二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- 【オリキャラ×KHFM】結末まで進む、光と闇と心の物語
- 日時: 2017/09/11 21:36
- 名前: エイヴ ◆.Z4zYzVCxs (ID: MW3WsllJ)
巡人は友達と一緒にディズニーランドに遊びに来たが、物思いにふけっていたせいで友達とはぐれ、ディクトと二人きりになってしまう。慌てて追いかけようとした矢先に目にしたのは、テレビとゲーム機とソファーと、その傍で立っているお兄さん。そして、台座に飾られた、見覚えのある大きな鍵だった……。
■
【アテンション!】
・この物語はフィクションですが、実在の場所や実在のゲームなどが出てきます。ディズニーランドと「キングダムハーツ」と言うゲームです。
・実質、こちらのオリキャラとキングダムハーツに出て来るキャラクターとのクロスオーバーですが、あくまでも「ゲーム越し」でのクロスオーバーです。オリキャラとキングダムハーツのキャラクターが直接絡む様な事は一切ありません。
・題材が題材なので、色んな意味で危ないかもしれません。いや、危ないです。消される可能性があります。
・キングダムハーツやディズニー好きな読者様達に不快感を与えてしまうかもしれません。
・この話では『キングダムハーツ FINAL MIX』のネタバレと作者流攻略が思いっきり存在します。最初から最後まで、ネタバレだらけです。この話の為に攻略サイトやRTA(リアルタイムアタック)動画を見たり、リアリティーを出す為に()努力をしました。
それでも大丈夫な方は、最後までお楽しみください。
ダメな方は、そのままブラウザバックでお願いします。
では、どうぞ。
■
【主な登場人物】
内村 巡人(うちむら じゅんと)
主人公。友達の和斗達と一緒にディズニーランドに行ったが、ひょんな事から『キングダムハーツ FINAL MIX(KHFM)』に挑戦する。
ディクト
巡人と一緒にいる半人半獣(人2:獣3)の黒猫。魔法使いに憧れていて、魔法使いの服装をしている。KHFMに挑戦する巡人に付き合う事になる。面白そうだから。
坂下 和斗(さがしも かずと)
巡人の友達。シューティングが得意。
小賀 匠(こが たくみ)
巡人の友達。落ち着いた性格をしている。
崎本 明(さきもと あきら)
巡人の友達。やや子供っぽく、ディズニーランドを一番楽しんでいる。
小田 蒼樹(このだ あおき)
巡人の友達で、紅菜の双子の兄。紅菜の事になると過剰になる所がある。要はシスコn(ry
小田 紅菜(このだ あかな)
巡人の友達で、蒼樹の双子の妹。明と同じくらい、ディズニーランドを楽しんでいる。
フレイ
炎のエレメント。とても幼い。ディズニーランドに行くのを楽しみにしていた。
コール
氷のエレメント。とても幼い。ディズニーランドに行くのを楽しみにしていた。
ネリア
風のエレメント。冷静で丁寧口調。フレイとコールにとって、お姉さんみたいな存在である。
■
【目次】
Prologue:>>1-3
1st World's:>>4-12
dive to heart:>>4
デスティニーアイランド:>>5-7
トラヴァースタウン:>>8-11
1st World's 後書き:>>12
2nd World's:>>13-27 >>30-33
ワンダーランド:>>13-18
ディープジャングル:>>19-27
Re:トラヴァースタウン:>>30-32
2nd World's 後書き:>>33
Interval:>>34-44
開園前:>>34
シンデレラ城:>>35
BTM(ビックサンダーマウンテン) ファストパス:>>36
エンカウント:>>37
イッツアスモールワールド:>>38
ビックサンダーマウンテン:>>39
ウエスタンリバー鉄道:>>40
トゥーンタウン:>>41
パレード:>>42
スペースマウンテン:>>43
Interval 後書き:>>44
3rd World's:>>47-67
アグラバー:>>47-54
モンストロ:>>55-60
ハロウィンタウン:>>61-66
3rd World's 後書き:>>67
4th World's:>>68-81
ネバーランド:>>68-75
Re:Re:トラヴァースタウン:>>77-80
4th World's 後書き:>>81
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- Prologue Part.2 ( No.2 )
- 日時: 2017/04/15 13:19
- 名前: エイヴ ◆.Z4zYzVCxs (ID: QxkFlg5H)
巡人「すいません!これは何ですか?(・ω・)」
巡人は大きな鍵に近づくなり、すぐ近くにいたキャストのお兄さんに聞いた。
お兄さん「これですか?キーブレードの原寸大模型です」
巡人「やっぱり!(・∀・) キングダムチェーンですよね!」
お兄さん「よくご存知で」
巡人「触ってもいいですか?」
お兄さん「どうぞ(´ω`)」
お兄さんからお許しを貰って、巡人は台座に飾られていたキーブレードを手に取った。ズッシリとした重さが手に伝わる。これを持っているだけで、キーブレードの勇者になった気分だ。
テンションが上がり、キーブレードを構えたり、軽く振ったりしていたら、
お兄さん「あ、振り回すのは御遠慮ください。他のゲストの方に当たると危ないので」
巡人「あ、ごめんなさい(´・ω・`)」
お兄さんに注意されて、キーブレードを台座に戻した。そのタイミングで、ディクトは巡人に小声で話しかけた。
ディクト「これ、何だっけ?('ω')」
巡人「知らないの?キーブレードだよ。『キングダムハーツ』ってゲームに出て来る武器。俺がこの前やっていたのを見てただろ?ちなみに『キングダムチェーン』は主人公の初期装備武器」
ああ、あれか。と思い出した。確かに、ここに来る前日に巡人は『キングダムハーツ』と言うゲームを遊んでいた。厳密には『キングダムハーツ』をクリアして、『キングダムハーツⅡ』を遊んでいたが。
巡人「にしても、どうしてこれがここにあるんですか?」
お兄さん「昨日から始まっているのですが、特別企画として『キングダムハーツをクリアすれば豪華な景品が貰えるキャンペーン』をしています」
豪華な景品、と聞いた巡人は目を輝かせた。
お兄さん「昨日も何人か挑戦されましたが、時間の都合が付かなかったり、途中で詰んでクリアを断念されたりしました。今の所、クリアできた人は一人もいません」
巡人「おお……(・∀・)」
お兄さん「もし良かったらどうですか?」
巡人「俺が?」
お兄さん「あなたが」
巡人はお兄さんとテレビを交互に見て、考え込んだ。やってみたい気持ちはある。でも、これをやれば、この1日が確実に無駄になる。
そして何よりも、先に行ってしまった和斗達とは別に、単独行動すると言う事になる。もしもゲームをしている最中に見られたりしたら……。
だから、
巡人「すいません。一つ、聞きたい事があります」
慎重に、なおかつ、ハッキリと、
お兄さん「構いませんよ。何でしょうか?」
震える声で、
巡人「その、クリアしたら貰える豪華な景品とは何ですか……」
1番知りたかった事を問いかけた。お兄さんは笑顔で答えてくれた。台座に飾ってあるキーブレードを指さしで。
お兄さん「台座に飾ってあるキングダムチェーンの原寸大レプリカです。台座も差し上げます(^ω^)」
巡人「やります!(^ω^)」
ディクト「おいこら('ω')」
即答した巡人をディクトは召喚した杖で殴った。鈍い音がした。
巡人「痛いよ!何するの!」
ディクト「こっちが聞きたいよ!友達よりもゲームを優先するの!?有り得ないんだけど!」
巡人「キングダムハーツチェーンだよ!?レプリカだけど、立派なキングダムチェーンが貰えるんだよ!?」
ディクト「だからってこんな所まで来てゲームをする馬鹿がいるか!!それに、和斗達に見られたらどうするの!?はぐれた言い訳なんて出来ないよ!」
巡人「そうだけど……!」
やめさせようと説得するディクトと、何が何でもやりたい巡人。言い合いをしているが、残念ながらお兄さんにはディクトの姿が見えない。つまり、巡人が一人で騒いでいるようにしか見えなかったが、あえてその事は言わず、もう一つ補足してあげた。
お兄さん「ちなみにこのキングダムチェーンですが、キングダムハーツのイベントで使われた物と全く同じ物です。プレミア物ですよ(・ω<)」
ディクト「やろう。クリア出来れば損は一切無いよ(・ω・)」
巡人「だから最初からそう言ってるじゃん。もちろんやるよ。やりますよ(・ω・)」
さっきまで反対していたのに、プレミア物と聞いた瞬間、考えが変わった。
そして、キャストのお兄さんに促されて、巡人はソファーに腰掛けたのであった。
その頃……
紅菜「ビックサンダーマウンテンに乗りたい!」
和斗「でも紅菜ちゃん。並んでいる人が多いよ。1時間待ちだって……」
匠「ファストパスがある。取ってきてやるからパスポート全員分のパスポートをくれ」
明「ありがとう匠(´ω`)」
コール「おおきいやまだね(・ω・)」
フレイ「でもほのおがでてこないよ?(´・ω・`)」
和斗「ディズニーシーの方にある山だったら火山なんだけどなぁ……」
フレイ「そうなんだ……(´・ω・`)」
蒼樹「今度はディズニーシーにも行けたらいいね(そう言えば、巡人君とディクト君はどうしたんだろう?)」
ネリア「………」
Next to Part.3
- Prologue Part.3 ( No.3 )
- 日時: 2017/04/15 13:29
- 名前: エイヴ ◆.Z4zYzVCxs (ID: QxkFlg5H)
ゲームを起動して、タイトル画面になった。どうやらこのゲーム機はPS4みたいだ。1.5と2.5が一緒に入っているソフトであった。
お兄さんが巡人の方を向いて、説明を始めた。
お兄さん「ルールは簡単です。パークの閉園時間……22時までに、『キングダムハーツ FINAL MIX』をクリアしてください。難易度はスタンダードでお願いします」
巡人「なるほど(・ω・) あの、この場合の『クリア』って、エンディングに辿り着けば良いと言う解釈で大丈夫ですか?」
お兄さん「その通りです。閉園時間までに、エンディングに辿り着いてください」
巡人「エンディングに行ければ、どんな攻略方法を使っても大丈夫ですか?」
お兄さん「大丈夫です。目的は『閉園時間までにエンディングに辿り着く事』なので」
巡人「ど ん な ル ー ト で も ?」
お兄さん「どんなルートでも、どんな攻略方法でも構いません。閉園時間までに、エンディングを迎えて下さい」
巡人「分かりました」
お兄さん「それと、トイレ休憩はいつでも大丈夫です。また、疲れた時は無理をせず、自分の体調と相談してください」
巡人「分かりました(´ω`) 休憩は大切ですよね」
笑顔で答える巡人に、お兄さんは笑顔で返した。コントローラーを握り、「NEW GAME」を選ぶ。難易度はスタンダード……とい、ファイナルミックスモード。カメラはマニュアル。バイブレーションはオフにして……
巡人「行くぞ」
ディクト「行こう」
8:40
閉園まで、あと13時間20分。
夢の国での長い戦いが、ここに始まった。
その頃……
明「あっ!何かいる!!(・∀・)」
フレイ「ほんとだ!(゜д゜)」
コール「なんだろう!?(゜д゜)」
ネリア「これが、キャラクターグリーティングと言う物ですね。入口辺りでもありましたが、これは一体何なのですか?」
紅菜「簡単に言うと……」
明「こんにちは!一緒に写真撮ってくれても大丈夫かな?(・ω・)」
フレイ「こんにちは!(・ω・)」 コール「こんにちは!(・ω・)」
ネリア「……」
明「ありがとう!またね!(^ω^)ノシ」
フレイ「ばいばい!(^ω^)ノシ」 コール「ばいばい!(^ω^)ノシ」
ネリア「……大体、把握しました」
紅菜「うん……(^_^;)」
和斗「良かったな、明」
明「うん!(^ω^)」
匠「………」
蒼樹「……楽しそうだね。明君」
匠「そうだな」
To be continued...
【後書き】
大変お久しぶりです。覚えている方はいないと思いますが、エイヴと言います。よろしくお願いします。
今回は自分のオリキャラと、ゲームでの「キングダムハーツ」のクロスオーバーを書く事にしました。この作品の特性上、完結までに時間がかかりますが、続きを楽しみにお待ちください。
それでは(^∀^)ノ 感想をどうぞ('ω')
- dive to heart ( No.4 )
- 日時: 2017/04/16 10:19
- 名前: エイヴ ◆.Z4zYzVCxs (ID: v2BiiJyf)
オープニングは大切だ。ゲームを遊ぼうとしてる人の心を掴んでくれる。特に、このオープニングはムービーも曲も良い。巡人は2週目だが、ディクトは巡人が遊んでいるのを流して見ていただけだったので、こうやってちゃんと見るの初めてだった。
ディクト「ムービーは飛ばさなくていいの?」
ディクトが小声で聞いてきた。
巡人「飛ばせば時間は短縮できるけれど、それだとただのRTAになっちゃうでしょ?それじゃ何にも面白くない。それに、ディクトだって物語は把握しておきたいでしょ?」
ディクト「巡人……」
巡人は微笑んで、
巡人「ムービー中は黙るのが基本。オープニングが終わるよ」
ディクト「そうだね(´ω`)」
それから、テレビに目線を移した。ちょうどオープニングが終わっていた。
それからはイベントとチュートリアルだ。序盤で「求める力」と「差し出す力」を選ぶ事になり、巡人は「求める力」を「剣」に、「差し出す力」を「杖」にした。
当然、ディクトはこれが何なのか分からなかったので巡人に小声で聞いた。
ディクト「これって何の意味があるの?」
巡人「主人公……ソラの初期ステータスを決めていたんだよ。『剣』を取れば攻撃力が上がって、『盾』を取れば防御力が上がる。『杖』を取ればAP……アビリティポイントが上がるんだ。逆に差し出せば、差し出した物のステータスが下がる」
ディクト「なるほど……アビリティポイントって?」
巡人「それはまた後で」
ディクト「どうして剣を取って、杖を差し出したの?」
巡人「剣を取ったのは火力を上げたかったから。要はゴリ押しで行くつもり。杖を差し出したのは防御力を下げたくなかったから。APが下がるけど、防御力を下げてすぐに死ぬよりはマシでしょ?」
ディクト「ほう……(・ω・)」
2人は長々と会話しているが、その間にもどんどん進めていく。今度は3人の少年少女が質問してきたが、巡人は全て一番上の選択肢を選んでいた。全て答えると、天の声が「キミの旅は夜明けに始まる」と言った。「まあ、いいか」を選び、先に進む。
今度はセーブポイントが現れた。巡人はすかさずセーブポイントに向かい、セーブした。この時点で、タイムは10分と少し過ぎていた。
ディクト「ところで、さっきの男の子と女の子が質問してたのは何?」
巡人「あれはソラがどのようにレベルが上がるかを決める為のやつなんだ。説明は省くけど、全部の質問に一番上の選択肢を選ぶと『早熟型』って言って、最初はレベルが上がりやすくなる代わりに、後半になるにつれてレベルが上がりにくくなる風にした」
ディクト「後半でレベルが上がりにくくなるって、それ大丈夫なの?途中で詰んだりしない?」
巡人「大丈夫。むしろ、早めにレベルを上げていかないと早い段階で詰むかもしれない。だから早熟にしたんだよ」
ディクト「へえ……」
小声で会話しながらも、巡人はコントローラーを動かし続けた。今は黒い大きな敵……ダークサイドと戦っている。その途中、レベルが上がった。
が……
巡人「ああクソッ!頭に当てれば大ダメージなのに当たらない!」
ディクト「巡人……(´・ω・`)」
巡人はダークサイドの頭にダメージを与えようと頑張っていたが、なかなか当たらない。そのせいで、少しグダグダになってしまった。それでも、無事に倒す事は出来たが、巡人は少し不満な気持ちなまま、イベントを眺めた……。
8:53
閉園まで、あと13時間と7分。
エンディングまでの道は、遥か遠い。
その頃……
フレイ「わあ……!(*゜▽゜*)」
コール「きれいだね……!(*゜▽゜*)」
紅菜「そうだね(´ω`) フレイ君、コール君、楽しい?(・ω・)」
フレイ「うん!(^ω^)」
コール「たのしいよ!(^ω^)」
明「良かったね(´ω`) イッツアスモールワールドに乗れて。行く前から乗りたがっていたから……」
和斗「まだビックサンダーマウンテンに乗るまで時間があるし、良い時間潰しになったんじゃないか?」
蒼樹「……あのさ、匠君」
匠「なんだ?」
蒼樹「巡人君とディクト君はどうしたのかな?さっきからずっといないんだけれど……」
匠「そうだな。ここに入ってからあの2人を見ていない。何をしているんだか……」
ネリア「私も前から思っていましたが、どこにいるのでしょうか?気配を探ってみましょうか……」
to be Continued...
感想をどうぞ(^∀^)ノ
- デスティニーアイランド Part.1 ( No.5 )
- 日時: 2017/04/17 10:32
- 名前: エイヴ ◆.Z4zYzVCxs (ID: fE.voQXi)
今までのは夢だったのか。
ディクトはソラがヒロインみたいな女の子、カイリと話しているシーンを見ながら思った。夢としてはあまりにも予知夢みたいだからだ。まるで……
ディクト「近い将来、冒険に旅立つみたいな気がする('ω')」
巡人「『気がする』じゃなくて、旅立つんだよ。旅立つのは確定」
巡人はカイリに頼まれた物をサクサクと集めながら会話する。途中、ティーダ、ワッカ、セルフィーとすれ違うが、お構い無しだ。
そして、小屋の中にあるセーブポイントに乗ってセーブした。この時点で、タイムは18分だった。
その後、小屋の中にある階段を昇り、橋を渡ってリクがいる小島に落ちている丸太を拾う。頼まれた物は全て取ったので、すかさず来た道をショートカットして戻り、カイリに話し掛ける。ハイポーションを貰った。そして、そのままイベントに突入した。
夕暮れの島で、語り合う3人。外の世界に行ったら何したいかと話していた。
リクの話を聞いている途中、ディクトが話しかけてきた。
ディクト「リクって、ソラとカイリと違って、ちょっと大人ぶってるね(・ω・)」
巡人「そう言う年頃なんだよ。ディクトならリクみたいな人の気持ちが分かると思っていたんだけれど、意外だね('ω')」
ディクト「全部が全部分かる訳じゃないんだけれど('ω')」
巡人「こりゃ失礼」
ディクト「言うようになったね」
小声でそんな事を会話していたら、場面が変わり、どこかのお城の様子が映った。その瞬間、巡人の顔がマズいような表情になった。ディクトはどうしたのかと声をかけようとしたが、次に映った物で、巡人と同じ顔になる。
テレビには、魔法使いの格好をしたドナルドが、王様の部屋の部屋を叩いている様子が映っていた。
それと同時に、巡人はポーズ画面にして、周りを見回した。ギャラリーはポロポロといるが、おかしい様子は無い。コントローラーを持ったまま立ち上がり、周りの様子を窺うが、特に目立った物は無い。大丈夫だと判断して、ポーズを解除して、イベントの続きを見た。
ドナルドが王様の部屋に入る。誰もいない。プルートが王様が書いた手紙を口にくわえながら登場。ドナルドが手紙を読む。慌てて外へ飛び出す。場面が変わって、グーフィーが昼寝をしているのが映った。ドナルドがグーフィーを起こす。が、彼は起きない。
ディクト「まずいよ巡人!グリーティングが始まった!」
突然、ディクトが叫んだ。
巡人「こんな時に!?誰が出てきてるの!?」
ディクト「ドナルドとグーフィー。それ以外は分からない。でも、両端からキャラクターが出て来てる!」
巡人「ウ ソ だ ろ」
イベントが進む中、立ち上がって急いで辺りを見る。
ドナルドとグーフィーだけではない。プルートとミニー、デイジーとチップとデールもいた。
巡人「」
無言のまま、ソファーに座り、テレビに視線を固定する。
ディクト「巡人?」
巡人「………」
イベントは淡々と進む。
巡人「………」
ディクト「もしもし?巡人?」
巡人「………」
イベントか終わり、場面はデスティニーアイランドに戻る。ここで巡人が口を開いた。
Next to Part.2
- デスティニーアイランド Part.2 ( No.6 )
- 日時: 2017/04/17 10:36
- 名前: エイヴ ◆.Z4zYzVCxs (ID: fE.voQXi)
巡人「ディクト」
ディクト「何?」
巡人「今、俺は後ろから視線を感じる。プレッシャーも感じる」
ディクトは後ろを向いた。ドナルドとグーフィーがソファーに手をかけて、こっちを見ていた。その後、巡人も後ろを向いた。ニッコリして、テレビに視線を戻した。
ディクト「大丈夫?(´・ω・`)」
巡人「大丈夫。さっきよりは落ち着いた」
それだけ言うと、コントローラーを握り直し、イカダに載せる食料集めに集中した。海辺で魚を2匹拾い、奥にある茂みの中……秘密の場所に行き、キノコを拾う。同時に、イベントが始まった。ソラが岩の落書きを見て、幼い頃を思い出し、落書きに手を加える。その途中、茶色いローブを着た男と出会い、男は意味深な事を言ってきた。
ディクト「何も知らない者が何を見ても、何も理解できない、か……」
巡人「……」
イベントが終わり、さっさと外へ出た。その後、小屋の上に登り近くの木に登り、海ドリのタマゴを手に入れる。そして、小屋の中に入ってセーブした。この時点でタイムは29分だった。
そして小屋を出て、橋向こうの島に泳いで行って、
巡人「あ、ガバった」
ここでタイムロスしてしまったと気づいた巡人は、そのまま島の周りをぐるりと泳ぎ、岸に戻った。そのまま、イカダの材料集めの時にカイリがいた扉に向かい、入り江へ直行する。
入り江へ入り、近くにいたリクに話しかけた。船の名前をどうするか。リクは「ハイウィンド」はどうかと提案した。
ディクト「ハイウィンド……悪くは無いね('ω')」
その後、ソラはどうだと聞かれ、文字の入力画面になったが、巡人はそんなのを気にもせず、デフォルトの名前で決定した。「エクスカリバー」だった。
ディクト「エクスカリバー……聖剣かな?('ω')」
ディクトのツッコミは置いといて、その後、リクとかけっこをする事になったが……
ソラ『俺が勝ったら、船長な!お前が勝ったら……』
リク『カイリとパオプの実、食べる』
ソラ『は!?』
ディクト「は?」
リク『いいだろ?勝った方が、カイリとパオプの実を食べさせ合うんだ』
ソラ『な、何言って……』
ディクト「何を言ってるのこいつ?もしかして、リクはカイリに気があるの?それとも、ソラの事をからかってるの?('ω')」
巡人「まあまあ落ち着いて(^_^;)」
そして、リクと勝負が始まった。巡人は慣れた操作であっという間にリクとの差を広げていく。そしてそのまま、リクとのかけっこに圧勝した。
ソラ『これで1勝0敗だ!』
ディクト「えええ……(´・ω・`)」
巡人「リクとの勝負はこれが初めてだからね。当然だよ(^_^;)」
巡人が苦笑いした。そう言う事かと、ディクトは納得した。
が、
リク『イカダの名前でムキになるなんて、ソラらしいな』
ディクト「何なんだよお前は!!訳が分かんないよ!!(゜Д゜)」
リクのセリフを見た瞬間、ディクトは叫びだした。無理もない。リクが勝ったらカイリとパオプの実を食べると言い出した時から、顔をしかめていたのだから。まだその時は我慢できたが、ここでリクのこの発言を見て、堪え切れなかったようだ。ソラは膨れっ面になっているが。
そんなディクトを横目に、巡人は食料集めの続きを始めた。岩に隠れていたキノコを手に入れ、その後に飲み水を手に入れようとしたが、何もアクションが無い。なぜなのかと頭の中で考え、すぐに原因が分かった。それと同時に、巡人の顔が苦くなった。
巡人「フラグ建てるのを忘れた……」
ディクト「ありら。ドンマイ」
イカダの近くにいたカイリに話しかけた。
海ドリのタマゴを1個、キノコを3個、魚を3匹、木の実を2個、飲み水を空きビンで1杯……
と言うメッセージを巡人は適当に読み飛ばした。これが後に、タイムロスを引き起こす事になるのだが、当の本人は気づくよしも無かった。
フラグを建てて空きビンを手に入れ、飲み水が手に入る場所に向かい、飲み水を手に入れる。巡人はメニュー画面を開き、アイテムからバックヤードを確認した。魚が1匹足りない。
巡人「くそっ……」
ディクト「そんな時もあるよ」
仕方が無いので、浜辺に戻り、取り逃した魚を手に入れた。そのまま入り江に戻り、木で出来た足場を渡ったが、
バキッ!
巡人「あっ!」
途中の足場が壊れてしまい、落ちてしまった。忘れてた、と巡人は内心冷や汗をかいた。
その後、思い出したように、カイリの近くにある木を木剣で叩き始めた。
ディクト「何してるの?」
巡人「木の実を取ろうとしてるの。食料に必要だから」
ディクト「ふーん。」
木剣で木を叩いて、木の実を1個手に入れた。その後、途中で気になっていた宝箱らしき物を取ろうとしてグダり、やっと手に入れた。
巡人「プロテスネックレス。防御力が上がるアクセサリー」
ディクト「装備以外にも、アクセサリーも付けられるんだね」
巡人「そう。無いよりはマシでしょ?」
ディクト「まあね」
やる事は1通り済んだ。カイリの所へ行き、話しかけると、会話イベントが発生、サラサ貝と言う物でお守りを作っていたらしい。イベントが済み、もう一度話しかける。
カイリ『それそれ!ソラ、ごくろうさま』
巡人「これで……」
カイリ『あと必要な食料は……』
巡人「ゑ?」
カイリ『木の実を1個』
巡人「」
ディクト「あっはっはっはっははは!!」
巡人「笑うな!」
巡人は素早く木に近づき、さっきと同じ事をした。木の実を手に入れて、もう一度カイリに話しかけて、今度こそ食料集めが終わった。ハイポーションを貰った。かなりタイムロスしてしまったが、この後からどう立て直そうか。
イベントを見ながら、巡人は考えた。ディクトはイベントに見入っている。夕暮れに、ソラとカイリが2人きりて話していた。
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