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*41*
「うう・・・もう朝?」
ルナは不満そうな声も漏らしながら、起こしてくれたタイに尋ねる。
「あのな、ルナ。・・・朝じゃないよ、・・・・昼だ」
「!?」
タイの言葉で睡眠と覚醒の中間にいたルナの意識は、一気に覚醒へと引っ張られた。
「ひっ・・・お昼!?」
「その通りだ」
「うそっ・・・ウィンドミルに行こうと思ってたのに!うわぁ、本当に12時だぁ・・・・」
ルナは再び布団にボスッと突っ込む。
が、タイがそれを許さない。
「起きたんだからもう寝るな・・・今からだって行けるだろ」
むにいいい・・・・とルナの頬を引っ張って起こそうとする。
「うううう・・・・・」
ルナはしょうがない・・・というようにムクリと起き、ちゃぶ台の前に座り、置いてあった朝ごはん(昼ごはんと化しているが)を食べだした。スネリに、「いつまで寝ていたの、ルナ・・・」と怒られ、「今日は課題倍増だからな」ともっけに言われた。
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「早く起きないのが悪いな」
着替え終わったルナは、タイと一緒にウィンドミルへと歩いた。
「・・・・・・・・・・・・・・・」
はああ・・・・とルナがさらに大きな溜息をついたその時だった。
カッと、八方玉の入った巾着が輝きだした。
「わっ!」
「ルナ、八方玉」
「う、うん!」
ルナは慌ててカケラを取り出し、手に乗せた。
すると、小さな虹が現れる。
『ルナ、タイ!』
出現した霧の中から、かわいらしい妖精・ふうりの慌てた声が聞こえた。
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