二次創作小説(映像)※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

【オリキャラ×KHFM】結末まで進む、光と闇と心の物語
日時: 2017/09/11 21:36
名前: エイヴ ◆.Z4zYzVCxs (ID: MW3WsllJ)

巡人は友達と一緒にディズニーランドに遊びに来たが、物思いにふけっていたせいで友達とはぐれ、ディクトと二人きりになってしまう。慌てて追いかけようとした矢先に目にしたのは、テレビとゲーム機とソファーと、その傍で立っているお兄さん。そして、台座に飾られた、見覚えのある大きな鍵だった……。





【アテンション!】
・この物語はフィクションですが、実在の場所や実在のゲームなどが出てきます。ディズニーランドと「キングダムハーツ」と言うゲームです。

・実質、こちらのオリキャラとキングダムハーツに出て来るキャラクターとのクロスオーバーですが、あくまでも「ゲーム越し」でのクロスオーバーです。オリキャラとキングダムハーツのキャラクターが直接絡む様な事は一切ありません。

・題材が題材なので、色んな意味で危ないかもしれません。いや、危ないです。消される可能性があります。

・キングダムハーツやディズニー好きな読者様達に不快感を与えてしまうかもしれません。

・この話では『キングダムハーツ FINAL MIX』のネタバレと作者流攻略が思いっきり存在します。最初から最後まで、ネタバレだらけです。この話の為に攻略サイトやRTA(リアルタイムアタック)動画を見たり、リアリティーを出す為に()努力をしました。


それでも大丈夫な方は、最後までお楽しみください。

ダメな方は、そのままブラウザバックでお願いします。

では、どうぞ。





【主な登場人物】
内村 巡人(うちむら じゅんと)
主人公。友達の和斗達と一緒にディズニーランドに行ったが、ひょんな事から『キングダムハーツ FINAL MIX(KHFM)』に挑戦する。

ディクト
巡人と一緒にいる半人半獣(人2:獣3)の黒猫。魔法使いに憧れていて、魔法使いの服装をしている。KHFMに挑戦する巡人に付き合う事になる。面白そうだから。

坂下 和斗(さがしも かずと)
巡人の友達。シューティングが得意。

小賀 匠(こが たくみ)
巡人の友達。落ち着いた性格をしている。

崎本 明(さきもと あきら)
巡人の友達。やや子供っぽく、ディズニーランドを一番楽しんでいる。

小田 蒼樹(このだ あおき)
巡人の友達で、紅菜の双子の兄。紅菜の事になると過剰になる所がある。要はシスコn(ry

小田 紅菜(このだ あかな)
巡人の友達で、蒼樹の双子の妹。明と同じくらい、ディズニーランドを楽しんでいる。

フレイ
炎のエレメント。とても幼い。ディズニーランドに行くのを楽しみにしていた。

コール
氷のエレメント。とても幼い。ディズニーランドに行くのを楽しみにしていた。

ネリア
風のエレメント。冷静で丁寧口調。フレイとコールにとって、お姉さんみたいな存在である。



【目次】
Prologue:>>1-3

1st World's:>>4-12
dive to heart:>>4
デスティニーアイランド:>>5-7
トラヴァースタウン:>>8-11

1st World's 後書き:>>12

2nd World's:>>13-27 >>30-33
ワンダーランド:>>13-18
ディープジャングル:>>19-27
Re:トラヴァースタウン:>>30-32

2nd World's 後書き:>>33

Interval:>>34-44
開園前:>>34
シンデレラ城:>>35
BTM(ビックサンダーマウンテン) ファストパス:>>36
エンカウント:>>37
イッツアスモールワールド:>>38
ビックサンダーマウンテン:>>39
ウエスタンリバー鉄道:>>40
トゥーンタウン:>>41
パレード:>>42
スペースマウンテン:>>43

Interval 後書き:>>44

3rd World's:>>47-67
アグラバー:>>47-54
モンストロ:>>55-60
ハロウィンタウン:>>61-66

3rd World's 後書き:>>67

4th World's:>>68-81
ネバーランド:>>68-75
Re:Re:トラヴァースタウン:>>77-80

4th World's 後書き:>>81

Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17



アグラバー Part.5 ( No.52 )
日時: 2017/04/30 22:33
名前: エイヴ ◆.Z4zYzVCxs (ID: xV3zxjLd)

イベントに入る。ジャファーが牽制した。その隙に、アラジンはジーニーに二つ目の願いとして、ジャスミンを助けるように頼んだ。ジーニーは簡単にジャスミンを助けた。

が、最後までうまく行かなかった。イアーゴがランプを奪ったせいで、願い事が無効にされてしまったのだ。ジーニーは謝り、ジャスミンを離す。彼女はそのままツボの中に落ちて入り、ツボはハートレスと化した。ジャファーは憎たらしい言葉で別れを告げ、消えた。戦闘開始だ。ツボのハートレスはいくつも集まり、ムカデみたいになった。

ディクト「このハートレスの名前は?」

巡人「『ポットセンティビート』。攻略法は叩くだけ!」

ディクト「ゴリ押し戦法ですね('ω')」

和斗「こう言うボスって叩けば倒せるんだから、間違ってはいないと思う('ω')」

明「僕もそう思う('ω')」

そこから先はひたすら叩いた。匠は呆れながら眺めて、ネリアは「もっと良い戦法があるはずなのでは?」と首をかしげ、蒼樹も同意するように頷いた。フレイとコールは応援する。紅菜も応援。

ある程度敵の体力が減った所で、

巡人「それじゃあ使うか」

と、「たたかう」のカーソルから「しょうかん」に選んだ。そして、

ソラ『勇気を!』

巡人「勇気を!シンバ!」

シンバを召喚した。ソラがキーブレードを振り回し、上に掲げる。

ディクト「おお!」

ディクトも思わず声をあげ、召喚シーンに釘付けになった。フレイは、

フレイ「かっこいい!」

と叫び、コールは、

コール「らいおんだ!」

とシンバを指さした。これでこの後、上手く決まれば良かったのだが……

シンバの技「プラウドロア」が敵に決まらない。ボスと他のハートレスからダメージを喰らい、死にかける。MPが尽きたので、ハイポーションで対処。召喚終了。

フレイ「(´・ω・`)」

コール「(´・ω・`)」

ディクト「(´・ω・`)」

巡人「そんな顔して見ないでよ!」

ボスを叩きながら、巡人は叫んだ。正面から攻撃。正面からファイアを連発。そして正面から攻撃。倒した。ソラは【テックアップ】を覚えた。

巡人「終わった……」

溜め息をつく。オーバーレイを手に入れた。

アラジンがジャスミンの名を叫ぶ。ジャファーの高笑いだけが聞こえるだけだった。アラジンの提案で、砂漠に急ぐ事に。

行動できるようになったので、現れたハートレスを無視して物置部屋へ直行。キャンプメニューを開き、「コンフィグ」から「オートロック」をオフにした。その後にセーブ。4時間30分だった。時計を見る。13時10分。午後になってしまった。

ディクト「何でオートロックを外したの?」

ディクトが聞いた。

巡人「次のボス戦で、オートロックが邪魔になるからだよ。どう言う事かはやりながら説明する」

ネリア「……オートロックを外さないと、何らかの弊害があるような場所に、敵の弱点があるのですか?」

巡人「そう言う認識で構わない」

物置部屋から出て、砂漠に行く。魔法のじゅうたんで飛んで行くと、アラジンと初めて出会った場所に着いた。前に進むと、突然砂から虎みたいな像が現れる。チュートリアル曰く、虎の像……タイガーヘッドは闇の力のせいでハートレスに操られているらしい。だから助けろと。

戦闘開始。巡人はタイガーヘッドの横から登ろうとするが、暴れるせいで落ちてしまう。隙を見て登り、ドッジロールで頭の上に登った。そのまま目に向かい、目をロックオン。スラップショットでダメージを与えていく。途中、振り落とされ、ハートレスが邪魔をし、体力が危なくなり、ドナルドとアラジンが倒れ、登ろうとしても登れなくて……

巡人「ああいう風にね、足場が悪い所に弱点があって、敵も登って来る訳だよ。オートロックって、近くの敵を仮ロックオンするシステムで、ああ言う場所でオートロックしちゃうと、関係無い所にキーブレードを振っちゃうんだ。だからこの戦いでオートロックを外して挑まないとキツイんだよ」

解説しながら、タイガーヘッドを撃破した。ソラのレベルが上がった。ただ、戦いがグダグダだったので……

フレイ「あぶなかったね(´・ω・`)」

コール「ひやひやしたよ(´・ω・`)」

ネリア「理由は分かりました。ただ、その戦いを見ながら解説されても、説得力が無いです」

ディクト「僕も同意見。色々言ってるけど、結局はゴリ押しするのに雑魚ハートレスが邪魔だったからって事だよね(´・ω・`)」

巡人「…………」

冷たい言葉を言われても、涙すら流れなかった。コンフィグでオートロックをオンに戻して、タイガーヘッドの中に入って行った。

タイガーヘッドの中は魔法の洞窟だったようだ。巡人は現れるハートレスを無視して、奈落に落ちて行く。水だったので、泳いで岸に上がり、宝箱を回収。サンダーリングを手に入れた。泳いで「沈黙の間」に移動。像があったので、触れるとどこかが開いた。エリア移動して「暗闇の間」へ向かう。セーブポイントを見つけたので、装備メニューを開き、さっき手に入れたオーバーレイの効果を確認した。

最大HPと最大MPが少しアップ。魔法と召喚の攻撃力が上がる。

巡人はここで特に何もせず、今度はアラジンの装備を見た。プロテスネックレスと、ファイアリングを付けていた。

巡人はアラジンが装備しているアクセサリーを、全て外した。

和斗「」

明「」

蒼樹「」

紅菜「(´・ω・`)」

フレイ「(´・ω・`)」

コール「(´・ω・`)」

ネリア「巡人さん……あなたって人は……」

匠「……………」

ディクト「……やりやがったよ、こいつ……」

その後、アビリティ画面でソラにテックアップを付け、メニューを閉じてセーブした。4時間39分だった。時計を見ると、13時19分だった。

その後、宝箱がある岸へジャンプ。回収。コテージを手に入れた。エリア移動して、「隠された部屋」に行く。怪しい柱を見つけた。遺跡上部へと繋がっているらしい。巡人がそれを壊すと、イベントに突入した。

どこか広い部屋。ジーニーとジャファー、そして倒れているジャスミンがいた。ジャファーは一つ目の願いとして、鍵穴を見つけさせる。ジーニーはしぶしぶ、鍵穴を見つけた。高笑いするジャファー。そこでイベントが終わった。

隠された部屋から出て、沈黙の間へ、階段を上り、広間へ移動した。宝物庫まで行き、回収できる宝箱を回収した。ガードアップ、ミスリルのかけら、子犬、そして……

巡人「今から面白い事をしてあげる」

と巡人は言い、金の山の上にある宝箱に向かってジャンプした。ソラは山の途中で引っかかり、空中浮遊してるみたいになった。ディクトや和斗、明なら笑ってくれると思ったが……

和斗「……」

明「……」

ディクト「……」

無反応。笑顔すら無かった。もう一度、空中浮遊する為の足場まで戻り、ジャンプ。空中浮遊する。フレイとコールと紅菜は「すごいね(´ω`)」と喜んでくれたが……

蒼樹「巡人君、真面目にやってよ。時間が無いんでしょ?」

ネリア「ふざけているのですか?」

和斗「ごめん。あんな物を見た後だから全然笑えない」

明「僕も」

ディクト「小ネタ程度には見れたよ。でも笑えない。面白くない」

匠「…………」

巡人「……………っ……ぅぅっ……」

巡人は再びガチ泣きし、仕掛けを動かして、空中浮遊した山に登り、宝箱を回収した。サンダガグミを手に入れた。

泣きながら、セーブポイントを見つけてセーブした。4時間43分。現実では13時23分であった……。





next to Part.6

アグラバー Part.6 ( No.53 )
日時: 2017/04/30 22:36
名前: エイヴ ◆.Z4zYzVCxs (ID: xV3zxjLd)

奥へ入るとイベントに突入。鍵穴を背にして、マレフィセントがジャファーに語りかけた。ソラの事を話しているみたいだ。ジャファーは、ソラは自分達の存在に気付いていると言った。さらに、ジャファーからリクの名前が出る。その後、

ジャファー『なぜあの少年に真実を教えないのだ?』

と、意味深な事を聞いた。

ディクト「真実……?」

巡人はまだ泣いている。この様子では答えられないだろう。後でちゃんと謝ろう。ディクトは心の中で、ごめんね巡人、と謝って、続きを見た。

ジャファー『そうすれば我らの計画も……』

と、ここへソラ達がやって来た。

ソラ『お前が、魔女マレフィセント?』

ソラはマレフィセントに問いかける。が、彼女は何も言わず、姿を消した。アラジンがジャスミンを返せと怒鳴る。もちろん、ジャファーは断った。彼女は扉を開く力を持つ7人のプリンセスの1人と、断言して。

ディクト「……」

フレイ「とびらって、どこのとびら?」

コール「わからないよ」

ドナルドとグーフィーが分からなさそうに呟く。ジャファーは、その扉の先を君達が見る事は無いと言い、ジーニーに2つ目の願いとして、ソラ達を叩きのめせと言った。

ネリア「……清々しいほどに、敵意を感じます」

匠「それが悪役って物だ。とことん悪に尽くす役目を持つから悪役……」

ネリア「なるほど……」

アラジンはやめてくれと頼む。ジーニーは謝り、「ランプを持っている人間がご主人様なんだ」と、本人も望んでいない戦いが始まった。

巡人は何も言わずジャファーをロックオンし、ジャファーに突っ込む。既に泣き止んでいた。ジャファーを攻撃。ひたすら攻撃。ファイアとブリザラを放つが、イマイチ。ジーニーが謝りながら攻撃するが、合図をくれるので簡単に避ける。ジャファーはワープをしてソラ達を翻弄するが、常にロックオンをして、どこに行くか見逃さなかった。

やがて、ジャファーを撃破。ソラのレベルが上がり、最大APが上がった。

ジャファーはうめきながら、黒く染まる。氷の力を手に入れ、ブリザドがブリザラにパワーアップした。

巡人はジャスミンの方へ向かう。着いたと同時に、ジャファーの声が聞こえた。その言葉は、彼にとって最後の願い。

ジャファー『わしをお前と同じ、無敵の魔人ジーニーにせよ!』

ジーニーは目を塞ぎながら、ジャファーに魔法をかけた。床が崩れる。魔人の力を得たジャファーは、崩れた床の下へ降りて行った。

ディクト「あーあ……」

ネリア「どうしようも無いですね……」

ディクトとネリアが、哀れみを込めて溜め息をつく。

巡人「自滅するまでが、悪役の宿命だからね。仕方無い」

ディクト「巡人……」

ジャスミンを調べながら、巡人はそう言った。彼女は気を失っているので、先にジャファーを追いかける事に。床下へと落ちて行った。イベントに入る。

床下の場所には、マグマを取り囲むように足場があった。辺りを見回すソラとアラジン。そこへ、マグマが噴き出す音と同時に、魔人と化したジャファーが現れた。そこへ、ランプを持ったイアーゴが飛んで来る。あのランプを奪うんだ。そう叫んだ。戦闘開始。イアーゴが持つランプをひたすら叩いて勝利。ソラのレベルが2つ上がった。ソラは【コンボプラス】を覚え、最大HPが上がった。

ソラはランプを掲げて、

ソラ『魔人ジャファー、ランプの中へ戻れ!』

と叫ぶ。ジャファーは抵抗しながらも、ランプの中へ吸い込まれてしまった。炎の力を手に入れ、ファイアは【ファイラ】にパワーアップした。さらに、アンセムレポート0も手に入れた。

ソラが戦っている様子を見ていたジャスミン。彼女の背後から、何かが襲いかかった。

じゅうたんで上まで戻ったソラ達。ジャスミンの姿が無い。アラジンは叫んだ。ソラは鍵穴の方へ向き、キーブレードを構える。鍵穴は閉ざされた。

同時に、地面が揺れ始める。逃げた方が良い。グーフィーは盾で頭を守りながら言った。アラジンはジャスミンと叫ぶが、ここが崩れるのは時間の問題だ。じゅうたんに乗って、逃げる事に。

ここでまさかの行動可能に、巡人は分かっていたが、ディクトは「え?」と目を点にし、フレイとコールは目を輝かせた。ダメージを負うものの、難なく脱出。場面が変わり、アラジンの家で、ソラ達から事情を聞いたのか、ジャスミンはこの世界にいないのか?と聞いた。そして、ソラと一緒に彼女を捜しに行こうと言い出す。だが、それは出来ない。ソラが謝りながら断ると、アラジンは落胆した。

フレイ「どうしてつれていけないの?(´・ω・`)」

コール「かわいそうだよ(´・ω・`)」

ディクト「お互いの世界は関わり合っちゃいけない決まりなんだよ。ソラ達は特別で、色んな世界に行けるけれど、アラジンはこの世界の住人。他の世界に連れて行っちゃうと、世界のバランスが崩れてしまう恐れがあるから、こればかりは……」

ディクトがそう説明する間に、ジーニーが最後の願いとして、ジャスミンを捜してくれと願えば良い、と提案する。アラジンは最後の願いを唱えた。

アラジン『ジーニーを自由の身にしてくれ』

フレイ「あらじん!(゜д゜)」

コール「どうして……!?」

フレイとコールは驚く。アラジンの願いで、ジーニーは自由の身となった。これで良い。どこへ行くのも、何をするのも自由。アラジンはそう言った。

ネリア「そう言えば、約束をしていましたね。ジャスミンさんを助けたら、彼を自由にすると」

思い出したように、ネリアは呟いた。その通りである。

アラジンは、だけど、と続けて、できればソラがジャスミンを探すのを手伝って欲しいと頼んだ。ジーニーは背を向け、悪いがもう誰の命令を聞くつもりも無いと断る。

フレイ「じーにー……(´・ω・`)」

コール「どうして……(´・ω・`)」

一瞬の沈黙。

ジーニー『だが……』

フレイ「?(´・ω・`)」

コール「?(´・ω・`)」

ジーニー『親友の頼みってやつはまだ聞いた事が無いから、試してみてもいいかもな』

フレイ「?(・ω・)」

コール「?(・ω・)」

ジーニーはアラジンに、俺達は親友かい?と問いかける。アラジンは目を見開く。任せとけよ、アル!ジーニーは笑顔で言った。アラジンも微笑んだ。フレイとコールも微笑んだ。





next to Part.7

アグラバー Part.7 ( No.54 )
日時: 2017/04/30 22:39
名前: エイヴ ◆.Z4zYzVCxs (ID: xV3zxjLd)

場面が変わり、頭が炎に包まれた男と、マレフィセントと、リクが映った。炎の男が、ジャファーは良い所まで行ったのに、と、彼の末路を惜しんだ。だが、マレフィセントはそんな彼をあっさりと見捨てたみたいだ。冷たいねえ、と男は言った。

リクは、計画通りプリンセスを連れて来ただけだ、と言った。どうやらジャファーを見捨てたのはマレフィセントではなく、ジャスミンを連れて来たリクだったみたいだ。マレフィセントは、ハートレスに取り込まれた者を救う術は無い、と言い切り、憎しみに身を焼かれた哀れなジャファーとまで言った。炎の男も、あいつがどうなろうと知った事じゃない、と切り捨てた。そして、話題を変えた。

明「うわあ……」

和斗「えげつねぇ……」

明と和斗が呟く。アレはもう見て貰えたかな?男は問いかけた。リクは何も言わない。マレフィセントは、約束したろう?と前置きし、自分達に協力すればリクの望みを叶えてやると言った。

ディクト「ダウト」 和斗「ダウト」 明「ダウト」

机に何かが映し出される。カイリ!リクは叫んだ。

マレフィセント『迎えに行っておやり。船は用意してある』

彼女がそう言うと、別の男が現れた。海賊みたいな服を着た男だ。

海賊の男『俺様の船は客船じゃないでな。乗り心地は保証しないぜ』

リク『どうして俺の為にそこまで……。何が狙いだ?』

マレフィセント『狙い?そんな物……。私はね、お前の事を我が子ように思っているのさ』

マレフィセントがそう言って、リクの顔に触れた。同時に、

ディクト「ダウト!」

和斗「絶対に違う!良く分からないけど、絶対にそんな理由じゃない!」

明「リク逃げて!早く逃げて!」

フレイ「りく……!(´゜д゜`)」 コール「りく……!(´゜д゜`)」

一部の人達が口々に叫んだ。リクはマレフィセントの手をはねのけ、信じられないな、と一瞥する。マレフィセントは、信じなくても良い。でも約束を果たした、とだけ答え、リクは何も言わず、マレフィセントから背を向け、歩いて行った。マレフィセントはその様子を眺めるだけで、イベントは終了。場面はアグラバーに戻り、ジーニーが召喚出来るようになった。

さらに、アラジンからソラの新たな武器【デザイアーランプ】を貰った。緑のトリニティも覚えた。

必ずジャスミンを見つけてくれ。アラジンは頼む様に言う。

巡人「これでアグラバーはおしまい。どうだった?」

装備メニューを開き、色々と弄りながら巡人は聞いた。

フレイ「おもしろかった(´ω`)」

コール「これからどうなるの?」

最初にフレイとコール。巡人はコールに、それはお楽しみだよ、と答えた。

和斗「良く分からないけど、リクはこれから可哀想な目に遭うのだけは予想がついた」

次に和斗。巡人は笑顔を浮かべた。

明「面白かったけど、アラジンの……」

と言った所で巡人の顔が暗くなる。明は察して「ごめん」と言い、その先を言うのをやめた。

蒼樹「見てるだけでも楽しかったよ。でも……」

と言った所で巡人の顔がまた暗くなる。蒼樹は「やっぱり何でもない。頑張ってね」と誤魔化した。巡人の顔が明るくなった。

紅菜「頑張って巡人君。巡人君なら絶対に最後まで出来るよ」

紅菜は心からの笑顔でエールを送った。巡人はしっかりと頷いた。

匠「………」

匠は何も言わなかった。でも、言いたい事は何となく分かった。

ネリア「アイテムと装備を剥ぎ取るのはどうかと思いましたが、攻略の為なら仕方が無いと妥協する事にしました」

巡人「ありがとうネリア。妥協して」

明や蒼樹があえて言わなかった事を口にするネリア。巡人は苦笑いした。ソラの装備をデザイアーランプにして、メニューを閉じてセーブした。4時間59分だった。時計を見ると、13時39分だった。

和斗は立ち上がった。匠も立ち上がる。

和斗「じゃあ、俺達はもう行くから。来れたらまた来る。頑張れよ」

匠「また後で」

続いて、蒼樹と紅菜が立った。

紅菜「またね」

蒼樹「もう行くね」

ネリアは紅菜について行った。明とフレイとコールは互いに見合い、そして立ち上がった。

明「残っても良いかな、て思ったけど、やっぱり行くよ。頑張ってね」

フレイ「ばいばいじゅんと(・ω・)ノ」

コール「ばいばいでぃくと(・ω・)ノ」

それぞれ、巡人とディクトと元から去って行った。

残ったのは、巡人とディクトだけ。二人っきりだ。

巡人「……また、二人っきりになっちゃったね」

巡人が呟いた。

ディクト「そうだね」

ディクトは静かに答える。その後、それと……と、言葉を続けた。

巡人「何?」

ディクト「さっきはごめん。笑えない、面白くない、なんて冷たく言って」

巡人「気にしてないよ。色々と言われて泣きはしたけれど」

ディクト「………」

巡人はディクトの肩を軽く叩く。

巡人「二人で旅の続きだ。アグラバーは攻略した。次のワールドに行こう」

ディクトは頷いた。もう一度セーブした。5時間1分だった。

巡人は次のワールドへ向け、グミシップに乗った。





13:41

閉園まで、あと8時間59分。

色々とハプニングはあった物の、それもまた良いのかもしれないと思いながら、ポップコーンを頬張った……。





to be continued...





ボスはメッタ打ちにすれば倒せる。常々考えてしまいます。

それでは(^∀^)ノ 感想をどうぞ!

モンストロ Part.1 ( No.55 )
日時: 2017/05/03 19:19
名前: エイヴ ◆.Z4zYzVCxs (ID: y36L2xkt)

まだ見ぬワールドに向けて、アグラバーから上の方のルートを選んだ。グミシップは前に進んで行く。周りの雰囲気が、濁り始めていたような気がした。現れる敵を難なく倒して行く。

ディクト「次はどこに行くの?」

巡人「次は……」

と言いかけた時、グミシップが止まった。同時に、何かが現れる。ディクトは目を点にした。ドナルドは驚く。ソラは「すごいデカイ……」と感心した。その時、大きな物は動き出した。グミシップの目の前を横切る。クジラだ!怪物クジラだ!グーフィーは叫んだ。

ディクト「怪物クジラ?」

モンストロ!!ジミニーが叫んだ。

ディクト「モンストロ?」

クジラの中のクジラ……クジラの王で、とても凶暴だと、ジミニーは説明する。

ディクト「クジラの王、モンストロ……。巡人」

まさかと思いながら、巡人に聞いた。モンストロは再び、グミシップの前を横切る。

ディクト「次のワールドって……」

ドナルドはソラに逃げろと叫ぶ。しかし、間に合わない。飲み込まれる!ソラは叫んだ。巡人は何も言わなかった。

そして、グミシップごと、モンストロは飲み込んだのであった。

場面が変わり、場所はデスティニーアイランド。イベントだと、ディクトは察した。幼い男の子が、隣の男の子に訴えかけていた。ホントなんだって!オレ見たんだから、と。

視点が変わり、二人の顔が少し映る。覚えのある面影に、ディクトは

ディクト「この子達……」

声を聞いたんじゃなかったっけ?訴えかけて来た男の子の話を聞いていた男の子はそう言った。どっちでも同じだろ?訴えかけてきた男の子はそう返した。すっごい怪物がいるらしい。

場面が変わる。もしも本当に怪物がいたら、と男の子は語る。

なあソラ、俺達だけで捕まえられるかな?

ディクト「まさか……あの二人って小さい頃のソラとリクなの?」

リクと俺ならやれるさ!

ディクト「ソラとリクだ!」

改めて二人の男の子……幼い頃のソラとリクの顔が移った所で、確信した。この頃からリクは袖無しの服を着ているのかと言うツッコミは出なかった。

ソラは、そこからうなり声が聞こえるだろ?と、洞窟……後に、秘密の場所と呼ばれる洞窟を指した。ここで、リクが、静かに、と制する。こう言う時は慎重な行動が必要らしい。

ディクト「そうだね。無闇に近付いて状況を悪くしたら溜まったもんじゃないからね」

巡人の方に目を向け、「そうでしょ?」と嫌味たっぷりの笑顔で語りかけるディクトに、

巡人「何で俺の方を向くの?」

ディクト「別に?」

ディクトはとぼけた。

洞窟の中、唸り声の正体は風だった。風の音が、怪物の声に聞こえたのだと。ソラはがっかりした。直後、ソラは何かに気付いた。

ディクト「扉だね。それも……島が嵐に襲われた時に、カイリが佇んでいた側の扉」

リクも調べたら、扉だと分かったが、開かないみたいだ。

ディクト「開かない、か……。まだこの時は開かなかったんだね」

ディクトが考え込み、ソラはまたがっかりした。リクは、こんな所には何にも無いんだよ、とフォローを入れた。その後、リクはソラに提案をした。

幼い頃のリク『なあ、ソラ』

幼い頃のソラ『ん?』

幼い頃のリク『俺、もっと強くなる。そしたら一緒にこの島から外へ出よう。こんなちっぽけな冒険じゃない、本当の冒険をしよう』

ディクト「リク……もしかして、この頃から『外の世界』に憧れ始めたのかな?」

巡人「そうかもしれないね」

ディクトは溜め息をつく。

が、次のソラの言葉で、ディクトはさらに溜め息をつくのであった。

幼い頃のソラ『うん。それも良いけどさあ、今すぐ面白い事は無いのかなあ?』

ディクト「ソラ……君って……(-.-;)」

幼い頃のソラ『そう言えばさ、この間から村長さん家に女の子がいるだろ?』

ディクト「話が変わってる……ん?女の子?」

幼い頃のソラ『あの子ってさ……』

ここでイベントが終わった。

ディクト「ちょっと!切らないでよ!村長さんの家にいる女の子って誰なの!?ねえ!」

ディクトが叫ぶ。しかし、その言葉は虚しく空に響いた。巡人は、村長の家にいる女の子は誰なのか分かりきっていたが、

巡人(ディクトって、勘が鋭い所は鋭いのに、鈍い所は鈍いんだなあ……。ディクトくらいの勘の良さなら、少し考えれば分かるはずなのに……)

あえて、何も言わなかった。





next to Part.2

モンストロ Part.2 ( No.56 )
日時: 2017/05/03 19:22
名前: エイヴ ◆.Z4zYzVCxs (ID: y36L2xkt)

場面が変わり、現在。ソラは倒れていて、グーフィーは盾を頭に、ドナルドはグーフィーの隣で「やめろぉ!」と叫ぶ。同時にソラは意識を取り戻したのか、起き上がって、二人の所に来た。グーフィーが声をかける。ソラは何してるのかと聞いた。ここはどこかとも。

その時、上から何かが落ちてきた。グーフィーいわく、ここはモンストロの中で、全員呑み込まれたと。ちなみに、本日の天気は曇り時々、色々降ってるのだと。

ディクト「色々降ってるって……(´・ω・`)」

ドナルドが上に向けて怒鳴る。

ドナルド『誰だ!』

???『僕だよ!』

ディクト「誰だよ!!」

巡人「はっはっはははははwwwww」

反射的な物だろう。あまりに決まっていたので、巡人は笑った。ドナルドは、ピノキオか、と安心したように言った。

ディクト「ピノキオだったんだ……」

ディクトは後ろを向く。近くに誰もいなかった。ドナルドが「ピノキオ!?」
と驚くが、

ディクト「……いるかと思ったのに(´・ω・`)」

ディクトはがったりして、再び前を向いた。

ピノキオに反応したのはジミニーだ。ソラの肩に飛び乗った。ピノキオは何かを抱えて去って行く。ジミニーが呼び止めるが、お構い無しだった。ソラに追いかけるように促した所で、行動できるようになった。本当に、モンストロの中を冒険するみたいだ。ピノキオを追いかける為、前に進み、泳いで行った所でイベントに入った。

おじいさんが、これは何だいピノキオ?と、言葉が聞こえる。これでここから抜け出せるんだよ。お父さん、とピノキオは言った。

ディクト「お父さん!?」

ディクトが思わず声をあげる。

巡人「ピノキオはね、元々はお父さん……ゼペットじいさんが作った人形なんだ。ここには出て来ないけれど、ゼペットじいさんが何か願って、そこに女神様が現れて、ゼペットじいさんを願いを叶える為に、人形に命を吹き込んだ。それがピノキオなんだよ」

ディクト「そうなんだ……。『子供が欲しい』って願ったのかな?」

巡人「そんな所だと思う。それで……いや、これ以上は話が脱線するからやめておく」

巡人がここまで話した時に、後ろから肩を揺さぶられた。「あーあーあー」と声を上げながら後ろを向くと、ファウルフェローがいた。近くにギデオンもいる。

巡人「だって……!」

巡人は掴まれている手を離し、言い訳しようとするが、

巡人「……」

ここで何かに気付いた。気付いてしまった。

タイミングが良すぎる、と。

肩を揺さぶられたのは、ディクトと会話して、自分が「これ以上は話が脱線するからやめておく」と言った後だ。ディクトの姿は普通の人では認識できない。声も聞こえない。仮にこの会話が、周りから独り言みたいに聞こえていたとしてもだ。

肩を揺さぶられたタイミングが良すぎる。

巡人はディクトの方を見た。ディクトは首を傾げる。その後、ファウルフェローに気付いたのか、ディクトはまた首を傾げる。ディクトは驚いた。

巡人「……?」

おもむろに、ディクトは手を振る。さらに驚いた。嫌な予感がした。

ディクトの姿が、認識されているのでは、と。

ディクトはこっちに来た。自分の事を指さす。「僕の事、分かるの?」と聞いているみたいに。ファウルフェローは頷いた。

巡人「」

ディクト「」

何故なのか。考えられなかった。これこそ、ディズニーパワーなのか。夢の世界だから何でもアリなのか。そう、思考放棄したくなった。

ギデオンもこっちに近寄る。ディクトの事を認識できていた。巡人とディクトは思考放棄した。

ディクトは乾き笑いしながら、人差し指を口元に当てた。巡人も目で、内緒にしておいて、と訴えた。二人は頷いてくれた。

ちなみに、この出来事でムービーイベントを見逃してしまったが、そんな事は、巡人とディクトからしたらどうでも良かったのであった……。





落ち着いた所で、セーブをした。5時間10分だった。時計を見ると、13時50分だった。

ディクト「これからどうするの?」

ディクトは聞く。

巡人「ピノキオを追いかけにモンストロの中を探索するんだよ」

巡人はそう言った。あの事は気にしない事にした。「腹部1」に入り、進んだ所でイベントに入った。ソラはピノキオに、戻ろうと説得する。ゼペットさんも心配してると、グーフィーも説得した。続いてソラも、遊んでいる場合じゃないと説得。ソラ達は戻ろうとした。

???『お前も、前はよく遊んでいたのにな』

聞き覚えのある声がした。ソラは振り向いた。

???『キーブレードの勇者になったら、子供の遊びは卒業か?』

リクだった。こんな所で何やってるんだよ、とソラは聞いた。ピノキオと遊んでいると答えた。そうじゃなくて、カイリは見つかったのか?ソラは問いかけた。リクは、どうかな?とどぼけ、

リク『俺を捕まえたら教えてやる……ってのはどうだ?』

ディクト「うわあ……挑発してる……」

ソラ『ふざけるなよ!』

ソラは怒鳴った。そりゃそうだ、とディクトは頷く。リクはピノキオの手を引いて、奥へと行った。行動できるようになった。

ディクト「リク、変わったね」

巡人「変わったね。こんなんじゃ無かったろうに」

リクを追いかける為、奥へと進むのであった。





next to Part.3


Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17



この掲示板は過去ログ化されています。