二次創作小説(新・総合)

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推しキャラの食卓
日時: 2021/04/19 17:06
名前: モンブラン博士 ◆HlTwbpva6k (ID: pRqGJiiJ)
参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no

私の推しキャラが好物を食べまくる、ただ、それだけのお話です。
少しでも空腹になってくれましたら作者としてこれ以上嬉しいことはありません。

Re: 推しキャラの食卓 ( No.51 )
日時: 2021/09/08 07:24
名前: モンブラン博士 (ID: UB7mX/Qq)

天王寺璃奈は虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会に所属する1年生だ。
表情を出すのが苦手で自分の感情を表現する為に璃奈ちゃんボードというボードを使ってコミュニケーションを取っている。風変わりな彼女の会話の仕方に当初は些か驚きを覚えたものの、時間の経過と共に慣れた。
そして、何よりミアが璃奈と触れあい気づいたことは、璃奈は人の気持ちによく気づく優しい子ということだ。

Re: 推しキャラの食卓 ( No.52 )
日時: 2021/09/08 07:35
名前: モンブラン博士 (ID: UB7mX/Qq)

テイラー家の人間は出来て当然。
名門一家に生まれたが故のハードルの高さ。ミアは一見すると天才に見えるが、その実は全て努力に裏打ちされたものであり、人の見ていないところでの何倍もの努力がこれまでの結果に結びついていた。何百ものボツにした曲の用紙、試行錯誤を重ねながら自分の理想に近づいていく作業は時に精神を大きく疲弊させる。それがいつまでも続くのである。良い曲を作っても褒められず、駄作ならば期待外れと言われる。
見えない敵にミアはずっと苦しめられ押しつぶされそうになっていた。

Re: 推しキャラの食卓 ( No.53 )
日時: 2021/09/08 07:39
名前: モンブラン博士 (ID: UB7mX/Qq)

いかに名門に生まれたとはいえ、ミアは14歳のごく普通の少女であり、苦行のような日々に表面上は適応し、クールに振舞っていたが、心はボロボロになり、誰かに悩みを打ち明けないと限界に達するレベルにまで追いつめられていたのである。そんなときに出会ったのが璃奈だった。

Re: 推しキャラの食卓 ( No.54 )
日時: 2021/09/08 07:42
名前: モンブラン博士 (ID: UB7mX/Qq)

偶然出会った時にミアは璃奈に己の全てを話した。璃奈が話しやすい雰囲気を持っていたのも事実だが、ミアは直感的に運命の出会いという予感をしていたのだ。
彼女はミアに寄り添い、長年のプレッシャーから解放してくれた。
変に大人ぶる必要もない。ありのままの自分でいい。
璃奈の言葉は他の誰がかけてくれる言葉よりも優しく、嬉しかった。
そして、ミアにとって初めての同年代の友達が出来たのだ。

Re: 推しキャラの食卓 ( No.55 )
日時: 2021/09/08 07:47
名前: モンブラン博士 (ID: UB7mX/Qq)

ミアがこの日外出したのも、他でもない璃奈に誘われたからである。
一緒にハンバーガーを食べよう、だって?
本場のボクを満足させる品が日本にあるとは思えないよ。
半ば日本を下に見ながら入店する。
璃奈は既に席を確保しており、オレンジジュースを飲みながら待っていてくれた。
ミアもレジに行き、注文をしようとして動作が止まった。

「お客様、ご注文は何にいたしますか?」
「・・・・・・ツッ!」

声にならない悲鳴を上げて少しばかり青くなり動揺する。
ミアは日本語で喋ることはできるのだが、文字には慣れていないのだ。
しかも初めて来た店なので何を頼めばいいのか全くわからない。
なんということだ。ボクとしたことが。




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