二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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【オリキャラ×KHFM】結末まで進む、光と闇と心の物語
日時: 2017/09/11 21:36
名前: エイヴ ◆.Z4zYzVCxs (ID: MW3WsllJ)

巡人は友達と一緒にディズニーランドに遊びに来たが、物思いにふけっていたせいで友達とはぐれ、ディクトと二人きりになってしまう。慌てて追いかけようとした矢先に目にしたのは、テレビとゲーム機とソファーと、その傍で立っているお兄さん。そして、台座に飾られた、見覚えのある大きな鍵だった……。





【アテンション!】
・この物語はフィクションですが、実在の場所や実在のゲームなどが出てきます。ディズニーランドと「キングダムハーツ」と言うゲームです。

・実質、こちらのオリキャラとキングダムハーツに出て来るキャラクターとのクロスオーバーですが、あくまでも「ゲーム越し」でのクロスオーバーです。オリキャラとキングダムハーツのキャラクターが直接絡む様な事は一切ありません。

・題材が題材なので、色んな意味で危ないかもしれません。いや、危ないです。消される可能性があります。

・キングダムハーツやディズニー好きな読者様達に不快感を与えてしまうかもしれません。

・この話では『キングダムハーツ FINAL MIX』のネタバレと作者流攻略が思いっきり存在します。最初から最後まで、ネタバレだらけです。この話の為に攻略サイトやRTA(リアルタイムアタック)動画を見たり、リアリティーを出す為に()努力をしました。


それでも大丈夫な方は、最後までお楽しみください。

ダメな方は、そのままブラウザバックでお願いします。

では、どうぞ。





【主な登場人物】
内村 巡人(うちむら じゅんと)
主人公。友達の和斗達と一緒にディズニーランドに行ったが、ひょんな事から『キングダムハーツ FINAL MIX(KHFM)』に挑戦する。

ディクト
巡人と一緒にいる半人半獣(人2:獣3)の黒猫。魔法使いに憧れていて、魔法使いの服装をしている。KHFMに挑戦する巡人に付き合う事になる。面白そうだから。

坂下 和斗(さがしも かずと)
巡人の友達。シューティングが得意。

小賀 匠(こが たくみ)
巡人の友達。落ち着いた性格をしている。

崎本 明(さきもと あきら)
巡人の友達。やや子供っぽく、ディズニーランドを一番楽しんでいる。

小田 蒼樹(このだ あおき)
巡人の友達で、紅菜の双子の兄。紅菜の事になると過剰になる所がある。要はシスコn(ry

小田 紅菜(このだ あかな)
巡人の友達で、蒼樹の双子の妹。明と同じくらい、ディズニーランドを楽しんでいる。

フレイ
炎のエレメント。とても幼い。ディズニーランドに行くのを楽しみにしていた。

コール
氷のエレメント。とても幼い。ディズニーランドに行くのを楽しみにしていた。

ネリア
風のエレメント。冷静で丁寧口調。フレイとコールにとって、お姉さんみたいな存在である。



【目次】
Prologue:>>1-3

1st World's:>>4-12
dive to heart:>>4
デスティニーアイランド:>>5-7
トラヴァースタウン:>>8-11

1st World's 後書き:>>12

2nd World's:>>13-27 >>30-33
ワンダーランド:>>13-18
ディープジャングル:>>19-27
Re:トラヴァースタウン:>>30-32

2nd World's 後書き:>>33

Interval:>>34-44
開園前:>>34
シンデレラ城:>>35
BTM(ビックサンダーマウンテン) ファストパス:>>36
エンカウント:>>37
イッツアスモールワールド:>>38
ビックサンダーマウンテン:>>39
ウエスタンリバー鉄道:>>40
トゥーンタウン:>>41
パレード:>>42
スペースマウンテン:>>43

Interval 後書き:>>44

3rd World's:>>47-67
アグラバー:>>47-54
モンストロ:>>55-60
ハロウィンタウン:>>61-66

3rd World's 後書き:>>67

4th World's:>>68-81
ネバーランド:>>68-75
Re:Re:トラヴァースタウン:>>77-80

4th World's 後書き:>>81

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ディープジャングル Part.9 ( No.27 )
日時: 2017/04/24 21:06
名前: エイヴ ◆.Z4zYzVCxs (ID: KG6j5ysh)

洞窟の奥に、何かがあった。ターザンはソラには分からない言葉で話す。ここに、リクとカイリがいるんだと、ソラは思ったが、ターザンはソラを手で制した。

静かになる。耳をすますと、滝の音が聞こえた。ジェーンいわく、滝の音が反響しているらしい。ターザンが再び、あの言葉を言う。その後、

ターザン『ともだち いる ともだち あえる』

と言った。

ディクト「?('ω')」

ディクトは分からなかったみたいだが、ジェーンは分かったみたいだ。ターザンが言ってたよく分からない言葉は、「こころ」……「心」の事だった。心の中の友達。ジェーンはそう言う。

ソラ『なんだよ。そう言う事か……』

ディクト「ヽ(・ω・)/ズコー」

巡人「ディクトったらもうwww」

ともだち、こころ、同じ。クレイトン、こころ、なくした。こころない。ともだち、みえない。こころない。ひとりぼっち。

ターザンがそう言った後、ソラはドナルドに謝る。勝手言ってごめんな、と。ドナルドと謝る。悪かった、と。仲直りだ。グーフィーは、僕らは仲間だもんね!と、フォローを入れた。その言葉で、ディクトは首をかしげたが、巡人は何も言わなかった。今はまだ言わなくてもいいと、そう思った。

青い光にソラは近づく。蝶々が集まっていた。蝶々が飛んで行く。鍵穴があった。ソラはキーブレードで、鍵穴を閉じた。グミがポトリと落ちた。しかし、王様の物では無いらしい。小さなゴリラがドナルドにすり寄った。ジェーンが教えてあげる。

ジェーン『ドナルドの事が気に入ったみたいね、彼女』

ディクト「は?メスだったの?」

ディクトは目を点にした。

巡人「そうらしいよ」

巡人は首を縦に振った。ドナルドは首を横に振った。デイジーに叱られる!と。ディクトは呆然とした。ナビグミのかけらを手に入れた。

場面は変わって、どこか暗い場所になった。誰があの場所にハートレスを送ったと、男が聞く。女性が、クレイトン自身がハートレスを呼び寄せたと答えた。補足するなら、クレイトンの欲望は、ハートレスを引き寄せてしまったらしい。エサをやり過ぎたとも、付け加えた。

ディクト「やっぱり……!」

自力で答えに辿り着いたとはいえ、思わず叫んでしまった。

ディクト「クレイトンの闇の考え……欲望にハートレスが喰い付いて、あの世界に来てしまった。ハートレスを呼び出したクレイトン自身なら、多少の事ならハートレスを率いる事はできなくはない。そして最後は……自らの闇に押し潰されたんだね」

正解。と巡人は心の中で言った。イベントは進む。別の男が、最後の所だけだがディクトと同じ事を言った。そして別の男が、姿がハッキリと明かされると同時に、ハートレスはクレイトンのような脆い心の持ち主が扱えるシロモノでは無いと言った。

ディクト「誰?」

男はさらに続ける。問題はソラで、ついに鍵穴まで見つけたと言った。しかし、女性は焦らない。他の鍵穴を見つけるまで時間がかかるだろうと言った。さらに、ソラ達は自分達のもう一つの目的に気づいていないと、余裕そうであった。

別の女性が「プリンセスってやつかい」と言った。

ディクト「プリンセス?お姫様の事?」

巡人「まあそうだね。お姫様だよ」

ディクトの問いに、巡人は答えた。女性は、プリンセスは着実にこちらの手に集まりつつあると言った。そして、また1人と言ったと同時に現われたのは……

ディクト「アリス!?こんな所に、どうして……!?」

ワンダーランドで姿を消したアリスだった。

巡人「彼女もプリンセスとして、元の世界から拐われたって事だと思う。と言うか、彼女もプリンセスなんだけどね」

ディクト「そんな……。プリンセスって、お姫様でしょ?アリスにお姫様の要素なんて無いはずだけれど……」

ディクトの疑問は最もだ。アリスにはプリンセスの要素はどこにも無いが……。

巡人「そこはほら……納得して」

ディクト「(´・ω・`)」

こうして、イベントが終わった。場面は変わり、ソラ達の視点に戻った。そろそろ行くと、ソラは言った。ジェーンが、ソラ達の船はどこまでかと聞く。ソラは答えを濁した。当然である。何せソラ達の船、グミシップは……

ディクト「ジェーン達の言っている『船』とは違うからね。仕方ないね('ω')」

最後に、ターザンはソラと自分は友達と言ってくれた。ネイティブワークを手に入れた。チュートリアルが流れる。キーホルダーなのだが、実質新しい武器でもあった。赤のトリニティを覚えた。

ディクト「キーブレードって、そんな風になってるんだね……。キーホルダーを入れ替えると形が変わるんだ……」

ディクトは納得したように頷いた。その間にソラ達はグミシップに乗っていた。ソラいわく、さっき手に入れたグミブロックは他のとは違うらしい。何に使うのかと聞いて、ドナルドは考えた。そこで、グーフィーが、レオンなら知ってるかもしれないと助言する。ドナルドはそれに賛成し、トラヴァースタウンに戻る事になった。

巡人「これでこのワールドの攻略はおしまい。次はトラヴァースタウンに戻って、変わった形のグミ……ナビグミのかけらを何に使うのかを聞きに行く事になる」

ディクト「終わりが見えないんだけど」

ディクトはそう呟いた。

巡人「ここまで来てまだ前半辺りだからね。仕方ないね」

ディクト「エンディングまで行けるの?(´・ω・`)」

巡人「行けるかどうかじゃない。行ける所まで行くんだ」

ディクト「行ける所まで、か……」

ワールドマップでワンダーランドランドを選択して、そこまで進む。ワンダーランドに到着したら、今度はトラヴァースタウンを選択して、グミシップで進む。二度手間だ、とディクトは感じた。トラヴァースタウンに到着。アクセサリーショップで降りて、セーブした。3時間34分だった。





12:14

閉園まで、あと9時間46分。

行ける所まで行く。その言葉を心の中で繰り返し、繰り返し、黒猫は呟いた……。





その頃……

明「パレード、凄かったね(´ω`)」

フレイ「いろいろあったね(´ω`)」

コール「いろいろおどっていたよ(´ω`)」

明「巡人にも見せたかったよ……(´・ω・`)」

蒼樹「仕方ないよ。巡人君とディクト君はエントランスで頑張っているんだから。話を聞かせてあげたらどうかな?」

明「うん。そうする」

匠「崎本。ちゃんと俺達の伝言は伝えたか?」

明「うん。巡人とディクト、固まってた」

匠「だろうな」

ネリア「タダで貰えると思ったら大間違いです。払って貰う物は払って貰う。それぐらいの権利は私達にはあります」

和斗「ネリア……」

ネリア「文句ありますか?和斗さん」

和斗「いいえ。何でも無いです(´・ω・`)」

紅菜「ネリアちゃん。次はどこに行く?」

ネリア「そうですね……。色々と回って、パークも1周しましたし……」





to be continued...




ディープジャングル編、長かったです。時間との勝負になりつつもあります。

そして、遂に閲覧数が100を超えました。本当にありがとうございます。これからも、この作品の続きを楽しみに待っていてください。

それでは(^∀^)ノ 感想をどうぞ!

※2017年4月24日追記
時間の描写を修正しました。

お詫び ( No.28 )
日時: 2017/04/24 20:26
名前: エイヴ ◆.Z4zYzVCxs (ID: KG6j5ysh)

こんばんは。エイヴです。

本来ならば、これからトラヴァースタウン再訪編を上げようと思いましたが、まずは皆さんに謝らなくてはいけない事がございます。

ワンダーランド編で、巡人とディクトが匠とネリアと話をして、1時間もロスしてしまったシーンですが、

【引用:ワンダーランド Part.5 >>18より】
裁判は中断。セーブポイントでセーブする事にした。2時間24分。前にセーブしたのが1時間25分だったので、約1時間分もロスしてしまった事になる。机の上に置いてある時計を見てみたら、もう11時30分前だった。あれこれ考えても仕方が無い。このワールドだけは、一気に集中する事にした。

この部分に誤りがありました。

セーブした時点でのゲーム時間は「2時間24分」で合っています。

しかし、「机の上にある時計を見てみたら、もう11時30分前だった」の一文は間違いです。実際に計算(8時40分+2時間24分)してみたら、11時04分でした。このミスはあまりにも致命的なので、これ以降、時間に関わる描写を修正できる限りに修正してから、トラヴァースタウン再訪編を上げます。

大変、申し訳ございませんでした。

今後、このような事が無いように、要所要所で時間の筆算をして、間違えが無いようにします。

それでは。

お知らせ ( No.29 )
日時: 2017/04/24 21:30
名前: エイヴ ◆.Z4zYzVCxs (ID: KG6j5ysh)

お待たせしました。時間の描写を全て修正できたので、これからトラヴァースタウン再訪編を上げます。

これを上げる前に間違いに気づく事ができて良かったと、本当に思いました。気付くのが遅かったら、かなりの大惨事になっていたと思うとゾッとします(震え声)

では、次のレスから始まります。ワンダーランド編、ディープジャングル編と比べてパート数は短いですが、2nd World's最終章「Re:トラヴァースタウン」をお楽しみください。

では、どうぞ!(^∀^)ノ

Re:トラヴァースタウン Part.1 ( No.30 )
日時: 2017/04/24 21:41
名前: エイヴ ◆.Z4zYzVCxs (ID: KG6j5ysh)

念願のアビリティピアスを買った。早速ソラに装備する。フレアスタンプと入れ替えた。グーフィーにフレアスタンプを装備させ、グーフィーが新しく覚えたアビリティ【グーフィーアタック】を付けた。

ディクト「レオンの居場所は分かっているの?」

巡人「分かってる」

巡人は慣れた操作でレオンの場所へと向かっていく。1番街で、ソラが初めてトラヴァースタウンで倒れていた場所に、赤のトリニティがあった。発動させて、新しく開かれた道、2番街の路地裏に入る。目の前に宝箱があったので、回収した。子犬だった。

巡人「あ、そうだ」

巡人は装備画面を開き、キングダムチェーンから、先ほど手に入れたキーホルダー、ネイティブワークを装備した。リーチは長いがクリティカルが出づらいようだしかし、攻撃力はキングダムチェーンより2つ上がった。

メニュー画面を閉じ、そのまま壁を乗り越えようとするが、

巡人「(´・ω・`)」

ディクト「乗り越えられなかったね('ω')」

諦めて、2番街から回り道をした。奥にある用水路で赤のトリニティを発動。その先へ進むと、レオンとエアリスがいた。

レオンに話しかけると、イベントに入った。鍵穴を見つけたが、キーブレードが勝手に閉じてしまったと話す。しかし、エアリスはそれで良いと言った。

ディクト「良いんだ……(・ω・)」

星の海に浮かぶいくつかの世界には鍵穴があるはず。その鍵穴は、世界の中心に繋がっているらしい。そして、トラヴァースタウンにもあるだろう、とレオンは説明する。

ディクト「世界の、中心……?」

ディクトは首をかしげているので、

巡人「それで、いいのよ」

とエアリスの口調をマネして言ってあげた。引っぱたかれた。

巡人「痛いよ!」

と巡人は叫ぶが、ディクトは何も言わなかった。

ちなみに、今の情報はアンセムが書いたレポートに載っていたと、エアリスは言った。さらに、鍵穴にハートレスが入り込むと、世界の中心に何らかの影響が起き、最後には世界が無くなるとも教えてくれた。阻止するには、鍵穴を閉じるしかない。ソラにしか出来ないと、エアリスは言った。

巡人「……」

ディクト「……」

2人は何も言わず、イベントを進める。イベントが終わり、もう一度レオンに話しかけた。ソラは変わった形のグミブロックは何かとレオンに聞いた。レオンは考え込んだ。

ディクト「これ、分からないパターンだね('ω')」

ボソリとディクトは言った。エアリスが、シドさんに聞けば良いとフォローを入れる。

その後、レオンはソラに「大地のかがやき」をあげた。石なのだが、強い力を秘めているらしい。お守り代わりに持っていたそうだ。どうやって使うのかとソラは聞いた。レオンは考え込んだ。

ディクト「分からないんですね分かります('ω')」

ボソリとディクトは言った。行動できるようになったので、奥に見つけた宝箱を回収した。子犬だった。

巡人「お願いだからポーションとかエーテルとかエリクサーとか出て来てよ!!」

ついに巡人も叫んだ。叫んでしまった。回収する宝箱に必ずと言って良い程、期待した宝箱の中身が子犬だったのだ。今まで堪えていたが、我慢の限界に達してしまった。ディクトは苦笑いし、後ろからは何故か笑い声が聞こえた……。





next to Part.2

Re:トラヴァースタウン Part.2 ( No.31 )
日時: 2017/04/24 21:36
名前: エイヴ ◆.Z4zYzVCxs (ID: KG6j5ysh)

その後、用水路を出て、2番街の路地裏に戻る。奥まで行き、宝箱からポーションを回収。近くにあった木箱を使い、階段代わりにして壁を越え、1番街へ戻った。アクセサリーショップに戻り、シドに話しかけるとイベントが始まった。ここで、ようやくナビグミのかけらの使い道が判明する。ナビグミ……ナビゲーショングミはグミシップに付けると、新しい道に行く事ができるらしい。つまり……

ディクト「新しいワールドに行けるって事?」

巡人「そう言う事。ワンダーランドとディープジャングルで解決出来てたらとっくにエンディングは迎えてる」

と言う訳で、ナビグミはシドが付けてくれる事になったが、その代わりとして、お使いを頼まれた。本を届けて欲しいと。引き受ける事にした。

本を貰った直後、ドン、と地響きがしてから、鐘の音が鳴った。なんだ!?と慌てるソラに、シドはからくり館の鐘が鳴っているみたいと言った。鐘の見物に行く前に本を届けて欲しい。終わったら3番街家に来てくれと釘を刺されて、イベントは終わった。

巡人はキャンプメニューからアイテム欄を開き、ソラの手持ちアイテムにハイポーションを2つ補充しておいた。その後、アクセサリーショップを出て、アイテムショップに行き、ポーションを買えるだけ買う。アイテムメニューを開き、ソラの手持ちアイテムで、ハイポーション全てをポーションに入れ替えた。ディクトに「二度手間じゃない?」と聞かれたが、スルーした。

その後、2番街を通り、3番街へ入る。3番街で現われたハートレスを全滅させ、炎のマークが書いてある扉に【ファイア】を放ち、その先へ進んだ。水辺に浮かぶ足場をジャンプで渡るが、失敗。もう1度岸へ戻り、再び足場を渡り、向こうまで着いた。向こう岸に建っている空き家に入ると、イベントに入った。

何も無い空き部屋。辺りを見回すソラの目に、カイリが現れた。

ディクト「カイリ……」

こう言う所ってドキドキするね、と話す。

カイリ『「秘密の場所」を思い出さない?ふたりで落書きした、あの洞窟』

ディクト「秘密の場所……落書き……」

あそこか、と、ディクトは思い出した。島で食料集めをしていた時、ソラとローブの男が出会った場所。覚えてない?とカイリはソラに聞くが、

ディクト「思い出した('ω')」

ソラの代わりにディクトが答えた。巡人は思わず、フフッ、と笑った。

カイリ、とソラは彼女に手を伸ばす。その時、グーフィーがソラを呼んで、ソラは我に返った。ソラはグーフィーの方へ振り返る。もう一度カイリの方へ向くと、カイリの姿はどこにもいなかった。

ディクト「消えた?消えちゃったの?カイリは神出鬼没なの?('ω')」

巡人「出たり消えたりしているからね。もしかしたら……」

ディクトは身震いした。

その時、後ろから、やれやれ、と声がした。現実世界ではない。もちろん、ゲームの方からだ。カメラが声の方を向く。白いヒゲが長い、青い服で統一したお爺さんがいた。

ディクト「新キャラかな?('ω')」

話を聞くと、名前はマーリンで、魔法使いらしい。それを聞いた瞬間、ディクトの目が輝いた。

ディクト「魔法使い!?」

テレビに見入るディクト。巡人はその様子を微笑んで見ながら、イベントを進めた。ある程度進むと、今度はフェアリー・ゴッドマザーも現われた。シンデレラに出て来る魔法使いだ。イベントが終わり、マーリンにシドから頼まれた本を渡した。しかし、マーリンの本では無いと言う。いつの間にかカバンに入っていたのだと。

ディクト「えええ……(´・ω・`)」

「ちぎれたページ」と言う物を拾えば何かが起こるかもしれないと言う。なので、本は飾って置く事にした。レオンから貰った石については、フェアリー・ゴッドマザーに聞けば良いと助言をくれた。

フェアリー・ゴッドマザー曰く、この石は「召喚石しょうかんせき」と言う物で、今は消えてしまった……恐らく、闇に呑み込まれてしまった世界で暮らしていた者の中に、とても強い心を持っていた場合、完全には消えずに、結晶として残った物であるらしい。助けられない?とソラは聞く。せめて、召喚石となった者だけなら……と、フェアリー・ゴッドマザーはあの呪文を唱えた。

ビビディ・バビディ・ブー、と。

召喚石はシンバとなり、召喚出来るようになった。

ディクト「シンバって誰?」

巡人「ライオンキングって言う作品の主人公。色々な困難を乗り越えて、やがてサバンナの王様になる、逞しいライオンだよ」

サバンナかどうか知らないけれど、と、一応付け足しておいた。

召喚魔法は3人パーティーでバトルしている時に使える。ただし、一度召喚した魔法は、召喚したバトル中は使えなくなる。さらに、仲間が戦闘不能に陥ってしまった時も使えなくなる。召喚MPが尽きた時点で召喚が終わる。任意でキャンセルもできる、チュートリアルで教えてくれた。

ディクト「召喚魔法は協力って事なんだね('ω')」

ディクトは納得したように頷いた。行動出来るようになった後、近くにあった青トリニティを発動。セーブしようとしたが、マーリンに「シドの所に行くといい」と言われてしまった。しかし、体力は全回復できたので、マーリンの家を出て、3番街へ戻った。そのまま真っ直ぐ進むとイベントに入った。

現れたハートレスに立ち向かおうとするソラ。

ディクト「あれ?何で構えているキーブレードが初期装備なの?ネイティブワークを使っていたよね?(゜д゜)」

巡人「本当だ。キングダムチェーンになってる……(゜д゜) おかしいな。普通、キングダムハーツシリーズのイベントシーンでキーブレードが出てくる時は、今現在の段階で装備しているキーブレードが反映されるはずなんだけれど……」

お互いに首をかしげた。イベントではリクが現れた。ソラはリクと会えた事に喜ぶ。カイリは?とリクに聞くが、一緒では無いみたいだ。ソラは項垂れた。リクは言う。俺達で捜せばすぐに見つかると。俺達は外の世界へと出られたから、どこにでも行けるとも言った。

そこへ、ハートレス……一番雑魚のシャドウが現れる。その間にも、リクは話を続けた。要約すれば、全部俺に任せればカイリはすぐに見つかる、と。

ディクト「……」

話が進むごとに、ディクトの顔が冷たくなってくる。襲ってきたシャドウはソラが倒した。驚くリクに、ソラはドヤ顔で言った。

ソラ『誰に任せろって?』

ディクト「(´ω`)」

ディクトの顔が一気に穏やかになった。ソラは、俺だってリクやカイリをドナルドとグーフィーと一緒に捜していたんだ、と話した。

リク『一緒に……(´・ω・`)』

ドナルドは自己紹介しようとして、

ソラ『3人で色々な世界を回っているんだ。あちこち』

リク『へえ。お前が?信じられないな』

ディクト「……」

ソラはキーブレードに選ばれた勇者なんだ、とグーフィーは説明した。ドナルドが、そうは見えないけど、と否定したが、ソラが喰ってかかる。

ディクト「……」

巡人「……?」

いつもならツッコミを入れるであろうディクトが、今回はあまりツッコミを入れてない。不思議に思うが、後で聞こうと思い、今は気にしない事にした。

リク『キーブレードって、これか?』

リクが、ソラが持つキングダムチェーンを手にしていた。

ディクト「……?」

ここでディクトが不思議そうな表情をした。ソラは一瞬首をかしげた後、返せとリクに突っ込んだが、軽々と避けられてしまった。リクはしばしキーブレードを眺めたあと、ソラに投げて返した。

その後、ソラはリクも一緒に行こうと誘う。すっごい船に乗っていると自慢した。特別に乗せてあげると言ったが、ドナルドは反対する。ソラも、いいだろ?せっかく会えたんだし、と言い寄るが、ドナルドは断固としてダメと言った。

ディクト「……」

グーフィーが何かに気づき、ソラは前を向く。リクがいつの間にかいなくなっていた。

ディクト「……」

ソラはがっかりするが、リクが元気だったから良いか、と言った。

ソラ『リクに会えたんだ。カイリにだって、きっと会えるよな』

そして、イベントは終了した。ディクトは黙ったままだった。





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