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*130*
...そして
黒金
「体が、重い...スーツってこんなに体が痛くなるんだな」
ダメタル
「全てのエネルギーを失い、ただの人間に戻ったか」
黒金
「ここまで...必死に頑張ってきたのにな...」
たくっちスノー
「黒金...やった行為はともかく、報われない貴方の人生は、同情するよ」
黒金
「同情なんかいるか...神なら、俺を助けてくれたっていいだろ...」
たくっちスノー
「...仕方ないだろ、神は全部知ってるわけじゃない、この世界には何億ものの人間が住んでいる、誰がどんな人生を歩んでるかなんて...いちいち調べられるか」
黒金
「.....」
black
「それで、こいつをどうする?」
ゾンビ娘
「共謀罪で石動や富男共々裁いていいが」
イクサー1
「それは...メタルさん、貴方に任せます」
ダメタル
「俺に...分かった」
ダメタル
「黒金哲、確かにあんたは利用されて、苦しい人生を歩んだのだろう」
ダメタル
「白井翔に代わって俺が謝罪する、本当にすまなかった...」
黒金
「.....」
ダメタル
「1つだけ聞きたい、白井翔は殺したのか」
黒金
「...いや、他の人間達同様、オモチャにされただけだろう、全てが終れば、元に戻る」
ダメタル
「そうか...」
黒金
「実は...俺はまだ、白井を殺すことに躊躇いがある」
黒金
「だって、俺だってデザイナーなんだぜ?出来れば俺だって、純粋に白井とデザインで勝負したかった、それで負けたら、潔く諦めるつもりだった...」
黒金
「でも、俺はもう時を戻せない...いや戻れないんだ、デパートに放火をしたあの時点で...」
黒金
「どんなに時を戻しても、俺の犯した罪は、一生襲い掛かる...」
ダメタル
「...そうか、行こう皆」
黒
「いいのか?こいつを野放しにして」
ダメタル
「デパート放火はリアルワールドの騒動、それを裁くのは俺たちじゃない、リアルワールドの警察だ」
ダメタル
「罪を償え...黒金」
黒金
「...亜区里富男を止めるんだろう?」
たくっちスノー
「ええ」
黒金
「あいつは地下深くに居る...奥にあるエレベーターを使え」
ザンシャイン
「...さよなら、デザイナーさん」
黒金
「ああ、全てが終わったら...また何かデザインでも描いてみようかな...」
ダメタル
「黒金」
黒金
「なんだ...?」
ダメタル
「俺を作ってくれて...ありがとう。」
黒金
「いい顔だ、俺のヒーローと、こんな風に会えるなんてな...」
黒金
「行ってこい...メタルポリタン。」
ダメタル
「...ああ」
メタルポリタン
「俺は全てに決着を付ける」
ヒーロー...メタルポリタンは決意を胸にエレベーターへと進む
「ダメタルポリタン」と呼ばれていた彼の背は...かつての栄光の姿になっていた
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【次回予告】
石動
「ありゃ!遂に俺たちだけになったか!」
メタルポリタン
「追い詰めたぞ...支配人!!」
富男
「くっ...オモチャ風情が偉そうに...!!」
亜区里
「フン!2年ぶりだなこのバカ息子が!!」
富男
「親父...なんでお前はっ!!」
石動
「いい面構えになったじゃないか、倒し甲斐がある!」
メタルポリタン
「石動惣一、亜区里富男...お前達を鉄の刑法の名の元に逮捕する!」
次回、スーパーダメタル英雄嘆
【オモチャ作りの心】
亜区里
「ワシと貴様にはオモチャ作りをする上で決定的に違うものがある」
石動
「イクサー1、何故あんたがここに送られたか...知りたいだろう?」