2016/09/12 22:33
- 名前: 酩酊 ◆D2kEwyIYmo (ID: XoUjuCDY)
- Puzzle Girl 『ミルクパズル』 -
白は既に芸術庭園の中心部に籠城し、入り口を見張っていた。
周りはトウモロコシで拵えた植物の壁で覆われており、
この中心部に行くにはトウモロコシ迷路を攻略しなければならない。
白は無礼を感じつつ植物を指で押しのけて、入り口を見張っているのだ。
レインボーになるように配置された薔薇の数々、やや獰猛な食虫植物、
一見すると花に見えるが、庭園の維持管理を手伝うチュリネ達。
見とれてしまいそうだが見とれている余裕はゼロに等しい。
パタッ。
何かが地面に落ちる音。白の注目は音の方向に釘付けになる。
最悪の予兆が白には見えた。パズルのピースが一つ、落ちているのだ。
そしてそのパズルピースは瞬きしている!! 目が付いているのだ!!
白はすぐに指で押さえていた植物を、音が出ないように解放する。
ゆっくりと植物が戻って行く中で、白は多数のピースが集合しているのを見た。
どちら側に逃げよう等と言う話では無い。生き残れるかの問題と化した。
「さて……本当に無害なのか確かめ無いとな……
この分解する能力……『パズルガール』に逆らえるのかどうかを」
域はトウモロコシ畑の方向を真っ先に向いた。
見えていたからでは無く、域には明確は判断材料があるからだ。
「仕方の無いこったけど……足跡クッキリだぜ」
- Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達【2】 ( No.55 )
- 日時: 2016/09/25 14:43
- 名前: 酩酊 ◆D2kEwyIYmo (ID: ozdpvABs)
それから何分か経っただろうか、域は違和感を感じていた。
ハッキリと残った足跡を追っているのに、一向に到達しないのだ。
トウモロコシの匂いだけが域の感覚を刺激する。
「おかしい……同じ場所を繰り返してるだけの気もする。
でもこれは足跡だ……こんなにハッキリしているのも珍しいぐらいーーー」
そこで域は何かに気付き、足跡らしき何かを足で蹴散らす。
域は完全に『仕掛け』に気付いた。白の施した罠に。
「砂が薄く、そして黒く染められているだけだ。
足跡の凹凸で影が出来て居るんじゃない!! これは作られた凹凸だ!!
そろそろ精神力が尽きるから使いたくないが、仕方無いか」
白はその言葉をトウモロコシ畑の中心で聞いていた。
足跡は何回か同じ道を行った後、芸術庭園を出るようにしている。
だからそれを追ってここから出て行ってくれるかと思ったが、冗長すぎたようだ。
そして今のセリフは、域が切り札を持つ事を意味していた。
パァーン!!
何かの破裂音と共に、上空から何かが降り注いだ。
それはパズルピースだった。ここら一帯に万遍なく降り注いだのだった。
(ま、まずい!! これはもう絶対絶命!! 私、助からない!!)
飛び散ったピースは服や、ズボンや、髪や肌の色をしている。
そして遠くからパタパタとピースが集合する音が聞こえる。
微かに多方面から『感覚があったぞ!!』という声も聞こえた。
そしてついに、白の上空に域の集合体の数々が現れた。
「ご、ごめんなざいいいいいぃぃぃぃ!!」
「謝るのは……悪い事した後でいいぜ、お嬢ちゃん」
- Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達【2】 ( No.56 )
- 日時: 2016/10/11 19:46
- 名前: 酩酊 ◆D2kEwyIYmo (ID: cSy8Cn7x)
また前と同じように、腕が白の肩を取り押さえる。
そしてパタパタと音を立てて域が集合していく。
しかし、その過程で域にとってのトラブルが起きた。
パタパタという音に交じって、ポスポスと土の音が聞こえる。
パズルピースが何故か集合しきれずに、土に落ちているのだ。
「あ、れれ? ちょっと待て……精神力切れたか!?」
「はぁー……はぁー……よ、良かった……」
顔もほんの一部が地面に落ちるが、何とか喋り、聞き、見れている。
域が白の顔から自分の体に視線を移すと、そこには黒が広がっていた。
自分のピースの大半は真っ黒に染められていたのだ。
「あなたは……目のピースから順番に集合していっていた。
だ、だから、『見なければ』集合出来ないのだと思って……黒に染めました」
「……そうかよ、んで? まだ俺は戦えるぞ」
白は域の腕を引き剥がす。白の力でも成功するぐらいに拘束力は弱かった。
そして、長い時間を掛けても域のピースが集合する事は無かった。
ピースはパラパラと砕けて、域は白に半ば乗る形になる。
「私は……あなたの野望に反対です……!!」
「……は? 野望って?」
「あなたは学園を支配しちゃうんでしょう? だから私を攫って……」
「うーん待て待て、サッパリ話が見えて来ない。
俺は学園なんてどうでも良いし、ただお前が他に危害を与えないと誓うならそれで良い」
「……え? 私は別にそんな事……だって、『黒』には危険なんて……」
「無い……のか、やっぱり今までのは全部ブラフか?」
「は、はい……そうじゃなきゃこ、殺されそうで……」
域は白に乗った状態のまま固まる。ピースなので重くは無い。
「そっか……ごめんな……怖がらせて。分かった、もう襲う理由は無い。
だからその……このまんまじゃ元の体に戻れねぇから、どうにかしてくんね?」
「えっと、それ、私が丁寧に擦らなきゃ取れませんね……」
「うそだろ……」
- Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達【2】 ( No.57 )
- 日時: 2016/10/29 22:54
- 名前: 酩酊 ◆D2kEwyIYmo (ID: Ux.5UTH1)
それから十分ぐらいして、域は元の体に戻る事が出来た。
白も息が切れているが、域はもっと酷い。
「はぁ……腹が捩れるかと思った、てか捩れてる?」
域は腹周辺のピースを一通り確認する。
白が丁寧に擦ったのは域の首から下全域となる。
服によって覆われていたりする部分は一切の感覚が無く、
裏側は本物のパズルのように灰色のダンボール処理がされていた。
まとめると、域にとって地獄だったのは主に足の裏の脱色だった。
「…………お前の能力って、いつから?」
「き、昨日からです……あなたは?」
「俺も。あと、ホントに学園をどうこうしたいんじゃねーからな。
俺はただ、誰かに支配されんのが嫌なんだ。
あ、言ってなかったな。『パズルガール』……殴ってパズルに出来る。
でも殴るのはその物体の中心部分じゃなきゃダメ」
「えっと、私は『ブラック・ライツ』です。
見えている範囲なら、何処にでも何でも書けます。
良かった……あなたが悪い人じゃなくて……」
域は白を訝しげな目で見つめる。
「ちょろいなお前……あと、『あなた』ってのやめてくんないか?」
「す、すいません長屋坂さん……」
「うーん、それもダメ。 友達って感じがしないからな」
「えっ? 友達って、え?」
「……ダメか?」
「良いです!! ぜんぜん、なんとも!! お願いします!!」
「おぉ……ガッツリ来たな、じゃあ……『エリア』で頼む」
「エ、エリアさんで良いですか?」
「良いぜ? そっちはなんて呼べば良い?」
白は少し考えた後、口を開いた。
「うーん……『白』って呼んでください、よろしくお願いしますね!!」
「おう、確か図書室によく居るよな? 暇な時遊びに行くぜ」
- Re: 【ポケモン二次創作】kskと世界の仲間達【2】 ( No.58 )
- 日時: 2016/11/09 19:01
- 名前: 酩酊 ◆D2kEwyIYmo (ID: dBmUCHou)
-Silver Fluch 『ブザー』-
「あぁ…………うぅ……」
その日の夜、白はベッドの上で足をジタバタさせていた。
頬は紅潮し、顔は枕に押し当てて時折ふぅーとため息を漏らす。
「友達……友達かー……」
勿論、白は友達が全く居ないわけでも無い。
仕方なしに、都合上で会話をするうちに余所余所しさが抜けたり、
趣味が合って気も合うような、友達と呼べる人物は居る。
だが面と向かって『友達』と言われたのでは流石に意識せざるを得ない。
友達として求められた事が、今の白にはたまらなく嬉しいのだ。
明日に何かイベントがあるわけでも無かったのに、白はしばらく眠れなかった。
翌日の授業が終わると、白は早速図書室に直行した。
円形のテーブルに椅子が配置され、本棚に本が整頓されている。
ここにあるのは科の勉強をするための本や、勉学の本では無い。
そういった本はすべて各科の資料室に置いておけば良いだけなので、
主にストーリーのある小説や児童向けの漫画が置いてある。
「あ、白ちゃん」
「こんにちは、せりちゃん」
白が『せり』と呼ぶのは図書室のカウンターに座っていた女子だ。
ブラウンのショートヘアーで丸眼鏡を掛けている。
前述の趣味も気も合う友人が、この『山羽 芹奈(やまば せりな)』だ。
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