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*121*
石動
「へー、ぶつけ合うミニ四駆!」
富男
「そう...『バーストギア』だったか、著作権をよその会社から格安で奪い、ギリギリ子供が怪我しないレベルの武装で、数回遊んだらダメになるような素材で作り上げた...それがバーストギアだ」
石動
「プライドとかないんだな、お前」
富男
「プライド?最低限商品として売れるだけマシだと思ってほしいよ」
石動
「そんなすぐダメになるようなポンコツ売ったら、クレーム来るだろ?」
富男
「クレーム?金があるだろ金、文句言う暇あったら買い換えればいいだろ、たったの800円だぞ?」
石動
「がめついねぇ~!そんなに金が大事なんだ!」
富男
「そりゃそうだろ、俺だって使いたいことがあるからな、ゴルフに、プールに、カラオケに...!!」
石動
「ふーん、遊ぶ金欲しさって奴ね」
富男
「俺がオモチャを作ったんだ、俺の金だぞ?子供が遊ぶオモチャで稼いだ金で俺も遊ぶ、それの何が悪いって言うん...だっ!!」ドンッ!!
富男
「なのに親父...亜区里逆間は...!!『貴様にオモチャを作る資格など無い!!』と社長の座を奪い取った!!」
富男
「社長が金を求めて何が悪いって言うんだ!!」
石動
(使い方じゃないかな~)
石動
(でも...こいつは利用できそうだ)
...
亜区里
「と、そういう奴だった」
ダメタル
「なんと言うか...自業自得だな」
白
「『手段』が『目的』になっちゃいけないって奴かな」
black
「そういうことじゃないと思う」
たくっちスノー
「リアルワールドも大変なんだな...」
亜区里
「自分の世界の事じゃないか」
たくっちスノー
「リアルワールドの知り合いってあまり居なくて...」
ガング
「お金かぁ...そんなにお金って欲しいかな」
ゾンビ娘
「金がないとオモチャは作れないぞ」
ガング
「材料費は考えるけど...自分で使うっていうのが理解出来なくてねー」
チヒロ
「ガングさんがお金使ってるところ見たことないです...」
リューウェン
「無欲というのも、逆に不気味だが...」
亜区里
「どうだかリューウェン、元々お前はいつの間にか作られた商品用じゃないオモチャだ、特にお前みたいな精巧品を作れるなど...」
ガング
「やだなー社長、本当にお金なんて興味ないんだってば」
ガング
「僕が好きなのは、あくまでオモチャ作り...なんだよ」
黒
「...おい、このエリアは通ってなかったよな?」
たくっちスノー
「ん?」
扉の先には...『パペットエリア』と書いてあった
たくっちスノー
「ここはまだ見ていないな...よし、行こうか皆」