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ポケモンストーリー ダイヤモンド編
作者: たくと七星  (総ページ数: 123ページ)
関連タグ: ポケモン ダイヤモンド バトル 冒険 恋愛要素 
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第14話ハクタイの森、ナタネ登場パート2
・アイコの現在の手持ち
モウカザル、ムクバード、イシツブテ、ヨルノズク

 草むらからガサガサと音が聞こえてきた。ナタネが見てみると草むらからひょこっと、スボミーが出てきた。
 「スボ?」
 「きゃー、可愛い!」
 スボミーを見てナタネはすごく喜んだ。彼女は大のくさポケモン好きなのだ。
 「よーし、早速ゲットよ、見ててね」
 ナタネはボールを取り出すと、わかばポケモンのナエトルを繰り出した。戦闘となると、スボミーはしびれごなを出してきたがナエトルはからにこもるでこれを防いだ。
 「今よナエトル、はっぱカッター!」
 ナタネの指示でナエトルがはっぱカッターでスボミーにダメージを与えた。弱ったところでナタネはモンスターボールを投げた。ゲット成功である。
 「やった、スボミーゲット!ところで・・・」
 スボミーを捕まえて喜ぶとナタネはアイコに声をかけてきた。
 「ねえ、あなたアイコちゃんだよね」
 「はい、そうですけど・・・」
 「ヒョウタくんのバッジもあるんだ、じゃあさ、ここで私と勝負しない?貴方がどれだけ強いか見てみたいし」
 「解りました。これでも自信はあるんで」
 ナタネの言葉にアイコは自信満々の顔で受けて立つことにした。バッジを一つ手にしているので彼女には自信があった。
 「じゃあ、僕は判定になるよ」
 ヒョウタが審査員役を買って出て、アイコはナタネの勝負に挑むことにした。ヒョウタが初めの合図を出すと、二人はボールを投げる。
 「行くわよ、スボミーちゃん!」
 「ムクちゃん、行くよ!」
 ナタネはさっき捕まえたスボミーを、アイコはムクバードをバトルに出した。
 「スボミーちゃん、しびれごな!」
 先に動いたのはナタネだった。スボミーにしびれごなをさせてまひさせようとかかった。
 「ムクちゃん、かぜおこし!」
 「ムクーっ!」
 させてなるかと、アイコはムクバードにかぜおこしをさせて、しびれごなを吹き飛ばした。
 「つばさでうつよ!」
 しびれごなを飛ばすと先制とばかりにつばさでうつでスボミーに大ダメージを与えた。
 「スボー・・・」
 効果抜群のダメージを受けてスボミーくるくる回って力尽きた。
 「あちゃ〜、ゲットしたばっかじゃ仕方ないね。でも、ここからが本番よ!」
 ナタネはキリリとした顔をするとナエトルを前に出した。アイコはムクバードに続けて迎え撃とうとした。だが、
 「ムクちゃん・・・?」
 アイコはムクバードの様子がおかしいことに気付いた。まだ体力は残っているのにどこか様子がおかしい。息は絶え絶えで毒々しい紫の息をしていた。
 「これは!」
 「スボミーちゃんも簡単にやられたわけじゃないってこと。どくのトゲのとくせいはどう?」
 どくのトゲは物理攻撃をした相手を毒状態にさせるとくせいである。ムクバードはこれにかかってしまったのだ。
 「私は逃げないわ、ムクちゃん、攻撃よ!」
 まだ突破口はあるとアイコはムクバードにつばさでうつ攻撃を指示した。ムクバードは攻撃に出たがナエトルはからにこもってこれをガードした。そして、こうそくスピンで反撃をした。
 「ここからが猛攻撃よ、ナエトル、のろいよ!」
 「アウ〜!」
 ナタネの指示でナエトルはのろいをした。のろいはゴーストポケモンと他のポケモンでは違った能力になる変わった技である。ゴーストポケモン意外だと、すばやさは下がるが、こうげきとぼうぎょを上げるのだ。
 「そして、これで」
 ナタネは更にスピーダーと言うすばやさを上げる戦闘用のアイテムを出して、ナエトルのすばやさを平均に戻した。こうげきとぼうぎょが上がったナエトルは猛攻に出る。アイコはムクバードにでんこうせっかで反撃に出ようとするが、ナエトルはこうそくスピンでこれをかわしてムクバードの懐に入り込んだ。
 「今よナエトル、かみくだく!」
 ナタネの指示で、ナエトルはかみくだくでムクバードを攻撃した。
 「ム、ムク・・・!」
 大ダメージを受けたムクバードは毒の状態異常も重なって地に倒れて力尽きてしまった。
 「ム、ムクちゃん・・・」
 アイコは思わず言葉を失ってしまった。自分の手持ちであるムクバードが遂に敗れてしまったのだ。そしてこれがジムリーダーの強さなのかと思い知らされる。だが、諦めるわけにはいかない。
 「よく頑張ったわ、戻って」
 アイコはムクバードをボールに戻してモウカザルを繰り出した。
 「行くわよ、モウカちゃん!」
 「モカ!」
 モウカザルは駆け出して、ナタネのナエトルに向かっていった・・。
 パート3に続く・・・。

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