二次創作小説(新・総合)

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推しキャラの食卓
日時: 2021/04/19 17:06
名前: モンブラン博士 ◆HlTwbpva6k (ID: pRqGJiiJ)
参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no

私の推しキャラが好物を食べまくる、ただ、それだけのお話です。
少しでも空腹になってくれましたら作者としてこれ以上嬉しいことはありません。

Re: 推しキャラの食卓 ( No.21 )
日時: 2021/09/07 14:00
名前: モンブラン博士 (ID: UB7mX/Qq)

瞼を閉じると流れ出る一筋の雫。
その時、寮の扉のノック音が聞こえた。慌てて涙を拭い、応対に出ると、そこには近江彼方がいた。

「彼方ちゃん!? どうして!?」

意外な人物の登場にエマは目を見開き、困惑する。
彼方ちゃんは寮で生活していないし、普段はアルバイトで忙しいはずなのに。
頭の中に無数の「?」が浮かぶ中、彼方は悪戯猫のような笑みを浮かべて言った。

「ムフフ。彼方ちゃんは、たまにはエマちゃんと一緒にお夜食がしたいのですよ~」

Re: 推しキャラの食卓 ( No.22 )
日時: 2021/09/07 14:08
名前: モンブラン博士 (ID: UB7mX/Qq)

とりあえず立ち話もアレなので、彼方を中に招き入れ、椅子に座らせる。
小さな丸いテーブルの上には先ほど購入したパンをバケットに入れ、紅茶を沸かした。
カップに注いで彼方に手渡す。

「ありがとう~」
「どういたしまして」

フーフーと息を吐いて少し冷ましてから口に含む。
紅茶の爽やかな香りが口いっぱいに広がり、ほっとした空気になる。


「エマちゃんが淹れた紅茶、美味しいよ~」
「喜んでくれて、私も嬉しいな」

Re: 推しキャラの食卓 ( No.23 )
日時: 2021/09/07 14:18
名前: モンブラン博士 (ID: UB7mX/Qq)

ニコニコと微笑むエマ。
彼方とエマは誰が先とは言わず、自然と手がバケットの中へと伸びていた。
エマが選んだのはクリームパンで彼方がアンパンである。
時間が経過しているので、少し冷えてはいるが、それでも美味しさは健在だった。

「ん~! ボーノ!」
「こういうお夜食もたまにはいいものですなぁ~」

Re: 推しキャラの食卓 ( No.24 )
日時: 2021/09/07 14:26
名前: モンブラン博士 (ID: UB7mX/Qq)

意外な訪問者により、エマの心は先ほどよりもずっと明るいものになった。
いつもは果林と過ごしてばかりいるが、同じ癒し系である彼方と過ごすのも好きなのだ。
三年生の同好会メンバー。
くっついたり離れたり、時には言い合いになることもあるかもしれない。
それでもかけがえのない同じ年の仲間に出会えてエマ・ヴェルデは自分の幸せを感謝するのだった。

Re: 推しキャラの食卓 ( No.25 )
日時: 2021/09/07 14:39
名前: モンブラン博士 (ID: UB7mX/Qq)

チュンチュンと鳴く小鳥たちの可愛らしい声で、南ことりさんは薄く目を開けました。
カーテンを開けると温かな太陽の光が部屋の中へ入り、優しく彼女を照らします。
朝日を全身に浴びて大きく伸びをしたところで、まだ眠たいと思っていた気持ちがどこかへ吹き飛びました。
カレンダーを捲ると飛び込んでくる9月12日の数字に、ことりさんは胸をときめかせます。
今日はことりさんのお誕生日なのです。


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