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*120*
【第二十話】
『心の無い紛い物』
石動
「ありゃ、ゼットエンド負けたのか」
富男
「...ば、バカな!?ゼットエンドはオモチャの世界の犯罪王だぞ!!」
石動
「ん、どれどれ...ははあ!black-snowが居たのか!こりゃ一本取られたな」
富男
「black-snow....なんだ、それは!?」
石動
「時空に生きるメイドウィンの中ではランキング100の中に入り込むくらい強い奴だ」
石動
「おっと、これは単なる100じゃないぞ?アニメやゲームの数だけメイドウィンがある、すなわち一万、いや軽く1億を越える数のメイドウィンがいる」
石動
「ダメタル世界のメイドウィンはまだ見たことがないが、お前が想像しているより遥かに強い、ってことは付け加えておく」
富男
「余計なお世話だ...」
石動
「ははは、試練で人間をオモチャやクトゥルフにするはずだったんだろ?全人類を捕まえても、肝心なあいつらがやられなきゃ意味無いか」
石動
「えーとファットマン、エストパルク、イクサー6、クリスポリタンにゼットエンド...やっば、こっちもう半分はやられてるじゃん!」
石動
「えーと残りは...4人か、お前を含めて十元倶だからな」
富男
「このままでは俺の計画が...」
石動
「そういや、あんたは亜区里逆間へ復讐をしたいそうだが、そりゃまたなんで?」
富男
「聞きたいのか?」
石動
「スポンサーなら聞く権利くらいはあるはずだぞ?」
富男
「...惣一、俺はオモチャ作りの才能がないわけじゃない」
石動
「ほんとかよ?」
富男
「ああ...俺はただ...」
『金にならないことはやりたくないだけなんだよ』
...
亜区里
「さっき、せがれにオモチャ作りの才能はあったのかと聞いたな」
チヒロ
「はい」
亜区里
「...才能自体はあったよ、ワシから見ても悪くないと言い切れるほどのオモチャを、奴は作れた」
亜区里
「だが、奴は金の亡者だった...目先の金にのみ拘わった結果、経営が傾いて最悪破産しそうに...あいつめ」
ダメタル
「金の亡者?どういうことだ」
亜区里
「メタルポリタン、バーストギアというオモチャの話をワシにしたな」
亜区里
「聞き覚えがあり、調べてみたが...バーストギアを作ったのは富男だった」
ダメタル
「あいつがバーストギアを!?」
亜区里
「バーストギアは少し遊ぶだけでオモチャが壊れ、使い物にならなくなるのだろう...富男があんなミスをするはずがないとバラしてみたところ...」
亜区里
「奴は『わざと』壊れやすいように設計していたんだ...!!」