二次創作小説(新・総合)

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ウルトラワールドでの日常Reboot第2章
日時: 2024/12/23 09:14
名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)

どうも。おろさんです。



地の文へと執筆方法をある程度変更するにあたり、『時空融合現象編』完結後の話を書くスレッドを作成いたしました。


とうとう来ましたこの第2章。ぜひご閲覧お願いします。


~注意事項~
・クロスオーバー作品
・一部キャラ崩壊、オリジナル設定有
・(多分)不定期更新
・シリアス展開有
・登場作品のネタバレ注意
・(なるべく無いようにしますが)誤字脱字あったらゴメンナサイ(蛇足)
・気軽にコメントお待ちしております
(*感想がなってない、荒らし・誹謗中傷 等はご遠慮ください)
・一部、とある作者様の用語や設定を使用している場合がございますが、こちらは本人から許可を得た上で使用しているものです。
・ハーメルンにて、『ウルトラワールドの交叉譚』として色々調整・改変したリメイク版を投稿開始しています。

・SP話で本スレを投稿しない際に質問を受け付けたりします。ルールに関しては>>68を必ずご覧ください。


~目次~

プロローグ>>1

ようこそウルトラワールドへ>>2-3
目覚めし秘封の戦士、エンジン全開ディスペクト!?>>4-7
異世界ぐらしの前に>>8-11
ずんだ密猟not愉快!!秘封相談事務所設立!!>>12-14
乗り込み、スケッチ、おかしな実り>>15-18
爆走パラレル!ディスティニーなレーシング>>19-23
ひと夏の冒険!尊きビーチで大はしゃぎ>>24-27
取り返しつかず、暴走のメタル>>28-30
駄菓子喰らいしカース・イーター>>31-32
勇者刈られしドス黒パラレル>>33-37
出会うは夢見るサイキッカー>>39-42
黒き悪夢、染まりし天国>>43-46
冴えない少女は漫画家ですか?>>47-48
自分を魅せてけ軽音楽>>49-51
ジェラシー穿つ闇落ちアリス!?>>54-56
快盗とキメラ。ハロウィンフェスティバル大没頭>>59-65


・スレ上げ小話(コメント返却時のもの含み、台本形式)
>>38>>53>>58>>68(お知らせ含み)、>>69>>70



メインタグ(主なジャンル、主な登場作品)
クロスオーバー オリキャラ・オリ設定、オリカ 東方project 秘封倶楽部 ポップンミュージック デュエル・マスターズ ハヤテのごとく! リコリス・リコイル Lobotomy Corporation Library Of Ruina  等(順次更新予定

サブタグ(時々登場する作品)
ポケットモンスター 星のカービィ ブロリーMAD ご注文はうさぎですか? にゃんこ大戦争 銀魂 きんいろモザイク 仮面ライダーW/風都探偵 GA 芸術科アートデザインクラス 等(順次更新予定

駄菓子喰らいしカース・イーター ( No.31 )
日時: 2024/10/05 09:34
名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)

何だかだでどうも。おろさんです。



今回も色々といざこざがあるわけですが、ある作品のキャラが新登場のようで……




《???》



「粗方データは取れましたが……どうやらあの悪意人形、エクストラ獣化した後に倒されると元の人間に戻ってしまうようですねぇ。」

「まあ、元々F.Cに悪意を増幅させられたものだ。悪意が無くなればそうなる可能性だって想定出来る。」


 前回の甘詰の件を話し合っているダイヤとエビテン。


「まあ、ギアの力を追加する事も成功しましたし、敵も一応は追い込めた。今回はそれを成果としておきますが……」

「どの道、悪意人形にした個体はどいつもこいつも救いようのない人間が大半。そいつらの末路などどうだっていい。



そうだな。……あ、そう言えば何だが。ドクター・ベノディアがその悪意人形で少し試したいことがあるそうだ。多分ディスペクターも使えると思うが。」

「ほう?なら、折角ですし……」


 そしてダイヤは、エクストライザーとトジル魂、ギア2つを取り出す。


【ディスペクト・接続】


【スキャニング『アリサ・イリーニチナ・アミエーラ』『V2ガンダム』】


「少々ちょっかいをかけますか。」


【ディスペクトライズ『翼喰接続 VA2イリサルト・アスタエーダム』】



*****


「見つけた。お前が『たたりめ堂』店主の『よどみ』だな?」


 ベノディアに頼まれたのか、『たたりめ堂』という施設を訪れるハルカス。

「あ?急に来て何だい……



……って、アンタ、何だいその妙ちくりんな気配は。まさか話に聞く『異世界』ってやつの存在じゃないだろうね。」


「残念ながらそうなんだよな。」


「ケッ……まあいい、何しに来たんだい。用件は手短に済ませな。」


『よどみ』という、見た目は子供に近いが声はおばさんのようにしゃがれている人物。何故たたりめ堂を訪れたのかと聞けば、


「単刀直入に言おう。可能な限りお前の作る駄菓子をくれないか。」


「……何?」


「実は最近、悪意や欲望関係である実験を行っている奴がこっちの陣営にいてな。そこで、悪意がたっぷり込められたお前の駄菓子を使ってみたい。



なぁに、お前にとっても悪い話じゃないさ。銭天堂が手を出していない『異世界』に菓子を売り込めるわけだからな。」


「そんなんであたしが首を縦に振るとでも思ってんのかい?


そもそも、なんであたし達が異世界に介入しないか分かってんのかい?異世界となると、かなり高い確率で菓子や道具の効果をおかしくしちまう。たちの悪いトラブルに繋がるから、紅子も異世界の介入を避けてるんだよ。」


「その紅子と再び会い、今度こそ復讐を果たすという考えは?自分の店の駄菓子のせいで縁を切られたと聞いたが。」


「そう考えた事もあったよ。ただ、異世界を誤って1つ壊して、その結果存在すら抹消された店があったっていう前例があってね。流石にそう言う目に遭うのはあたしだってゴメンだよ。

どの道、私のやり方にも合わないんだ。さっさと帰りな。」


「まあ、そうなるか。……なら、こうしよう。」


 用件を承諾しないよどみに対し、ハルカスは何か取り出す。


「ん?何だいその人形。」


「まあ見ていろ。……そろそろ来るからな。」


 すると、たたりめ堂の中にトジル魂が現れる。ハルカスは、そのトジル魂に、取り出した『悪意人形』を投げる。


「ウ……オオオオオオオオオオオ!!!」


 その瞬間、たたりめ堂にある駄菓子を吸い込み始める。


「なっ、何するんだい!!ウチの駄菓子が勝手に――って……!!」



 すると悪意人形から物凄くどす黒いエネルギーが出て来る。

 それと同時に、ビスと鉄板、『ゴッドイーター』と『機動戦士Vガンダム』を現すクレストが悪意人形を覆った瞬間。大きな赤い剣のような胴体で、背中に『く』の字の形をしているイメージのウイングバインダーが付く、更に色々な武装が組み込まれたエクストラ獣『翼喰獣』が誕生した。


「マダ……マダマダマダマダ!!マダマダ食イ足リナアアアアアアアアアアアアアアアイ!!!」


「転送っと。」


 ハルカスがエクストライザーのトリガーを押せば、翼喰獣が転送された。


「思ったより凄い事になりそうだな。


……あ、お題はあのエクストラ獣の悪意って事で良いか?」


 清々しいほどの笑みを浮かべるハルカスに対し、よどみは冷や汗を垂らしながら睨む。


「アンタ……何が狙いなんだい。」


「狙い?……そうだな。私は違うが……




『願い』だ。」



*****



「『どす黒い外見の、カギ爪の男』……?」


 その頃。この日蓮子とメリーは、作者から昨日の甘詰の件の話を聞いていた。


『ああ。曰く、急に部屋に入り込んできたようでな。自分の事を過ち含めて肯定するような発言をしたと。彼の目を見た瞬間以降……大方9か月間の記憶が全くないそうだ。


多分、あいつの『欲望』やら『悪意』やらが増幅させられたって事だろう。秋穣子の時と同じソレかと。……どす黒いってなるとなんとなく見当がついてる奴等がいるが……断定出来ないんだよなぁ。


とりあえず、引き続き俺も調査しておくよ。』


 ここで、通信が終わった。


「欲望の増幅、かぁ……こうなると尚更厄介な事になるわよねぇ……」

「こういうパターンって、作者や阿求さん達の知り合ってる人達もそうなる可能性――」

「蓮子、フラグ立てちゃダメ」


 そんなこんなで道を歩く2人。


「ふぅ……そろそろお腹空いて来たわね……そろそろレストランかチェーン店でも探して食べる?」

「そうねぇ。何だかラーメンの気分だし近場のラーメン店に行きたいわ。担々麵の!」

「お、いいわね。じゃあ決定!」

 何だかんだ充実してるっぽい2人の現生活。ちなみに蓮子とメリーの世界だと食材は全て合成食品故に、現代の食べ物にハマりやすいという事だろうか。


*****


 数十分後……


「ご馳走様でした!」


 ラーメン店に行き、一通り食事を終えた2人。


「おう!お嬢ちゃん達、良い食いっぷりだな!」


 そう店主のThe タンタンメン





「とは言え、少し量多かったかなぁ。明日辺りにジョギングとかしておこう」

 しばらくして、帰路につこうとする。



「うおおおっ!?何だテメェ!!」


 とその時、さっき行ったばかりのラーメン店から騒ぎが起きる。


「あれ、何か嫌な予感!!」



一旦区切ります。

駄菓子喰らいしカース・イーター ( No.32 )
日時: 2024/08/19 18:25
名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)

続き



「モット!!モットモット!!寄越セエエエエエエエエエエ!!」


 戻ってみれば、エクストラ獣『翼喰獣』が出現しており、店の食品をとことん食い尽くしていた。


「コレジャ足リナアアアアアアアアアアアアアアアイ!!!」


「どわっ!?何を――」


 しかも、胴体の形状が変わって、客も店主も取り込んでしまった。


「モット!!モットオオオオオオオオオオオ!!!」




「うわっ!!またエクストラ獣!?」

「形状は違うけど前回のと似たようなタイプねぇ……とにかく蓮子!!」



「オ前ラモ食ッテヤルウウウウウウウウウ!!!」



「っと!!」

 翼喰獣が襲い掛かるのを避けて、蓮子がドライバーを装着。2人は融合した後、『仮面ライダードリーマー』へと変身。


「被害が出る前に迅速に――」



「足リナイ足リナイ足リナアアアアアアアアアアアアアアアイ!!!」


 急いで攻撃しようとした時、翼喰獣のウイングバインダーからエネルギー状の翼が放たれたと思えば、ドリーマーの方と逆方向に移動する。

 その翼に当たった物体は、どんどん翼喰獣に取り込まれていく。



「え、ちょっ、眼中に無い!?待って待って待って!!」


 急いで翼喰獣を追いかけるドリーマー。


「ええい、だったら撃ち落とすっきゃない!!」


 早速ギアを取り出し、ドライバーにスキャンさせる。


【スキャニング『メラク』レクスターライズ】

【スキャニング『シエル・アランソン』レクスターライズ】



『メラク』のワームホール能力で、翼喰獣の真下に移動。

 そして『シエル・アランソン』の神機によるスナイパーの弾丸を、翼喰獣にクリーンヒットさせた。


「ガァッ……!!邪魔アアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」


 キレた翼喰獣は、ビームキャノンやらビームサーベルやらで攻撃しまくる。


「っ!!まあ攻撃先が変わっただけまだ良いって事で!!反撃反撃!!」


【スキャニング『ガンダムF91』レクスターライズ】


『ガンダムF91』の力で残像を作り出す。


「ヴ、ヴヴ!!?」



「ヴェスパーッ!!」


 残像に戸惑っていたところを、上空から射撃。



「ガッ!!?」


 当たり所が良かったのか、撃破。


「オオオオオオオオオオオ!!!」


 だがすぐさまEXライフにより復活。翼喰獣は更にキレて、再びウイングバインダーからエネルギー状の翼、それも最大パワーを出そうとする。


「って、とうとう手段選ばなくなったわね……だったらもう1回これで!!」



【スキャニング『シエル・アランソン』レクスターライズ】


 再び『シエル・アランソン』の神機を顕現させ、今度は突っ込む。


「あっちも捕食するならこっちも捕食よ!!」


「ガッ……!!?」


 ゴッドイーターの、アラガミを喰らう神機の力。翼喰獣の出す光の翼を無理やり喰らい、破壊した。


「ンナッ……!?」


「よっし!ヤケクソ半分でやっちゃったけど上手く行った……!!そんでもって!!」


【『シエル・アランソン』:ファイナルブレイク】



 光の翼を喰らった後、翼喰獣に神機を突き刺す。……そして、『地獄の螺旋』という技を与える。


「マダ……食ベタリナイ、ノニ……」


 そして、翼喰獣を完全に撃破。トジル魂に封じられていた『アリサ・イリーニチナ・アミエーラ』と『V2ガンダム』のギアも解放された。


「あれ、ここは……?」


 翼喰獣に捕食されていた街の人々や建造物も元に戻り、変貌していた本人の『女郎蜘蛛』というモンスターの少女が起き上がる。


「お腹すいたなぁ……」


 そして女郎蜘蛛の少女は、そのまま何処かへ去って行った。




「か、勝った……けど……」

「無茶しすぎたから脇腹が痛い……;;」


 食事を済ませた後に派手な運動をしたゆえに、脇腹を痛めた蓮子とメリーであった。



*****


「全く、確かに物凄い悪意の塊が手には入ったけどさ……」


 路地裏。翼喰獣が爆散したタイミングで落下して来た、黒い物体を回収したよどみ。


「流石にあたしだって存在抹消はゴメンだね。もう二度と来るんじゃないよ。」


 そして、背後いたハルカスにそう吐き捨て、元の世界へ戻っていった。


「まあ、アレが店の菓子を喰らい尽くしてしまったのは詫びておくが……



こっちもお陰で、良い事が思いついた。」


 ハルカスは、通信機を取り出して誰かに連絡する。


「ドクター・ベノディア。私だ。



……少し前に、新しく並行世界を見つけたんだが。それに関して少しやってみたいことがある。……なぁに、悪い話じゃないさ。」



続く……




~あとがき~
という事で。まあまあ短くはなりましたがゲスト登場な話でした。……いつかまたやりたいなぁコラボとか(ry
さて、次回はまた新たな並行世界へ!?何か異世界らしい時空へレッツラゴー。
今回はここまでです。

勇者刈られしドス黒パラレル ( No.33 )
日時: 2024/08/24 22:28
名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)

どうも。おろさんです。


という事で今回はまた新たな並行世界が登場する話。過去にのべりすとで作ったものをリサイクルしたと言いますか。ハイ








《スマブラ屋敷:地下施設》


「邪魔するわよ。」


 この日、地下に訪れたのは『八雲紫』。幻想郷の大妖怪である。


「あれ、紫さん?」


 作者に用があったのだが、そこにいたのは綾崎ハヤテと三千院ナギ。


「遅かったな。アイツならいないぞ。」


 と、ナギ。


「『遅かった』?となると、さっきまでいたようね。」


「え、ええそうなんですが……」


 紫の言葉に、何か気まずそうな表情をするハヤテ。


「何かあったのあかしら?」


「実はですね、さっき阿求さんと小鈴さんが来たんですけど……その、小鈴さんがうっかり『時空転送装置』という試作機械を起動させてしまったようで……」

「要するに、2人が何処かに飛んで行ったから作者が全力で探しに行った。」


 その発言を聞いて、


「はぁ……何でこういっつもタイミングが悪いのかしら……まあいいわ。最近この世界に飛ばされて来たって言う2人組の事で話すつもりだったけど、それなら私も探しに行くわ。


それで、何処の世界に飛んで行ったの?」


「ええとそれなんですが……



全く別の時空、いわば『並行世界パラレルワールド』に……」


 その言葉を聞いた瞬間、紫は固まった。


*****



「いっててて……」



 その頃。稗田阿求と本居小鈴。2人は、見知らぬ場所で目を覚ます。


「えーと、何があったんだっけ?確か小鈴が転んだ拍子に、製作途中だとか言う装置が誤作動を起こして……


……あれ、蓮子とメリーがいないわね……はぐれたのかしら……小鈴は大丈夫?」

「うん、なんとか……ええと、手持ちのポケモンもみんないる……」


 周囲を見回してみると、如何にも『異世界』という感じの、城下町みたいな場所だ。


「ここは……どこかしらね?作者の言ってた事が正しければ『並行世界』かもしれないし……」

「こういう時は現地の人に聞いてみようよ。」

「まあ、そうね……あれ?」


 阿求は、壁に貼ってあった張り紙を見る。


「すみませーん!!」


 小鈴の方は、路地裏の方から出て、近くにいた市民らしき人物に尋ねてみようとしたら……


「で、出たああああああ!!」


 どういうわけか、大声を上げながら走って行った。


「え?急にどうし――」



「見つけたぞ!!」


 困惑する小鈴だったが、衛兵と思しき集団が小鈴を囲む。


転生者チーター殺し『コスズ・モトオリ』!!貴様を――」



「はいちょっとタイムタイム!!」


【スキャニング『メラク』クロスエイション】


『メラク』のワームホールから、メモリアに変身した阿求が出て来て、小鈴を引っ張って急いで退避しようとする。


「逃がすか!!」


 すると衛兵たちが無理矢理追おうとする。


「れ、レジエレキ!!」

「じじじ!!」


 小鈴はレジエレキを繰り出して、衛兵たちを感電させ失神させた。


「よし、今のうちに!!」


 メモリアはそのまま小鈴達を引っ張って、何処かに転送していった。



「ふぅん……変な気配を感じたと思ったら。」


 その様子を、ローブを羽織ったある人物が様子を見ていて……



*****


 町から離れた森にて。



「お、追手とかはいないわよね……」


「あ、阿求、一体全体どういう事?」


 阿求に引っ張られて逃走、何がどういう事なのか未だ困惑する小鈴。そしてとりあえず2人を見つめるレジエレキ。すると阿求が、2枚の紙を見せる。


 それは指名手配書が2枚。それぞれ阿求と小鈴が描かれている。


「え、私と阿求!?え、何で」


「理由は知らないけど……この時空の私達の事よね。


何かしでかしてるのか、それともさっきの街か国にとって都合が悪い事をしたのか、って所かしら……」


 阿求は少し首を傾げる。


「この時空の事を把握したいけど、今のままじゃねぇ。変装って言う手があるにしても怪しまれる可能性否定できないし……


『じゃあ私が出ようか?』」


 と、そこで『Q』が出て来る。(一応補足すると、色々あって同化したL時空の阿求である)


「え、でもあっちからすると髪色変わっただけで変装って言わないんじゃ……」


「『あっ』」


 小鈴にあっさりそう言われて何も言えなくなった。


「『んー……ぶっちゃけ私も何かまたやってみたいんだけどなぁ』

はいはいそう言うのはまた後よ。」


 とりあえず主導権は阿求の方に戻るが、とにかくどうするべきかとまた頭を傾げる。


「そ、そういえばあの人達、私の事をチーター殺しとか言ってたような……」

「ち、チーター?あの足が速いけど体力が少ないあの動物の?」


「そっちじゃないわよ。」


 何か引っかかっていたその時、後ろに誰かが現れる。


「え、だ、誰……あれ?この声、何か……」


 突然現れたローブの人物に驚くも、その声には何だか聞き覚えがある。というか……


「魔王から噂程度の話を聞いていたけど……本当にいるなんてね。並行世界の私。」


 そのローブを外して素顔を見せた人物。それは……

「私は『コスズ・モトオリ』。……とりあえず事情はこっちで、ね。」


 髪留めの鈴を外しているが、この時空における『本居小鈴』その人だった。



一旦区切ります。

勇者刈られしドス黒パラレル ( No.34 )
日時: 2024/08/24 22:35
名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)

続き



「あー……反応を頼りに何とか辿り着いたが……アイツらどこ行ったんだ……」


 その頃。作者は蓮子とメリーを連れて、阿求と小鈴を探していた。


「G時空の件があって作った装置が誤作動起こしたわけだけど……此処ってどういう時空なのかしら。」

「見た目は如何にもザ・異世界って感じの風景だけど。」


 秘封倶楽部の2人がそう話しながら歩く。すると……


「どけどけどけ!!邪魔だあああっ!!」


 どこからか馬車が走って来て、こっちに突っ込んで来る。


「あ、危な――」


 蓮子とメリーが横に避けようとしたその時。


「やれ。」


 作者がトレカを1枚取り出す。自分の所持品に特殊能力を加えるその能力により、『ギングリフォン』のコピーアバターを呼び出す。


「グリフォン!!」


 そんでもってそのコピーアバターが突っ込んで、馬車を破壊。


「え、作者!?急に何で……」


「見てろ。」


 次に作者は、小型のテープカッターを取り出すと、そこからテープが生成。伸びて壊れた馬車の方に行き、何かに巻き付く。

 そして釣り上げるように、ソレを引き上げた。


「うう……」


 引き上げたのは、白い髪の少女だ。剣を持つ、多少の装飾がある服を着た少女だった。


「え、ど、どういう……誰?」


「『勇者』だな。」


「勇者!?……え、待って?」


 作者曰く『勇者』だというその少女。見ると、手錠が付けられている。


「手錠?これって……」


「蓮子!!この人達警官じゃ無いみたいよ!!」


 メリーがそう言った瞬間だった。



「貴様ら……よくもやってくれたな!!!」


 壊れた馬車の方から、大柄な男が1人立ち上がって来る。


「見ない顔だが……まあいい。その女、こっちに渡せ。そうすれば今回は大目に見てやる。」



 そう言う男に対し、気絶しているままの女勇者を運びつつ後ずさりする3名。

「渡せって言われても……貴方あれよね?見る限り誘拐ってやつっぽいけど。」

「何?オークションとかで一儲けするって言うのかしら?」


 蓮子とメリーにそう言われ、当たっているのか男は顔を引きつる。 


「チッ……どこの国から来たんだか知らんが、そこまで察せられるとなると良くないな……



こうなれば……貴様らは排除!!排除!!排除オオオオオオオオオオオ!!!」



 すると、男の周囲を電撃と、『勇者王ガオガイガー』と『インフィニット・ストラトス』を現すクレストが覆う。


 そして、ライオンのような頭部に、両肩に新幹線、両肘にドリル、体には赤い装甲のようなもの等々が付けられている。『椿獅電融 シガノイホウガ』が憑依したエクストラ獣『椿獅獣』に変貌した。


「許サネエエエエエエエエエエエ!!」


 ブロウクンマグナムを放つ椿獅獣。何と連発し、やたらめったらに攻撃。いくつか外れて街に直撃。


「な、何でここにもエクストラ獣が!!?」

「まさかヴォル・デ・トンベもこの時空の事を……メリー!!」


 2人はドリーマーへと変身。椿獅獣に攻撃し始める。


「チッ、舐メルナ!!」


 もう一度ブロウクンマグナムを放つ椿獅獣。


「オオオオオオオオオオオ!!!」


 今度は異様に勢いが凄い。その攻撃をかわしたが、威力が物凄い。奥にある建物が物凄い大爆発を起こした。


「嘘ッ……!!」


「街中でやるのは流石にマズい!!一旦退くぞ!!」

 女勇者をアーマーガァに乗せていた作者が、退避をドリーマーに促す。



「逃ガスカ!!!衛兵共!!!」


 椿獅獣の一言で、衛兵が駆けつけて来て周囲を囲む。しかも銃を所持。


「なら……!!」


【スキャニング『天装戦隊ゴセイジャー』レクスターライズ】


「何者かは知らんが、観念しろ――」


 ドリーマーがギアを装着したタイミングで銃を向ける衛兵達。だが間に合っており、『天装戦隊ゴセイジャー』のテンソウダーが顕現。そして『ウィンドライブカード』が天装される。


「え、ちょ、なんだ!?のわあああああああっ!!!」

 すると風が操られて、衛兵たちが吹き飛んで行った。


「よし、今のうちに!!」


 ドリーマーと作者もアーマーガァに乗って、この場を離れる。


「逃ガスカ!!」


 椿獅獣は何と飛び上がり、刀で攻撃をしようとする。


「ラアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」


 そして刀を振ると、物凄い斬撃がこっちに襲い掛かる。


「いいいっ!?ドリーマー!!『イソラ』のギアを!!」

「あ、分かった!!」


【スキャニング『イソラ』レクスターライズ】


『イソラ』の能力によるデコイを生成し、その勢いで回避、斬撃を華麗に避ける。



「マ、マダダ――」


 椿獅獣がもう一度斬撃の攻撃を仕掛けようとした瞬間、どこかから銃弾がヒット。


「何……」


 銃弾が放たれた方を見るとそこには……



「やり過ぎだ、転生者『キョウカイ』。」



 ハルカス=C=セリカアリスだ。


「オ前……アッ!!」


 気づけば、作者達は既に姿が見えなくなっていた。


「クッ……!!」




 椿獅獣はハルカスのいる建物の屋根の上に乗り、元の『キョウカイ』という名の大柄な男に戻る。

「何しやがる!!大事な商品に逃げられちまったじゃねぇか!!」

「何しやがるも何も、暴れすぎなんだよ。危うくお前のお得意さんも巻き込むところだったぞ?」

「そ、それは……チッ、怒りに任せすぎちまったか……」


 キョウカイは落ち着いたようで、1つ聞く。


「まずあいつら誰なんだ。お前がくれた力の事も知ってるようだが。」


「敵対存在とでも言っておこう。多分お前にとっても邪魔になると思うぞ。」


「ほう……チッ、面倒な奴等が来ちまったわけだ……



だが、まあいい。」


 キョウカイは、ペンダントを1つ取り出す。


「それは?」


「あの女勇者を回収するために必要な物……手がかりだよ。」



一旦区切ります。

勇者刈られしドス黒パラレル ( No.35 )
日時: 2024/08/24 22:38
名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)

続き



 その頃。並行世界……『H時空』(Hero時空)と呼称するこの時空の本居小鈴(『コスズ』と呼称)に案内されて辿り着いたのは……


「ええと、ここってもしかして……」

「魔王城、よね俗に言う。」


 如何にも魔王城な場所に案内され、少し驚きを隠せない小鈴と阿求。


「入って。」


 そしてその城の中に。



「あらぁ、お帰りなさ~い」


 そこで待っていたのは、並行世界の八雲紫なのであろう女性が。


「魔王……わざわざ出迎えなくてもいいのに。……ああいや、この場合は良いのか」


「魔王!!?」

 コスズの発言を聞いて驚く阿求と小鈴。


「って、あら、あらあらあら?コスズちゃんとアキュウちゃんそっくり!」


 そして阿求と小鈴の姿を見て、『魔王ユカリ』は驚いた。


「あれ、もしかしてこれ……」


「ええ、そう言う事になるんでしょうね。この2人は並行世界の私とアキュウよ。」



*****


「お茶どうぞ。」


 エントランスの椅子に座らされた後、暫くして別の部屋からやって来たのはH時空の稗田阿求(『アキュウ』と呼称)。


「それにしても、並行世界の私ですか……何だか大違いというか……」


「あ、それに関しては私が凄い特殊な事になってるだけでして


……あの。それはそうとして何がどうなっているのこの時空。」

 阿求は、コスズとアキュウに、手配書を見せる。

「貴方達、一体全体何でこんな立場になっているの?」

「そ、そうだった!何か衛兵の人がチーターが何とかって……」


「ああ待って待って、ちゃんと説明するから。まずお茶飲んで。危ないものは入って無いから。」


 多少落ち着いた後、コスズと……


「私も説明するから混ぜて?」


 魔王ユカリが、この時空の事を説明し始めた。


「まず第一になんだけど。……この世界には『勇者』の存在がいるの。魔王と魔物から世界を守るためにね。」


「勇者と……あれ、じゃあ、そこにいる魔王は?」


 小鈴がそう聞くと、


「私は悪事を働いてるわけじゃないわよ。一番最初の勇者『初代勇者』にコテンパンにされたせいか復活してもやる気が失せたというか。今悪事を働いてるってなると北の魔王よ。」

「続けるわよ。まあとにかく、勇者は『役職』みたいな感じで複数人いるけど、神様に選ばれた存在って感じでね。様々な場所で守護神として魔物と戦った存在なの。


けどまあ、時代の進みで技術や戦術も進歩するわけで、勇者の存在感は驚くほど薄れるわけなんだけど……」



「あー、段々わかったわ。今のこの世界だと神輿や栄冠に近い扱いってわけね。」


 阿求が察すると魔王ユカリが「大正解」と言う。


「しかも、勇者や勇者の武器とかを集めてる貴族階級も多くてね。貴方達が迷い込んでた帝都は特にその根城。



まあひっどい状況だったんだけど……余計悪化する事になるのよ。」


「悪化?それが衛兵が言ってたチーターとか言う……」


「正確には『転生者』。ある日突然、全く別の世界からこの世界に招かれるようになったの。大方、状況を見かねた神様が連れて来たと思うんだけど……


その転生者の大半、神様から与えられた権能ちからを好き放題に扱うようになって……国や市民、勇者の私物化など、とにかく酷いわけよ。」


「それで、貴方はその『転生者』を始末していると。」


 阿求は、少し表情を変えてコスズにそう言う。


「ええ、まあ否定はしない。……焼き払われたのよ。うちの貸本屋をとある転生者に。報復とかの理由でそいつを奇跡的に殺した後、この魔王にスカウトされたってわけ。」

「スカウトというか、処刑されかけたところを助けたというか。細かいところは省くけど、転生者に対抗できるように力を与えたのが私。」


 という事らしい。


「ちなみに私だと、元々は俗に言う反転生者派の貴族だったんですけど、まあ暗殺されるわ無実の罪押し付けられるわで逃げてた時にコスズに拾われて……」

 ちなみにのアキュウはそう言う事の模様。


 粗方話を聞き、阿求は口を開く。

「んー……所謂なろうアンチみたいな感じになってるのは分かったわ。



……で、今日も今日とてお掃除って事で良いの?」



 それに対しコスズは、

「何か無理矢理濁してるようだけどそう言う事。


……で、教えて大丈夫なの?」

「アキュウちゃんとは別の特例って事で、良いわよ。それに今回少し様子がおかしいし。」

「あ、だったら。


……今回のターゲットは、転生者『キョウカイ・アガリ』。盗んだり強奪したりした勇者の物品、または勇者本人を違法オークションに出品して設けてる人物よ。


彼は『超強化』というとんでもない自己強化スキルを持つ。使い方次第でどんなものも簡単に砕き、どんな攻撃も弾くとか。まあ対処法が無いと確実に詰むタイプ……なんだけど。」


 コスズと魔王ユカリは何やら渋い顔をし始める。

「え、何かイレギュラーでも?」


 と阿求が聞くと、魔王ユカリが。


「ええ。そのキョウカイが、魔王も知らない変な化け物になったの。



協力な自己強化バフ封じを使っていて追い詰めた時にそうなったのよ。だからやむを得ず退散ってわけ。」


「人間が化け物に?何でまた……」


「それを探るためにまず動くって事よ。」


 するとコスズが椅子から立ち上がり、外に出ようとする。


「え、これから行くなら私達も――」


「いえ、いけません」

 コスズを追おうとした阿求と小鈴だが、メイド姿の魔物に止められる。

「申し訳ありませんが、あくまでも転生者に関してはこちらの問題でもあります。それに、本来このやり方は正しいとも言えない。故に、貴方達を巻き込むわけには行かないのです。」


「けど、その化け物って多分私達が知ってるもので……」


「それでも、です。どの道表に出すわけに行きません。」


 とにかく止められる2人。その時魔王ユカリとアキュウが。


「そんなに言うなら、通信を通して手伝ってもらうって手はあるわ。」

「そうですね。実際私もそうしてますし――」


「却下ァ!!」

 2人の発言にそう言う阿求と小鈴。『メラク』のギアを阿求が使用して、無理矢理移動していった。


「ええ……;;」




一旦区切ります。


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