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*46*
「でも、どうして悪魔が…」
「倒したんじなかったのか!?」
「魔界と妖界…世界と世界の境に関係がありそうだな」
「そうだろうな…」
上から、志穂、徹平、雪成、タイである。
「つまり…魔界は崩壊したけど、そのとき妖界にいた悪魔は生き残ってるってこと…?」
ルナが仮説をたて、その内容に顔面蒼白になった。
「生き残った悪魔は、もう魔王の支配下には置かれていない…やりたい放題ってことか…」
「じゃあ、私の破魔の力は、魔界の中にしか届いていなくて、完全に悪魔と言う存在を消し去った訳ではない…?」
レイヤとサーヤも続く。
「仮説としては最もだが、確認のしようが無いな…霧亜も、魔界から来ただけの、ただの吸血鬼に過ぎないし…」
「ぼく等が半分悪魔なのに、半分壊れていないってことは、やっぱそうなんだろうね」
魔梨も考え、ユウヤがあやふやな結論を導き出す。
そんな時だった。
「ルナ様、タイ様!大変、です!」
この呼び方を聞けば誰だなんてすぐ解るだろうが…言うまでもなく、妖怪であるゆのりだ。
「ゆのりちゃん、どうした…!?」
「助けて…」
ゆのりの姿は、以前見た、妖界バージョンだった。長い黒髪、同じ漆黒の瞳。ルナたちは驚いた。
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