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*120*
「第50話(最終話)チャンピオンシロナ!広がる地方、続く冒険」
パート3
アイコ現在の手持ち
ゴウカザル(戦闘中)、ルカリオ、ムクホーク、ストライク、スカタンク、エムリット
ゴウカザルは、ほのおのパンチをガブリアスに振り下ろした。
「ガブリアス、ドラゴンクローよ!」
シロナの指示でガブリアスはドラゴンクローを振るってゴウカザルのパンチを弾いた。そして接近してかみくだくに出ようとした。
「ゴキャーっ!」
これにゴウカザルは巴投げをして投げ飛ばしたが、ガブリアスは両足で着地してからバック転をしてのドラゴンダイブに出た。
「ゴウカちゃん、掴んで!」
「ゴキャ!」
アイコの指示でガブリアスを再び掴んで、回転投げでガブリアスを投げた。ガブリアスは難なく着地してりゅうのはどうを放った。
「かえんほうしゃよ!」
「ゴキャーっ!」
ゴウカザルもかえんほうしゃを飛ばしてこれを相殺させた。ゴウカザルはマッハパンチに出て、ガブリアスはつばめがえしに出た。素早く動いてパンチと切り裂きの応酬が続いた。
「ガブリアス、りゅうのまいよ!」
「ガーブ!」
シロナの指示でガブリアスはつばめがえしを止めると、後退してりゅうのまいをして攻撃を高めた。
「りゅうせいぐんよ!」
「グー、ガーブオーっ!!!」
ガブリアスは自身のエネルギーを高めて、空からりゅうせいぐんをゴウカザルに降らせた。りゅうせいぐんは爆風を上げて地面に直撃して、ゴウカザルに大ダメージを与えていった。
「ゴキャーオオオ!」
爆風が止むとゴウカザルはボロボロの姿になって力尽きようとしていた。
「ゴウカちゃん、立って!貴方は絶対に勝てる!」
アイコの励ましを受けて、ゴウカザルはゆっくりと起き上がった。ゴウカザルの脳裏にこれまで苦楽を共にし、戦った仲間達が浮かんできた。
ムクホーク、ゴローン、ヨルノズク、スカタンク、クロバット、フワライド、トゲキッス、ベトベトン、ストライク、ルカリオ、エムリット、彼等との思いを胸にしてゴウカザルは自身の体中に炎の力を溜め始めた。
「ゴキャーっ!」
ゴウカザルは素早く動いてガブリアスに接近、ガブリアスはドラゴンクローに出たが、これをパンチで弾いてガブリアスにほのおのパンチを連打した。
「ゴー、ゴキャオーっ!!!」
最後のひと振りでガブリアスを吹っ飛ばして、強力な一撃、ブラストバーンをガブリアスに放った。
ドカーン!!!
ゴウカザルの背に爆風が響いた。止んだところで、黒焦げになったガブリアスが写った。
「ガ、ガブ、ガー・・・!」
ガブリアスはズシーンと音を立てて力尽きた。勝負が決した瞬間である。
「終わったわ・・・」
「やった、やったわ、やったー!!」
アイコは飛び跳ねて喜んだ。ゴウカザルがジャンプしたアイコを横抱きにキャッチして喜んだ。
「ガブリアス、よくやったわ」
シロナはガブリアスを起こして、健闘を労った。そしてアイコ達を見つめて彼女を称えた。
「君はチャレンジャーだった。そして私に勝利して、シンオウ地方の新しいチャンピオンになったのね。私には貴方達の未来が微笑ましく見えるわ」
そして、シロナはアイコと共にエレベーターに乗って、殿堂入りの間に入った。
「ここは・・・」
「ここはね、チャンピオンに勝利したトレーナーの記憶を紡ぐ場所よ。中に・・・」
シロナが説明した時、誰かが来ていることに気付いた。振り向くと、そこにはあのナナカマド博士が穏やかな顔をして立っていた。
「博士?」
「久しぶりだな、アイコ。よくここまで来た。ここへ入るのももう何年になるか」
「そうですね、私がチャンピオンになったばかりとねると、もう長くなりますね」
シロナは自分の過去を思い出してここに入った記憶を浮かべた。
「博士、どうしてここに?」
「アイコ、ポケモン図鑑を渡した時、お前はまだ世界の広さを知らない小さな子供だった。どこまでの人間になれるかは保証はなかった。だがお前は、各地のジムに勝利し、ギンガ団を倒し、遂にここまで来た。私には、今のお前が少し大人になったと感じる。その成長を見届けたいと思ってな・・・」
「博士、ありがとうございます!」
「ふふ、博士、本当に子供がお好きなのですね。さあ、アイコちゃん、博士」
アイコは殿堂入りの装置に歩いて、ボールを置いて、自分のポケモン達を記録に刻んだ。シンオウ地方の新しいチャンピオン、そのポケモン達、彼等と歩んだ軌跡がここに・・・。
<殿堂入り>
トレーナー、アイコ
ゴウカザル、ルカリオ、ムクホーク、ストライク、スカタンク、エムリット
そしてゴローン、ヨルノズク、クロバット、フワライド、トゲキッス、ベトベトン等頼もしい仲間達。アイコとポケモン達、その絆に栄光あれ・・・。
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