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*173*
綾香は辺りを見回し、固まっている伊吹を見つける。
このとき、綾香にはもう悪びれたような表情はなかった。
「………涼?」
「綾香…」
「うっわあぁ、涼〜!えぇ何!?ホントに涼ッ?」
綾香は伊吹に飛びつかんばかりに近寄っていき、伊吹の顔をまじまじと見る。
「やめろ」
「えーいいじゃない」
「この…」
「ぶぐ!?」
伊吹は無表情…どこかムカついたような顔で綾香の頬を抓っていた。
「や、やっふぁなゃ!?」
「フン」
次の瞬間、綾香が反撃にでる。綾香はパッバと頬を抓っている伊吹の手を払い、ニヤリと笑うと。
「!?」
「仕返しだっ!」
伊吹の鼻を力いっぱい摘んでいた。
その光景にサーヤが大笑いしたのは言うまでもないだろう。
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