二次創作小説(新・総合)

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推しキャラの食卓
日時: 2021/04/19 17:06
名前: モンブラン博士 ◆HlTwbpva6k (ID: pRqGJiiJ)
参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no

私の推しキャラが好物を食べまくる、ただ、それだけのお話です。
少しでも空腹になってくれましたら作者としてこれ以上嬉しいことはありません。

Re: 推しキャラの食卓 ( No.6 )
日時: 2021/04/23 06:45
名前: モンブラン博士 ◆HlTwbpva6k (ID: pRqGJiiJ)
参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no

左門と花丸の焼き芋


プロ野球選手の左門豊作は、トレーニングとしてこの日もお寺の階段を往復で走っていました。タオルは汗でぐっしょりと濡れており、額からは汗が噴き出しています。息も弾んできていますが、足を止めることなく階段の上り下りを繰り返します。こうすることで盗塁に必要な脚力を鍛えているのです。走り始めてどれぐらいの時間が経過したのかと、ふと景色を見て見ますと、空にはオレンジ色の光に包まれ美しい夕焼けが現れていました。もうこんな時間になったのかと練習をやめて、ゆっくりと階段を降りたところで焚火で焼き芋をしている国木田花丸に出会いました。少しぼんやりとした表情で木の枝に刺した芋を火で炙っています。

「左門さん、練習終わったみたいずらね」
「いつもお寺で練習させてくれてありがとう。焚火で焼き芋とは風情がありますたい」
「ちょうどよかったずら。たくさん練習してお腹も空いているでしょう? よかったらおひとつどうぞずら」

左門の目の前に笑顔で木の枝に刺さった焼き芋を花丸は突き出します。

「ほんとにいいんですと?」
「もちろんずら」
「ありがとうですたい!」

枝から焼き芋を引っこ抜いて半分に割りますと、黄金色の身が現れます。

「半分、食わんですか」
「嬉しいずらあ♪」

半分になった焼き芋を頬張ってみますと、ホクホクとした身と甘い蜜が口の中に溢れ、口からは白い湯気が噴き出されます。
自然で育てられた優しい甘味に感謝して、ふたりは天を仰ぎました。
農家の息子とお寺の娘、やはりどこか通じるところがあるのです。

Re: 推しキャラの食卓 ( No.7 )
日時: 2021/04/24 09:32
名前: モンブラン博士 ◆HlTwbpva6k (ID: pRqGJiiJ)
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おとめとポップコーン

「花形打ったぁ! 特大のホームランです!」
「らぶゆー!」

うっとりとした顔で野球中継を見ているのは有栖川おとめ。
たった今、大ファンの花形満が星飛雄馬を相手に大ホームランを成し遂げたのです。嬉しくてたまらないおとめの両手にはしっかりとポップコーンのバスケットが置かれています。掌いっぱいに掴んで口の中に入れるおとめ。
シャクシャクとした独特の食感とキャラメル味の甘さが食欲を倍増させます。
目は野球に、けれどポップコーンは口と手を往復し、山のように積み上げられていたポップコーンのバスケットはいつの間にか空っぽになってしまいました。
さあ、こうなると後が大変です。
有栖川おとめはアイドルですから体型維持が欠かせません。
ぽっちゃりさんになってしまったら大変なことになってしまいます。
けれど、彼女は明るいままでした。

「たくさん食べた分、運動しなきゃですよね!」

しばらく時間をおいてから柔軟体操に腹筋に腕立てをこなします。

「美しい白鳥も水の中ではものすごい頑張っているのです!
おとめも花形さんに負けないようにファイトなのです~!
アイカツ、アイカツ!」

花形とポップコーンを力に変えて、今日も頑張るおとめでした。

Re: 推しキャラの食卓 ( No.8 )
日時: 2021/04/25 09:25
名前: モンブラン博士 ◆HlTwbpva6k (ID: pRqGJiiJ)
参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no

善子(堕天使ヨハネ)とマカロン

「むむむむむ」

津島善子は摘まんだチョコマカロンを相手にして睨めっこをしていました。

「善子じゃなくてヨハネ!」

津島善子の本当の名は堕天使ヨハネといい、美しさを神から嫉妬されて天界を追放されてしまい、今は人間の姿で高校生活を謳歌しています。
そんなヨハネの前に立ちはだかる試練がひとつ。
メレンゲで作られたお菓子、マカロンです。
鞠莉から貰ったものですが、ヨハネは額に汗を浮かべ、唸っていました。
もしこれを少しでも食べてしまったら浄化されてしまいそうな予感がするのです。堕天使としての誇りも全て失い、単なる天使に戻ってしまうかもしれないのです。これまで自分を追い出してきた天界に戻るなんて冗談じゃない。
誰が戻るもんですかとヨハネは抵抗しますが、視界にはマカロンが見えます。
膠着状態が続いては、キリがないものですからヨハネは意を決してマカロンと雌雄を決することにしたのです。

「はむっ!」

一口食べたヨハネはたちまち満面の笑みになりました。

「浄化されてしまう~!」

あまりの旨さに天使の白い羽と輪が生え、天国へ帰還しそうになったヨハネを引き留めたのは、頭上に炸裂した雷、もとい国木田花丸の手刀でした。

Re: 推しキャラの食卓 ( No.9 )
日時: 2021/04/26 18:13
名前: モンブラン博士 ◆HlTwbpva6k (ID: pRqGJiiJ)
参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no

千砂都とたこ焼き。

嵐千砂都はお寿司屋さんに来ました。
席に腰かけ、まずはお手拭きで手を綺麗に拭いてから、湯飲みを取り、お茶の粉末とお湯を注ぎ入れます。白い煙が龍のように立ち上り、さながらお茶は緑の湖といったところでしょうか。一口飲んでみますと、苦みと同時に熱さが舌を襲い、思わず涙目になります。やはりまだ熱かったのです。
気を取り直してパネルを操作し、今度はお寿司を注文します。
定番の鮪、サーモン、イカ、蛸、厚焼き卵を注文し、それらに箸をつけました。
卵はふんわりと柔らかく焼かれており、微かに甘味を感じる仕上がりです。
サーモンは脂がのっていますし、鮪の赤身もねっとりとして厚みを感じます。
イカのコリコリとした触感の後は対抗するかのように噛み応えのある蛸を口の中にポイッ。どれも絶品です。舌鼓を打った後、再度あがりを口に含んでみますと、適度に冷めています。喉が渇いていたこともあってかぐびりと一気に飲み干しますと、千砂都にとって待望の品を注文しました。
心躍らせながら待っていますと、いよいよそれがレールに乗ってやってきました。小舟型の入れ物から顔を覗かせるは、薄茶色のソースとまん丸の形が特徴の、たこ焼きです。

「はぁ~! やっぱりまあるいたこ焼きって最高だよ~!」

大好物ということもあり完全にデレデレ状態の千砂都でしたが、すぐに爪楊枝でたこ焼きを串刺しにして、食べています。
丸い形に反して表面はサクサクしており、一口噛むとトロォ~っと中身が溶けだしてきます。カツオの旨味のたっぷりしみ込んだだし汁に小さいながらもサクサクとした食感のあるキャベツ、そして真の主役であるたこのしっかりとした噛み応えと旨味。全てが計算された完璧な演出です。

「お寿司屋さんのタコ焼きって最高だよぉ~」

すっかりとろけそうな顔と声で千砂都は最高のひと時を過ごすことができました。

Re: 推しキャラの食卓 ( No.10 )
日時: 2021/09/07 11:02
名前: モンブラン博士 (ID: UB7mX/Qq)

赤い髪にそばかすが特徴の少女、エマ・ヴェルデはパンが好きだ。
母国のスイスに暮らしていた時からパンは主食として食べていたが、来日してから日本のパンの種類の豊富さに魅せられ、以前にも増してパンを愛するようになった。


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