二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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【オリキャラ×KHFM】結末まで進む、光と闇と心の物語
日時: 2017/09/11 21:36
名前: エイヴ ◆.Z4zYzVCxs (ID: MW3WsllJ)

巡人は友達と一緒にディズニーランドに遊びに来たが、物思いにふけっていたせいで友達とはぐれ、ディクトと二人きりになってしまう。慌てて追いかけようとした矢先に目にしたのは、テレビとゲーム機とソファーと、その傍で立っているお兄さん。そして、台座に飾られた、見覚えのある大きな鍵だった……。





【アテンション!】
・この物語はフィクションですが、実在の場所や実在のゲームなどが出てきます。ディズニーランドと「キングダムハーツ」と言うゲームです。

・実質、こちらのオリキャラとキングダムハーツに出て来るキャラクターとのクロスオーバーですが、あくまでも「ゲーム越し」でのクロスオーバーです。オリキャラとキングダムハーツのキャラクターが直接絡む様な事は一切ありません。

・題材が題材なので、色んな意味で危ないかもしれません。いや、危ないです。消される可能性があります。

・キングダムハーツやディズニー好きな読者様達に不快感を与えてしまうかもしれません。

・この話では『キングダムハーツ FINAL MIX』のネタバレと作者流攻略が思いっきり存在します。最初から最後まで、ネタバレだらけです。この話の為に攻略サイトやRTA(リアルタイムアタック)動画を見たり、リアリティーを出す為に()努力をしました。


それでも大丈夫な方は、最後までお楽しみください。

ダメな方は、そのままブラウザバックでお願いします。

では、どうぞ。





【主な登場人物】
内村 巡人(うちむら じゅんと)
主人公。友達の和斗達と一緒にディズニーランドに行ったが、ひょんな事から『キングダムハーツ FINAL MIX(KHFM)』に挑戦する。

ディクト
巡人と一緒にいる半人半獣(人2:獣3)の黒猫。魔法使いに憧れていて、魔法使いの服装をしている。KHFMに挑戦する巡人に付き合う事になる。面白そうだから。

坂下 和斗(さがしも かずと)
巡人の友達。シューティングが得意。

小賀 匠(こが たくみ)
巡人の友達。落ち着いた性格をしている。

崎本 明(さきもと あきら)
巡人の友達。やや子供っぽく、ディズニーランドを一番楽しんでいる。

小田 蒼樹(このだ あおき)
巡人の友達で、紅菜の双子の兄。紅菜の事になると過剰になる所がある。要はシスコn(ry

小田 紅菜(このだ あかな)
巡人の友達で、蒼樹の双子の妹。明と同じくらい、ディズニーランドを楽しんでいる。

フレイ
炎のエレメント。とても幼い。ディズニーランドに行くのを楽しみにしていた。

コール
氷のエレメント。とても幼い。ディズニーランドに行くのを楽しみにしていた。

ネリア
風のエレメント。冷静で丁寧口調。フレイとコールにとって、お姉さんみたいな存在である。



【目次】
Prologue:>>1-3

1st World's:>>4-12
dive to heart:>>4
デスティニーアイランド:>>5-7
トラヴァースタウン:>>8-11

1st World's 後書き:>>12

2nd World's:>>13-27 >>30-33
ワンダーランド:>>13-18
ディープジャングル:>>19-27
Re:トラヴァースタウン:>>30-32

2nd World's 後書き:>>33

Interval:>>34-44
開園前:>>34
シンデレラ城:>>35
BTM(ビックサンダーマウンテン) ファストパス:>>36
エンカウント:>>37
イッツアスモールワールド:>>38
ビックサンダーマウンテン:>>39
ウエスタンリバー鉄道:>>40
トゥーンタウン:>>41
パレード:>>42
スペースマウンテン:>>43

Interval 後書き:>>44

3rd World's:>>47-67
アグラバー:>>47-54
モンストロ:>>55-60
ハロウィンタウン:>>61-66

3rd World's 後書き:>>67

4th World's:>>68-81
ネバーランド:>>68-75
Re:Re:トラヴァースタウン:>>77-80

4th World's 後書き:>>81

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アグラバー Part.0 ( No.47 )
日時: 2017/04/30 22:21
名前: エイヴ ◆.Z4zYzVCxs (ID: xV3zxjLd)

ぐったりとした明達の所に、和斗が戻って来た。顔色も足取りも、スペースマウンテンから出たばかりよりは良くなっている。トイレへと駆け込んで行って、戻って来た時がこの様子と言う事は、つまりそう言う事なのだろう。

フレイ「かずと!」

フレイが飛び込んで来る。

和斗「お前は元気だな。あんな物に乗ったばかりだってのに……」

フレイ「たのしかったんだもん!」

コール「もういっかいのろうよ!」

コールも和斗に飛び込み、スペースマウンテンの入口を指す。和斗は反射的に、

和斗「やめよ?俺には耐えられない」

と、首を横に振り続けた。

ネリア「フレイさん、コールさん、今は休みましょう。私を含めて、皆さんは疲れているのです」

和斗に同意するように、ネリアは元気が無さそうに言った。

フレイ「(´・ω・`)」

コール「(´・ω・`)」

がっかりして、和斗から離れて紅菜にしがみついた。

フレイ「あかなは?」

コール「つかれていないの?」

紅菜「大丈夫。元気いっぱいだよ(´ω`)」

紅菜がそう言うと、二匹の顔が明るくなった。つぎはどこにいく?とせがむ。

蒼樹「こら。紅菜が困るでしょ?」

蒼樹が力ない声で二匹に言う。紅菜は「私の事は気にしなくて良いよ」と笑顔で答えると、こう提案した。

紅菜「じゃあ、みんなで巡人君とディクト君の所に行かない?」





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アグラバー Part.1 ( No.48 )
日時: 2017/04/30 22:23
名前: エイヴ ◆.Z4zYzVCxs (ID: xV3zxjLd)

まずはディープジャングルへワープドライブ。次に、下方向の未到達のワールドの間にあるワープホールへと向かった。ディクトはまだベソをかいているが、猫みたいに甘えていた。

ディクト「ぐすっ……にゃー(・ω・)」

巡人「よしよし……もう落ち着いた?」

ディクト「にゃー(・ω・)」

巡人「」

巡人はポーズメニューを開いて、ディクトを膝元からどかし、隣に置いた。

ディクト「酷いよ巡人!もうちょっといたって良いでしょ!(´;ω;`)」

巡人「乗っけるのって重いんだよ!それにもう充分だろ?」

ディクト「いやだいやだいやだ!巡人の膝が良いの!巡人の膝が良いの!」

ディクトが隣でジタバタと駄々をこねる。それを無視して、ゲームを再開した。

巡人「ほら着いたよ」

新しいワールドに着いたと教えた。駄々をこね、最後はイジケたディクトはそれを聞いて、すっかり立ち直った。

ディクト「ここは?」

巡人「アグラバー。アラジンをモチーフにした世界」

そう言いながら、巡人はアグラバーに降りた。

アグラバーに降りると、真っ先にイベントに入った。マレフィセントと、ヒョロ長い、一瞬で悪役と分かる男が映る。マレフィセントは「鍵穴は?」と男に聞いた。ハートレスに探らせている、と男は答えた。焦らなくても見つかる、とも。そして、「残る片方は」と言いかけた時、喋る赤い鳥がやって来た。男の事をジャファーと呼び、「ちっとも見つからない」と答えた。

ディクト「この鳥は何?」

巡人「イアーゴ。ジャファーのペットなのかな?」

巡人は首をかしげる。

一応言っておくと、巡人のディズニー知識は中途半端である。分かる所は分かるが、分からない所は分からない。このゲームは各ワールドごとのディズニー知識を持っていれば、より深く楽しむ事はできる。が、巡人が知っているのは、あくまでも「ゲームの攻略」だけ。だから巡人はイアーゴの名前は知っていても、イアーゴはどう言う存在なのかまでは詳しく分からなかった。

話を戻そう。イアーゴはジャスミンと言う人物を探していたみたいだ。ジャファーが言っていた、「残る片方」である探し物。ディクトは勘づいているみたいだ。何も言わなかったが。

マレフィセント曰く、住人は全て捕らえたらしい。しかし、ジャファーは「古い街だからネズミが隠れる穴も多い」と答えた。

続けて、ジャファーは「なぜジャスミン姫を?」とマレフィセントに問いかける。姫がいなくとも、鍵穴が見つかれば世界はこちらの物と言った。マレフィセントは答えた。

マレフィセント『最後の扉を開くには、プリンセスが必要なのだ。7人のプリンセスが……』

ディクト「プリンセス、か……。そんな事だろうと思ってたよ」

ディクトは舌打ちした。ジャファーは協力する事にした。ハートレスを呼び出し、ジャスミンを捜しに向かわせた。直後、闇の力に染まらないように気を付けろ、とマレフィセントが忠告した。でないと、いずれハートレスに呑み込まれる、とも。

ジャファー『このジャファーは、それほど愚か者ではない』

ディクト「笑いながら言うって事は、それ程、自信と余裕があるって事なんだろうね。見てて分かりやすいよ」

巡人「ディズニーの悪役って大抵そんな物だよ。立派に悪役として尽くしている。シンデレラとか、白雪姫とか見てみなよ。一番分かりやすいよ」

物陰から綺麗なエメラルド色の服を纏った女性がジャファーとマレフィセントの様子を窺い、隠れるシーンを見ながら、二人が言葉を交わした所でイベント終了。行動できるようになった瞬間、ハートレスが現れる。

巡人「戦闘開始。まずはここにいるハートレスを蹴散らしてからセーブする」

ディクト「了解。僕は見てるだけだけど('ω')」

言葉通り、ハートレスを蹴散らした後、視界に入った宝箱を回収した。メガポーションだった。使える。

次に物置部屋に入り、中にあったセーブポイントでセーブした。4時間5分だった。時計を見ると、12時45分だった。





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アグラバー Part.2 ( No.49 )
日時: 2017/04/30 22:25
名前: エイヴ ◆.Z4zYzVCxs (ID: xV3zxjLd)

ふと、トントン、と肩を叩かれた。巡人はディクトの方を向いたが、ディクトは、どうしたの?と言う風に首をかしげた。後ろを見る。ディープジャングルで動物に負けた時にガチ泣きして、慰めてくれたオオカミがいた。慣れたはずなのに、巡人は驚く。吹っ飛びはしなかった。大きな声は出たが、オオカミはさらに後ろを指さした。「お前の知り合いが来てる」って言っている様に感じた。なぜなら……

明「やっと気付いたよ……。ありがとう。オオカミさん」

和斗「どこまで進んだ?」

フレイ「じゅんと。ふれいだよ(・ω・)ノ」

コール「でぃくと。こーるだよ(・ω・)ノ」

蒼樹「紅菜が巡人君達の様子が見たいって言ったから、みんなで来たんだ」

紅菜「何度か声をかけても、気付いてくれなかったからどうしたのかなって思ったよ(´・ω・`)」

匠「……」

ネリア「……」

巡人「……」

ディクト「……」

巡人は何も言わず、ソファーから立ち上がる。一度、オオカミの方に笑顔を向け、そのままソファーをまたいで明達に近付く。ディクトも付いてきた。すぐ横にいるキャストの人に笑顔を向ける。その笑顔で察したキャストは、明達を巡人側へ通してあげた……。





巡人「まあ、疲れてこっちに来たって言うなら、ゆっくりしてってよ。でも、邪魔だけはしないでね」

改めて蒼樹から詳しい事情を聞いた巡人は、そう釘をさしておいた。広いソファーで助かった。全員ソファーに座る事ができたから。ただ、フレイとコールは明の腕の中に、ディクトは巡人の膝元に乗っかっているが。

ちなみに、テーブルにはポップコーンやら何やらと、食べ物が置いてある。紅菜や明が買って来てくれたのだ。「お金はいらないから、自由に食べて」と言ってくれた。匠とネリアが「俺(私)達が買って来た物は……分かってるな(ますね)?」と言った。もちろん、そのつもりだ。後で払う。

巡人「ディクト重い」

ディクト「仕方無いでしょ。せっかくの僕の座る場所が無くなっちゃったんだもん」

ネリア「スペースならまだあるではないですか」

巡人「ネリア。そう言ったってディクトはどかない。重い以外、何とも無いから」

ネリア「なら、良いのですが……」

ディクト「(´・ω・`)」

既に物置部屋から出て、奥の方に行き、ハートレスを倒しながら進み、最初のイベントで物陰に隠れていた女性……ジャスミンと出会った。このイベントを要約すると、ジャファーの事、ジャファーが探している鍵穴の事、逃げるジャスミンを助けてくれた彼……アラジンの事。

そこまで話した所で、ジャファーに見つかる。ソラはジャスミンに逃げろと促し、キーブレードを構えた。ネイティブワークだった。

ディクト「トラヴァースタウンでリクと再会した時のキーブレードは初期装備だったのに、今のイベントはちゃんと装備しているキーブレードに反映されてる……」

巡人「あの時のは仕様でそうなったんだと思う。リクがソラのキーブレードを持ってたでしょ?それの都合で、じゃないかな?」

ディクト「なるほど……」

明「何の話?」

巡人「後で話す。それか匠に聞いて」

匠「おい」

会話している間、イベントの方では、ジャファーがソラがキーブレード……鍵を持つ少年だと認識する。ハートレスを呼び出し、ジャファーはその場を去って行った。行動できるようになると同時に、巡人はその場のハートレスを倒す。ソラのレベルが上がり、新しいアビリティ【カウンター】を覚えた。

ハートレスを全て倒した後、巡人はメニューのアビリティの項目を選び、早速ソラに【カウンター】を付けた。同時に、APも使い切ってしまった。

フレイ「てきのこうげきをはじいてから、すばやくせっきんこうげきをくりだします……だって(・ω・)」

コール「ひっとすると、よりおおくのえむぴーがかいふくします……みたいだよ(・ω・)」

明「フレイ、コール。漢字とかカタカナとかアルファベットが書いてあるのに、よく読めたね(゜д゜)」

フレイ「えっへん(´ω`)」

コール「すごいでしょ(´ω`)」

誇らしそうにフレイとコールは胸を張るが、

ネリア「それで、書いてある言葉の意味は分かるのですか?」

フレイ「……(・ω・)」

コール「……(・ω・)」

和斗「分からないのかよ……」

読めるだけで、意味は分からなかったみたいだ。代わりに匠が、出来る限り分かりやすいように教えてあげる。その間にも、巡人はゲームを進めていった。

宝箱からメガポーションを手に入れ、仕掛けを動かし、大通りへ行き、アラジンの家に向かう。アラジンの家の中にあった宝箱が「チョキグミ」を手に入れ、動いているじゅうたんに挟まっている棚を動かす。じゅうたんはソラにお礼して、砂漠の方に向かって行った。

セーブポイント付近に宝箱を見つけたので、それも回収。ラストエリクサーを手に入れた。

巡人「ラストエリクサー。パーティー全員のHPとMPを全回復するとっておきアイテム。この段階で使うべきじゃない('ω')」

そう言い切って、セーブポイントに入って、セーブした。4時間9分だった。時計を見ると、12時49分だった。

蒼樹「もうすぐ午後になるね」

蒼樹が呟く。巡人は大通りに出て、ドッジロールを駆使して砂漠まで向かった。砂漠に来て、あのじゅうたんがソラの方にやって来ると言うイベントが起きる。巡人はじゅうたんの方に行かず、メニューを開いてアイテム、装備を素早く確認して、閉じてからじゅうたんの隣のセーブポイントでセーブした。4時間10分だった。時計を見る。12時50分。1分しか経ってない。

蒼樹「砂漠でセーブすれば良かったのに……」

と、誰もが思った事を蒼樹が代弁したが、巡人は、

巡人「細かい事はいいんだよ(´ω`)」

と言って、じゅうたんに乗ったのであった……。





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アグラバー Part.3 ( No.50 )
日時: 2017/04/30 22:27
名前: エイヴ ◆.Z4zYzVCxs (ID: xV3zxjLd)

場面が変わって、一人の男性と一匹の子猿が砂に飲み込まれようとしていた。このままでは彼らが危ない。そこへ、ソラがやって来て、ワンテンポ遅れて、砂の中からハートレスが現れた。戦闘開始だ。

ドッジロールで回避しながら、敵を攻撃する。途中、何度もダメージを喰らいHPが危なくなったが、ケアルで回復した。だが、倒しても倒してもハートレスは現れる。「リフレクトガードがあれば……」と巡人は苦い顔になるが、それでも、ある程度ハートレスを倒した所でイベントに入った。

ぐったりとする若者。ソラは彼に近付く。キリが無い。グーフィーは叫んだ。すると、若者が立ち上がる。何かを取り出し、それをこすった。

そして、こう叫ぶ。

若者『ジーニー。こいつらを追っ払え!』

物から青い煙が出てきて、青い肌をした男が現れた。彼がジーニーなのだろう。一つ目の願い、と言って、指を鳴らす。ハートレスはあっという間に消えてしまった。

紅菜「( ゜д゜)」

フレイ「( ゜д゜)」

コール「( ゜д゜)」

蒼樹「紅菜?どうしたの?」

ネリア「フレイさん?コールさん?」

明「ビックリしちゃったんだよ」

和斗「素直と言うか、何と言うか……」

横から何か聞こえるが、巡人とディクトはそっとしておいた。

砂漠に戻って来た。若者……アラジンがソラにお礼を言う。ソラは、何でアラジンはあそこにいたのかと問いかけた。砂漠の先の魔法の洞窟で、そこに眠る伝説の宝を探しに行ったらしい。

ディクト「トレジャーハンターかな?('ω')」

フレイ「『おたからをてにいれて、じぶんのものにする』んだね(´ω`)」

コール「そのあと、『おたからをうって、じぶんのさいふにいれる』んでしょ?(´ω`)」

ネリア「……」

紅菜「コール君……売っちゃったらダメなような気がするよ……(^_^;)」

コール「どうして?(´・ω・`)」

アラジンが探していたのは、何度もお世話になっている空飛ぶじゅうたん。そして、願いを言ってジーニーが叶えた、ランプ。アラジンがランプについて解説しようとした時、ジーニー……ランプの魔人がハイテンションかつ早口で解説し始めた。あまりに早すぎるので、

フレイ「( ゜д゜)」

コール「( ゜д゜)」

紅菜「?(´・ω・`)」

ネリア「………?」

一部がよく理解できないままだった。

匠「持ち主の願いは3つまで叶えられる。たが、さっき一度願ったので、今の時点で願いを叶えられるのはあと2回。これだけ分かっていれば問題無い」

匠の説明で、ようやく一部は理解できた。

ジーニーが早速アラジンに、次の願いは何かと急かす。アラジンは考え込み、大金持ちの王子にして欲しいと言った。

ディクト「よくあるお願いだね('ω') 地位に、お金……」

巡人「地位はともかく、お金は大事だからね。仕方ないね('ω')」

和斗「お金は強い。ハッキリ分かるんだな('ω')」

ジーニーはハイテンションのまま、スピーディーに願いを叶えようとする。ご一緒にドリンクはいかが?と聞かれるが、「いらない」と断られた。ディクトが小さく噴いた。フフッ、と笑ったのは和斗と明だ。ジーニーはがっかりした。

さらに、アラジンは願いを叶えるのは今すぐじゃなく、アグラバーに帰ってからと言った。ディクトは首をかしげた。グーフィーが、何で王子なの?と聞いた。

アラジン『アグラバーにいるジャスミンと、その……ちゃんと話がしたくてね。何たって、向こうはお姫様だから、今の僕じゃ、相手にして貰えないよ』

ドナルド『フーン……あれ?』

ディクト「アラジン……あれ?」

どうやらアラジンは単純ではなく、しっかり者であった。その部分に関して、ディクトは感心するが、ジャスミンと聞いて、何か忘れている様な気がした。ドナルドもだ。

だが、それはすぐに思い出した。ジャスミン?とグーフィーは呟く。その直後、ソラとディクトは思い出したように、同時に叫んだ。

ソラ『いけね。ジャスミンが大変なんだった!』

ディクト「思い出した!ジャスミンはジャファーに狙われてたんだ!」

アラジンは驚く。そして、ソラと共に行動する事になった……。





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アグラバー Part.4 ( No.51 )
日時: 2017/04/30 22:29
名前: エイヴ ◆.Z4zYzVCxs (ID: xV3zxjLd)

パーティー選択画面になる。ドナルド、グーフィーのどちらかをアラジンに入れ替える……と思いきや、巡人は何故かドナルドとグーフィーのまま、決定してパーティー画面を閉じた。

和斗「せっかくなんだから、アラジンを入れても良かったんじゃ?どうして何もしなかったんだ?」

和斗が聞くが、巡人は、

巡人「すぐに分かるよ」

と、即答した。ディクトは、まさか……と、嫌な予感がした。匠とネリアはよく分かっていない。紅菜もフレイもコールも首をかしげていた。当然だ。

予感が正しければ、巡人がやるであろう事を、ディクトを除けば、誰一人としていないのだから。

イベントでは、ジーニーが赤裸々に魔人としての宿命を話していた。願いを全て叶えたらランプの中に閉じ込められる。次に出れるのはいつになるか分からない……。

ここで、アラジンが提案した。自分の願いで、ジーニーを自由にできないか、と。ジーニーが「それ、本当?」と聞く。アラジンは、ジャスミンを助けてから、と約束した。

アグラバーに戻り、行動できるようになったと同時に戦闘。巡人はハートレスをスルーして、物置部屋に入る。キャンプメニューを開き、アイテム欄を見る。この時点でディクトは「やっぱり」とばかりに手で顔を覆った。

カーソルを「アラジン」に合わせる。アイテムを持っていた。この時点で、匠とネリアはこれから何をしようとするのか察して、若干引き顔になった。

アラジンが持っているアイテムを、全てバックヤードに移す。ポーションを4つ、エーテルを3つ。この時点で、和斗と明は巡人を白い目で見た。蒼樹はドン引き。紅菜とフレイとコールは悲しそうな顔で巡人を見つめた。

和斗「うわあ……」

明「それはダメだよ、巡人……」

蒼樹「巡人君……君のやっている事、何て言うか知ってる……?」

ネリア「『剥ぎ取り』……ですね。見損ないましたよ。巡人さん」

匠「……俺からは何も言わない」

紅菜「(´・ω・`)」

フレイ「(´・ω・`)」

コール「(´・ω・`)」

ディクト「やると思ってた……。ターザンの時もアイテムを剥ぎ取っていたよね……。やらないだろうって、ほんの少しだけ思った僕が馬鹿だったよ……」

巡人「……」

後ろからも冷たい視線が刺す。振り返ると、ジミニーがキノピオの目を塞いでいた。アラジンのアイテムを剥ぎ取りしている様子を見せないようにした為だろう。ファウルフェローは巡人を泥棒呼ばわりし、ギデオンもファウルフェローのマネをして巡人を泥棒呼ばわりした。フェローとギデオンには言われたくないと思ったが、ゼペットじいさんは「返してあげなさい」と促したのを見て、罪悪感が湧いてきた。しかし……

巡人「……ごめんなさい(´・ω・`)」

アラジンに剥ぎ取ったアイテムを返さなかった。罪悪感を背にして、そのままセーブ。4時間16分だった。時計を見る。12時56分。

巡人「ごめんなさい……!(´;ω;`)」

巡人はそう叫んで、物置部屋から出た。

なぜか、正面から大通りへ行けなくなっていたので、端にある木箱から登った。そこで、宝箱を見つけるが、ハートレスが現れているせいで取れない。仕方が無いのでハートレスを一掃して、宝箱を回収した。メガエーテルだった。

満足そうに、巡人は裏通りを経由して、大通り、そしてアラジンの家に行くと、イベントに入った。アラジンはジャファーの狙いをソラから聞く。ここで、ジーニーが鍵穴をどこかで聞いたと言い出した。ドナルドがどこなのかと聞く。200年ばかり前に聞いたので、うろ覚えみたいだ。とにかくジャファーを止めないと大変な事になる、とソラは言った。ここで行動できるようになったので、セーブポイントでパーティーを変更した。グーフィーとアラジンをチェンジだ。

和斗「やっと変えたな('ω')」

ぶっきらぼうに、和斗は言った。アイテム剥ぎ取りの事もあって、その目は冷たかった。

巡人はそれに耐えて、アラジンの家を出た。足場を乗り越え、もう一つの宝箱を回収。コテージを手に入れた。その後、道に迷った末、バザールへ辿り着き、毒を吐くキノコみたいなハートレスを倒すのに手こずった。その代わり、ソラのレベルは2つ上がり、ドナルドは【MPヘイスト】と言うアビリティを覚えた。巡人は早速メニューを開き、ドナルドにMPヘイストを付けた。

巡人「MPヘイスト。MPが回復するスピードが上がるアビリティ。かなり使える」

匠「敵に当てると魔力が回復するみたいだから、魔法を使える奴にはうってつけだな」

巡人「そうだね」

そして巡人はこのエリアの宝箱を回収した。サンダラグミとファイアリングを手に入れた。仕掛けを動かし、新たなエリアに行けるようになった。巡人はバザールを出て、仕掛けで開いた扉に向かった。宝箱も回収。メガエーテルだった。

王宮前。ジャファーとジャスミンが対峙している。メニューを開き、アイテムを確認。パーティー全員にアイテムを持たせて、二人に向かって飛び降りた。

「自分だけ良いアイテムを持つのですね」と、厳しい言葉が耳に入ってしまいながら。





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