二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- 【オリキャラ×KHFM】結末まで進む、光と闇と心の物語
- 日時: 2017/09/11 21:36
- 名前: エイヴ ◆.Z4zYzVCxs (ID: MW3WsllJ)
巡人は友達と一緒にディズニーランドに遊びに来たが、物思いにふけっていたせいで友達とはぐれ、ディクトと二人きりになってしまう。慌てて追いかけようとした矢先に目にしたのは、テレビとゲーム機とソファーと、その傍で立っているお兄さん。そして、台座に飾られた、見覚えのある大きな鍵だった……。
■
【アテンション!】
・この物語はフィクションですが、実在の場所や実在のゲームなどが出てきます。ディズニーランドと「キングダムハーツ」と言うゲームです。
・実質、こちらのオリキャラとキングダムハーツに出て来るキャラクターとのクロスオーバーですが、あくまでも「ゲーム越し」でのクロスオーバーです。オリキャラとキングダムハーツのキャラクターが直接絡む様な事は一切ありません。
・題材が題材なので、色んな意味で危ないかもしれません。いや、危ないです。消される可能性があります。
・キングダムハーツやディズニー好きな読者様達に不快感を与えてしまうかもしれません。
・この話では『キングダムハーツ FINAL MIX』のネタバレと作者流攻略が思いっきり存在します。最初から最後まで、ネタバレだらけです。この話の為に攻略サイトやRTA(リアルタイムアタック)動画を見たり、リアリティーを出す為に()努力をしました。
それでも大丈夫な方は、最後までお楽しみください。
ダメな方は、そのままブラウザバックでお願いします。
では、どうぞ。
■
【主な登場人物】
内村 巡人(うちむら じゅんと)
主人公。友達の和斗達と一緒にディズニーランドに行ったが、ひょんな事から『キングダムハーツ FINAL MIX(KHFM)』に挑戦する。
ディクト
巡人と一緒にいる半人半獣(人2:獣3)の黒猫。魔法使いに憧れていて、魔法使いの服装をしている。KHFMに挑戦する巡人に付き合う事になる。面白そうだから。
坂下 和斗(さがしも かずと)
巡人の友達。シューティングが得意。
小賀 匠(こが たくみ)
巡人の友達。落ち着いた性格をしている。
崎本 明(さきもと あきら)
巡人の友達。やや子供っぽく、ディズニーランドを一番楽しんでいる。
小田 蒼樹(このだ あおき)
巡人の友達で、紅菜の双子の兄。紅菜の事になると過剰になる所がある。要はシスコn(ry
小田 紅菜(このだ あかな)
巡人の友達で、蒼樹の双子の妹。明と同じくらい、ディズニーランドを楽しんでいる。
フレイ
炎のエレメント。とても幼い。ディズニーランドに行くのを楽しみにしていた。
コール
氷のエレメント。とても幼い。ディズニーランドに行くのを楽しみにしていた。
ネリア
風のエレメント。冷静で丁寧口調。フレイとコールにとって、お姉さんみたいな存在である。
■
【目次】
Prologue:>>1-3
1st World's:>>4-12
dive to heart:>>4
デスティニーアイランド:>>5-7
トラヴァースタウン:>>8-11
1st World's 後書き:>>12
2nd World's:>>13-27 >>30-33
ワンダーランド:>>13-18
ディープジャングル:>>19-27
Re:トラヴァースタウン:>>30-32
2nd World's 後書き:>>33
Interval:>>34-44
開園前:>>34
シンデレラ城:>>35
BTM(ビックサンダーマウンテン) ファストパス:>>36
エンカウント:>>37
イッツアスモールワールド:>>38
ビックサンダーマウンテン:>>39
ウエスタンリバー鉄道:>>40
トゥーンタウン:>>41
パレード:>>42
スペースマウンテン:>>43
Interval 後書き:>>44
3rd World's:>>47-67
アグラバー:>>47-54
モンストロ:>>55-60
ハロウィンタウン:>>61-66
3rd World's 後書き:>>67
4th World's:>>68-81
ネバーランド:>>68-75
Re:Re:トラヴァースタウン:>>77-80
4th World's 後書き:>>81
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- ネバーランド Part.4 ( No.72 )
- 日時: 2017/05/17 12:45
- 名前: エイヴ ◆.Z4zYzVCxs (ID: GlabL33E)
巡人はアイテムメニューを開き、パルメットクロウの効果を確認する。特に何もしなかった。その後、アビリティメニューを開き、ソラに【ファイナルブレイク】を、ドナルドに【ハイパーヒーリング】を付けた。
その後、部屋の床下の仕掛けを解いて、イベントを発動させる。ピーターパンとは別行動になった。イベントを終わらせた後、もう一度闇のソラと戦った部屋に戻り、外へ通じる扉を開けた。イベントが始まった。
フック船長曰く、リクはカイリを連れてどこかへ行ったらしい。ソラは、とこだ、と問いただすと、ホロウバスティオンと言う廃墟に行ったと答えた。マレフィセントの根城でもあるらしい。
ディクト「ホロウバスティオン……『ホロウ』は『虚ろ』、『バスティオン』は『要塞』だから……『虚ろな要塞』か」
ホロウバスティオンと聞いて、直訳した言葉を唱えて納得したように頷くディクト。
お前達には辿り着けない。
フック船長は断言した。その後、ある物を取り出す。ランタンに閉じ込められたティンクだった。驚くソラ。ディクトは目を見開いた。ソラに、ティンクを「ちっこいの」と呼び、彼女を見捨ててリクを追いかけるか、と問いかけた。
ディクト「脅し、だね」
巡人「まあ、そう言う所だね」
ソラは項垂れる。そして、降参したかのように、手に持ったキーブレードを消した。
ハートレスに囲まれるソラ。フック船長は、キーブレードを差し出すなら命は助ける、と告げる。自分はハートレスと違い、情け深い人間だとも言った。情け深い人間が脅しを使うか、と言うディクトのツッコミは聞き流した。
キーブレードか、板か。
左手の鉤爪で、指す。チクタク、と時計の音も聞こえた。見ると、ワニが一匹。フック船長の左手を食べたらしい。文句を言い始めるフック船長に、ディクトが呆れながら言い放った。
ディクト「と言うより、キーブレードを差し出す事自体が無理な話だよ。だって、キーブレードは持ち主を選ぶんでしょ?持ち主じゃない人間がキーブレードを持ったって、結局持ち主の手に還るんだから、フック船長の持ち掛けた取引は成立しない。つまり……」
巡人「フック船長はソラの命を助ける気はさらさら無い」
ここで、後ろから肩を揺さぶられた。デジャヴだと、声をあげながら思う巡人は後ろを向く。ちょうど、二人の話題の人物が巡人の肩を激しく揺らしていた。
ディクト「この人もグリーティングで出るんだ……」
意外そうに、ディクトは小さく呟いた。
スミーと言う部下らしき人物に後を任せ、逃げるフック船長。
ハートレスに詰められ、ソラは板の先端に立った。後ろへ、後ろへと下がる。だって!と、ディクトが言った事を丸々説明する巡人の声が聞こえるが、無視した。
海にはソラを食べようと待ち受けるワニ。ソラは板の端っこ。何も起こらなければこの後どうなるかなんて、口に出さなくても分かるだろう。
だがそれは、何も起こらなければ、の話だ。
『飛べ、ソラ!信じるんだ。君は飛べる!』
突然、聞き覚えのある少年の声がした。同時に、言い争う巡人の声が止まった。
ソラは目を伏せる。そして、海に背を向けたまま板から飛び降りた。ディクトはちらり、と巡人の方を見る。巡人は分かっていたような顔をしているが、フック船長は驚いているような雰囲気だった。
ワニに向かって落ちるソラ。間一髪、ソラは飛んでワニの閉じる口を回避した。小さくガッツポーズをする巡人に、未だ状況を飲み込めてないフック船長。ソラは上昇して、船を見る。状況が飲み込めてないスミーが持つティンクの檻を、見覚えのある少年がかっさらった。ピーターパンである。
ピーターはティンクを解放した。ピーターパン!とソラは驚く。
君はティンクを見捨てなかったから、そんな君を見捨てる訳には行かない。
そう話すピーター。スミーは逃げだし、残ったのはハートレスの群れと、ソラ達だけになった。癒しの力を手に入れ、ケアルが【ケアルラ】にパワーアップした。
パーティー選択画面になる。悔しがるフック船長を背にして、巡人はグーフィーをピーターパンに変更して、パーティーを確定した。
チュートリアルが表示される。ピーターパンを仲間にしている間は空を飛べるらしい。なるほど、とディクトは頷いた所で、戦いが始まった。
ソラ『一人残らずやっつけてやる!』
その一言と共に。
next to Part.5
- ネバーランド Part.5 ( No.73 )
- 日時: 2017/05/17 12:47
- 名前: エイヴ ◆.Z4zYzVCxs (ID: GlabL33E)
現れるハートレスを淡々と倒す。コンボフィニッシュ時に、ソラはワンテンポ置き、キーブレードを一気に振り下ろした。ファイナルブレイクだ。コンボフィニッシュ時に超強力な一撃を叩き込むアビリティが発動していた。
最初に現れたハートレスを一掃した後、新しくハートレスが現れる。空を飛ぶので、ジャンプして攻撃。フィニッシュ時に、たまにソラが最後の一撃で縦回転しながら攻撃した。
ディクト「これは何?」
巡人「多分、ハリケーンピリオド」
ディクト「アビリティだね('ω')」
その後、空を飛びながらハートレスを攻撃する。何度か空振りしたが、特に危ない状況になる事無く倒した。
二度目に湧いたハートレスを全て倒したら、またハートレスが現れる。今度は一つ、船に乗ったハートレスを見かけた。雑魚敵がこちらに襲いかかるので、まずはこれらを処理する。残りが船のハートレスになった所で、一気に叩き込み始めた。誰かがストップをかけ、船のハートレスが止まる。巡人はタコ殴りする。仲間達もだ。やがて、船のハートレスのストップは解除されたが、残りの体力は少なかった。ゴリ押し気味に倒して、イベントに入った。
扉の前に、ソラとピーターパンが構える。ピーターが扉を叩くと、中からフック船長の声が聞こえた。ここでディクトが後ろを見ると、こちらのフック船長が慌てるように手で制していた。あちら側のフック船長に警告しているのであろうが、警告が届く事は無いだろう。
全て始末したか、と言う確認に対して、ピーターが鼻をつまんで、全員海に投げ込んでやった、とスミーの声真似をした。あまりにスミーの声だったので、
ディクト「これは凄い」
とディクトは感心するように自然と言葉が出た。こちらのフック船長は巡人に八つ当たりしていた。八つ当たりしてどうするのさ!と叫び声がしたが、とりあえずイベントに集中する事にした。
フック船長が出て来る。辺りを見回すが、後ろの二人には気付いていない。ピーターが短剣で突っつくと、フック船長が悶えた。ようやくピーターに気付いて、貴様!と叫ぶが、ピーターは(海賊達を)全員海に投げ込んだと伝え、残るはフック船長だけだと指をさした。イベントが終わり、フック船長との戦いが始まった。
………のだが、巡人はフック船長にロックオンもせず、後ろの扉に駆け込んだ。コンティニューになった時の保険をかけたのである。ハロウィンタウンでも同じ事をしていて、そこで説明を聞いたのでディクトは驚きはしなかった。
が、こちら側のフック船長が唖然とし、後ろのギャラリーに、巡人の事を指さして首をかしげていた。
エリア移動をしたので、すぐに元の場所に戻る。今度こそフック船長にロックオンして、ファイラで攻撃した。あちら側のフック船長は飛び上がり、空中で暴れ回る。ソラに当たり、手痛いダメージを負った。ケアルラで回復する。
次は普通に地上でキーブレードで攻撃し、ファイナルブレイクを決めた。フック船長は吹っ飛んだ。そのタイミングで、フック船長目掛けてファイラを放った。あちち、と言っただけで、特に行動しなかった。その直後、プレゼント箱を投げつける。巡人はドッジロールで回避した。そしてフック船長にファイラ。フック船長が飛び上がる。巡人はひたすらドッジロールした。結局当たって、ダメージを負った。
船のハートレスが邪魔をするので、ターゲットをフック船長から船のハートレスに変える。空を飛び、船のハートレスにダメージを与える。ある程度攻撃した所で、宙に浮いたままフック船長にロックオンして、ファイラを放った。フック船長が飛び上がった。空中で走り回り、闇雲に攻撃してくる。巡人は距離を置いて回避した。
ここでディクトが口を出して来た。
ディクト「君は何がしたいの?('ω')」
と。巡人はゲーム画面を見ながら解説する。
巡人「ああ言う感じでフック船長にファイラを当てるとパニックを起こして暴れ回るんだ。当たると痛いんだよね。これが」
あはは、と笑う。ディクトはさらに、
ディクト「じゃあ何でわざとらしくファイラを当てるの?」
と聞いた。巡人は少し考え込む。後ろのフック船長に視線を向けるが、また前に戻し、
巡人「さあ?(・ω・)」
と、おどけた。当然、後ろのフック船長は怒り出した。何なんだこいつは!と言いたげに。
そして、巡人の目を塞いで妨害し始めた。
巡人「待ってお願いやめて!悪かったからやめてって!!」
叫ぶ巡人。ダメージを受けるソラ。抵抗する巡人に、妨害を続けるフック船長。
このままだと冗談じゃ済まなくなる。
そう考えた巡人は、目を塞がれながらもポーズ画面にした。落ち着いて、視界を奪う手を優しく払った。
巡人は立ち上がった。コントローラーは手に持ったまま。ゆっくりと横にずれて、ディクトにコントローラーを預ける。絶対にいじらないでね、と添えて。自業自得でしょ、と返した。
次に巡人は、ソファーから離れて、ある場所へ向かう。
巡人「……」
向かったのは、キングダムチェーン(レプリカ)が飾られている台座。巡人はそこへ手を伸ばす。一瞬、躊躇って伸ばした手を引っ込めた。が、首を横に振り、もう一度手を伸ばし、キングダムチェーンを手に取った。
持ち上げる。重く感じた。横にいるキャストのお兄さんに、申し訳なさそうな顔をする。直後、目を伏せて、キングダムチェーン(レプリカ)を両手で持ち、身体をフック船長の方に向けた。フック船長、と一言発する。フック船長は不機嫌そうにこちらを向いた。
巡人「ごめんなさい」
巡人は頭を下げた。少しだけ、ディクトとフック船長は驚いた。
ディクト「巡人……」
心配そうに、ディクトは巡人に近づく。が、巡人はそれを右手で制した。左手でキングダムチェーン(レプリカ)をゆっくりと、真っ直ぐと、フック船長に向ける。
巡人「……」
巡人はキングダムチェーン(レプリカ)を両手で持つ。フック船長は構え始めた。
巡人「ごめんなさい」
誰にも聞こえない声を出す。キングダムチェーン(レプリカ)は完全にフック船長に向いた。意を決し、目を伏せ、目を見開き、周りの様子を気にもせずに、祈りを込めて、唱えた。
巡人「ファイラ!!(゜Д゜)」
フック船長は熱がるように暴れ始め、そのまま逃げ出した。
やり切った。でも……と、複雑な表情で見送った巡人は、キングダムチェーン(レプリカ)を台座に戻した。
巡人はソファーに向かい、先に戻っていたディクトに寂しそうな笑顔で手を差し出す。
ディクトは手に持っていたコントローラーを、とびっきりの笑顔で巡人に投げ付けた……。
next to Part.6
- ネバーランド Part.6 ( No.74 )
- 日時: 2017/05/17 12:50
- 名前: エイヴ ◆.Z4zYzVCxs (ID: GlabL33E)
巡人「……(´・ω・`)」
ディクト「……('ω')」
お互いに無言のまま、テレビを見る。船のハートレスが邪魔をするが、狙いをフック船長に、攻撃を当てて行った。時にはスライドダッシュで、時にはカウンター狙いで、地上のコンボフィニッシュはファイナルブレイクで、フック船長にダメージを与えて行った。
巡人「……ディクト」
ディクト「……('ω')」
ディクトは巡人の言葉に答えない。
巡人「……続きがあるんだ」
構わずに、だが、気まずい声で、巡人は話し続けた。
巡人「三人の若者が、大いなる闇と戦った話なんだけど……」
ディクト「光の世界から消えたんでしょ?('ω')」
ぶっきらぼうに、ディクトは吐き捨てた。
巡人「そろそろ機嫌直してよ……(´・ω・`)」
ディクト「あんな茶番をしておいてよく言うよ('ω')」
巡人「……」
ディクト「ゲームでファイラを当てに行ってて、現実でもファイラを当てに行くって何?それに最初の『ごめんなさい』は何だったの?('ω') ファイラって叫ぶ為の『ごめんなさい』だったの?('ω')」
巡人は頷いた。ディクトは溜め息をついた。
ディクト「全くもう……」
巡人「……怒ってる?」
ディクト「怒ってない。呆れてるだけ」
巡人「ディクト……」
フック船長にカウンターを連発する。何度目かのカウンターが決まり、MPが大きく回復した。
ディクト「それで?あの三人が消えた後、どうなったの?」
いつもの口調で聞いてきた。巡人は少しだけ目を見開く。ポーズ画面にした。
ディクト「気分を悪くしてちゃ、つまんないでしょ?ぶっちゃけ言うと、僕はそれほど怒ってないし、コントローラーを投げ付けたのだって、冗談のつもりだった。あそこまで落ち込むなんて思わなかったけどね。呆れてるのは本当だけど」
巡人「(´・ω・`)」
巡人は安堵の表情を浮かべた後、しょんぼり顔をしてポーズを解除する。カウンター戦法でフック船長と戦う事にした。もう少しで、フック船長を倒せる。さらに、仲間が着々とフック船長にダメージを与えてくれた。
そして、無言でスライドダッシュを繰り出す。それがトドメとなり、フック船長を倒した。ソラのレベルが2つ上がり、最大HPと最大APが上がった。
ピーターパンに投げられ、海に落ちるフック船長。ワニがそれを追いかけ、フック船長は逃げ出した。ソラは【ラストアルカナム】を覚えた。さらに、【アンセムレポート8】を手に入れた。
船の手すりに掴まり、佇むソラ。グーフィーは、カイリの目が覚めなかったのは心が……と言い出す。その続きを、ドナルドは制した。同時に、巡人は三人の若者達の話の続きを始めた。
巡人「青年は力を持っていた。それはもう話したよね?」
ディクト「知ってる。強い力を持っているんでしょ?」
巡人「そう。でも、強かったのは戦う力だけじゃない。闇の力も、少しばかり持っていたんだ。今のリクみたいに」
ディクト「え……!?」
ピーターパン『ソラ……』
巡人「でも、世界中を旅していくうちに、闇の力も大きくなっていった。その力を、闇の元凶は欲していた」
ソラ『俺、空を飛んだ』
巡人「だから闇の元凶は……」
ソラ『すごいよな。空を飛んだんだ!カイリに話したら信じてくれるかな?』
巡人「青年の体を乗っ取った」
ディクト「………!!」
イベントの最中にも関わらず、思わず目を見開いた。巡人は構わずに続ける。
ピーターパン『もう一度ネバーランドに来いよ。今度は二人で飛ぶのさ』
巡人「元凶は狙い通り、青年の体を手に入れた。意思は元凶のまま、ね。でも、最後まで上手く行かなかった」
ディクト「どう言う事?」
ソラ『信じる事が出来れば、空だって飛べるんだ。俺、信じてる。絶対カイリに会える。空を飛んだ事だけじゃない。島を出てからの事、全部話せるって』
巡人「青年の意思が、元凶を阻んだんだ。元凶は青年の意思と戦った。激しい戦いの末、青年の意思が勝って、元凶は意識を失って、何処かへ消えたよ。意思は少年と少女を助ける事を胸に誓って、それからもずっと、元凶と戦った場所に佇んでいる……」
ディクト「可哀想だね……」
巡人「そんな事を言えるのは今だけだよ。残り二人がどうなったか聞いたら、ディクトなら言葉すら出なくなる」
ティンクがやって来た。ピーターに話しかけてきた。大時計と言う場所に何かあるらしい。
大時計にやって来たソラ達。ウェンディが既に座っていた。そこまで駆け付けた所で、行動出来るようになった。
巡人「続きはまた後で。最後にやるべき事をやらなくちゃ」
ディクト「この世界の鍵穴を閉じるんだね?」
巡人は頷いた。大時計をぐるりと回る。その後、セーブポイントに行き、セーブした。7時間41分だった。机の上の時計を見る。16時21分だった。
next to Part.7
- ネバーランド Part.7 ( No.75 )
- 日時: 2017/05/17 12:54
- 名前: エイヴ ◆.Z4zYzVCxs (ID: GlabL33E)
巡人「今、大時計をぐるって回ったけど、何か気付いた事はある?」
巡人が聞く。ディクトは自信満々に答えた。
ディクト「分からないとでも思った?一つだけ、時計の時間がズレていたよね。長針が45分の位置にあって、他は全部12時を指していた」
巡人「正解」
巡人は時間がズレている時計に行き、長針を攻撃する。長針が動いた。何度か叩いて、12時に合わせると、イベントに入った。
時計の前に滞空するソラ達。すると、時計が光りだし、2と3の間に鍵穴が現れた。ソラはキーブレードをかざす。鍵穴は何事も無く閉じられた。ナビグミのかけらを手に入れた。
場面が変わる。幼い頃のソラが映った。なあソラ、と幼い頃のリクが言い出す。
幼い頃のリク『俺、もっと強くなる。そしたら一緒にこの島から外へ出よう。こんなちっぽけな冒険じゃない、本当の冒険をしよう』
ディクト「これ……」
ディクトは気付いたようだ。モンストロに入る前に見た、ソラとリクの幼い頃の思い出。その続きだと。
幼い頃のソラ『うん、それもいいけどさあ、今すぐ面白い事は無いのかなあ?』
ディクト「……」
幼い頃のソラ『そう言えばさ、この間から村長さんちに女の子がいるだろ?あの子ってさ、あの流星雨の夜に……』
ディクト「流星雨?流れ星が流れて来たのかな?」
ここで、リクが振り返った。ディクトは首を傾げ、次に映った物を見て、顔を変えた。
ディクト「何これ……!?」
さっきソラが見つけた、扉みたいな物。
そこに、鍵穴の模様が浮かんでいた。
不思議そうに、幼い頃のリクは見つめた。
ディクト「………」
驚くディクトだが、場面は変わる。リクが息を切らす声がした。かなり苦しそうだ。マレフィセントが、船を使わないであの子を連れて来るとは無茶をした、と言った。あの子とは勿論、カイリの事だろう。闇の力に頼り過ぎると心を闇に喰われる。マレフィセントは警告した。苦しそうな顔をするリク。そこへ、何かが吠える声がした。
ディクト「………」
マレフィセント『生き残りさ』
ディクト「生き残り……?」
マレフィセント『住んでいた世界が消えても、心を失わない者もいる。プリンセスを追い求める心の力で、ここまで辿り着いたようだね』
ディクト「世界が闇に消されても、召喚石にならずに姿を保った人がいるって事なの?」
マレフィセント『でも安心おし。しょせん、お前の敵じゃない。お前には、力があるんだ』
リク『力……?』
マレフィセント『そう。お前自身が気付いていない力さ』
ディクト「いやいやいやいや。召喚石になるだけでも凄いはずなのに、召喚石にならないで、姿を保って、世界を壁を越えてここまで来た心の力がある方が凄いと思うけれど('ω')」
マレフィセント『さあ、リク。教えてあげるよ。お前の本当の力を……』
マレフィセントがそう告げた瞬間、リク身体に緑色のオーラが纏った。
ディクト「どうせ闇の力でしょ?分かりきってるよそんな物……」
呆れたようにディクトが呟いた所で、場面はネバーランドに戻る。ウェンディが歩くのを、ピーターパンが飛びながら横に付いていく。ウェンディがピーターに、ネバーランドに帰ってしまうの?と尋ねた。ピーターは、でもね、一言置き、僕らはいつでも会える、と答えた。
ピーターパン『君がネバーランドを忘れない限りね』
ピーターがウェンディの手を掴んだ。
ディクト「わあ……(´ω`)」
その様子を遠くから眺めるソラ達とティンク。ドナルドが笑い出した。ティンクに睨まれ、ドナルドは黙る。ティンクは一度ピーターの所に行くと、またソラの方に戻って来た。ティンクがまたヘソを曲げた、とピーターは言った。仕方ない、と続ける。何が仕方ないんだ?とディクトは首を傾げたが、次に出て来た言葉で、
ピーターパン『ソラ、しばらく面倒を見てやってよ』
ソラ『ええ?』
ディクト「what!?('ω')」
ソラはピーターの方を向き、ディクトは素っ頓狂な声をあげた。ティンクが召喚出来るようになった。さらに、ソラは新たなキーブレード、【フェアリーハープ】を手に入れた。さらに共有アビリティ【グライド】も手に入れた。
行動出来るようになったので、巡人はアイテムメニューのバックヤードを確認した。ナビグミのかけらを見る。半分に欠けていて、ネバーランドで手に入れた物だと書いてあるが……
巡人「あれ?」
ディクト「どうしたの?」
ディクトが聞いてきた。
巡人「ナビグミのかけらを手に入れたんだけど、もう半分のナビグミのかけらが見当たらない。ナビグミがかけらだと、2つ手に入れないとダメなんだ」
不安そうな声で巡人は説明した。もう一度見てみたら?とディクトが提案し、巡人は頷いた。目を凝らして、アイテムのバックヤードを確認する。ナビグミのかけらは一つだけだった。
巡人「………」
ディクト「………」
お互いに無言のまま、メニューを閉じ、セーブポイントに行き、セーブした。7時間47分だった。時計を見ると、16時27分だった。
ディクト「どうするの?詰んじゃってるとか無いよね?(´゜д゜`)」
巡人「トラヴァースタウンに戻ろう。何か進展があるかもしれない」
焦る巡人の声に、焦るディクトは頷いた。セーブポイントからグミシップに乗る。ソラとドナルドが、一度トラヴァースタウンに戻ると言う話をし、どこかのワールドで闘技大会が開かれると聞いた後、
巡人「あ」
巡人は思い出したようにネバーランドを選んだ。
ディクト「道草食ってる場合?」
ディクトは聞くが、その声を無視して着陸地点を時計台に選んだ。ロードが完了するとすぐに飛び立つ。横に行くと、扉の上に光っているマークを見つけた。巡人はそこに降り立ち、調べる。7時の扉が開いた、とメッセージが表示し、APアップを手に入れた。
ディクト「……なるほど('ω')」
ディクトは納得する。巡人はアイテムメニューのバックヤードからAPアップを選択。ソラに使った。ソラのAPが19から20になった。ついでにアビリティメニューも開き、共有アビリティでグライドを装備した。その後、セーブポイントに行き、セーブ。7時間49分だった。
巡人「今度こそ、トラヴァースタウンだ。わざとワンダーランドまで行って、そこからノーマルドライブでトラヴァースタウンまで行こう」
ディクト「一気に行った方が良いでしょ?」
巡人「三人の若者の話の続き、聞きたくないの?」
ディクト「あぁ、そう言う事か。それならそうしよう。少年と少女はどうなったか聞きたいし、僕が聞きたい質問の答えをまだ聞いていないし('ω')」
巡人「決まりだ」
巡人はグミシップにカーソルを合わせ、乗った。
16:29
閉園まで、あと5時間31分。
夕焼けの空が、一面に広がっていた……。
その頃……
ネリア「夕方になりましたね。ここで過ごした時間があっという間に感じました」
紅菜「楽しい時間って、早く過ぎちゃうよね(´・ω・`)」
ネリア「そうですね。私も実感しています」
フレイ「かえっちゃうの?(´・ω・`)」
コール「まだあそびたいよ(´・ω・`)」
明「大丈夫だよ。閉園まで遊ぶつもりだから、まだまだこれからだよ(´ω`)」
フレイ「ほんとう!?」
コール「やったあ!」
和斗「……」
蒼樹「和斗君、どうしたの?」
和斗「子供っていつでも元気でいいよなあ……って」
蒼樹「ああ、確かにね。明君達、あんなにはしゃいで……」
匠「あいつらにはあれぐらいがちょうど良いんじゃないか?」
和斗「そうだな。ところでさ、巡人達はどうしてるんだろうな?」
匠「あっちはあっちなんじゃないか?」
蒼樹「よっぽどの事が無い限り、気にする事は無いと思うよ」
和斗「えええ……?(´・ω・`)」
to be continued…
遅くなってごめんなさい。そして、Part.4の文章をコピペしようとした際にタップミスを起こし、一部分が消えてしまいました。消えてしまった部分を何とか繋ぎましたが、不自然に感じたらごめんなさい。
それでは。感想をどうぞ!(^∀^)ノ
- 久しぶりの前書き ( No.76 )
- 日時: 2017/09/11 21:06
- 名前: エイヴ ◆.Z4zYzVCxs (ID: MW3WsllJ)
ディクト「ところでさ、巡人」
巡人「なに?('ω')」
ディクト「ソラはドッジロールでゴロゴロ転がって回避したり移動したりできるけれど、巡人は出来るの?('ω')」
巡人「当然!そんなのこんな風に……」
ディクト「……」
巡人「……」
ディクト「……」
巡人「……」
ディクト「……」
巡人「……でんぐり返しって、どうやるんだっけ?(´゜д゜`)」
長らくお待たせしました。次のレスから本編が始まります!(^ω^)
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