完結小説図書館
>>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック
10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~ 100~ 110~ 120~
*80*
「第39話キッサキジム、VSスズナ」パート1
アイコ現在の手持ち
ゴウカザル、リオル、ベトベター、ゴルバット、ストライク、ゴローン
(手持ちチェンジ)
キッサキシティは夜を迎えていた。レジギガスの暴走を止めたあと、アイコ達は一時の休息を取っていた。雪が降り積もる満月が輝いている夜。外で一体のポケモンが胡座をかいてマグカップを手に持ち飲み物の匂いを嗅いでいた。
「フウ〜」
ゴウカザルはマグカップに注がれているココアの香りを楽しんでいていた。ココアを一口飲んで熱い、甘い味を楽しんだ。一飲みして白い息を吹いてリラックスした。
「ゴキ」
ゴウカザルはカップを置いて腕を回した。明日のジム戦に備えて体を鍛えておこうと思った。
「リオ」
そこへ後ろから一匹のポケモンがついてきた。リオルである。何だ、とゴウカザルが言うと、リオルは自分を強くして欲しいとお願いをした。
「ゴキャ、ゴキャ」
ゴウカザルはお前のようなチビにはまだ早い、寝る時間だからもう寝てろ、明日に俺の戦いぶりを拝ませてやると言ってポケモンセンターに戻るよう行った。でも、リオルは後ろをしっかりついてくる。
「カー・・」
ゴウカザルは頭を抱えた。ついてくるなよ、といってもリオルは自分をまっすぐに見ていた。そんなに強くなりたいのか、と言うとリオルは素直に首を縦に降った。俺じゃなくても他にいるだろとゴウカザルが言った。
「リオリオ」
リオルはだって貴方に憧れてるから、と言って始めてあった時のとこを話した。こうてつじま、トウガン戦の勇姿をリオルは鮮明に覚えていた。そのカッコイイ姿を見てきたリオルにとってゴウカザルは憧れとも言うべき存在だ。皆のようにバトルに出て戦いたいとリオルはゴウカザルに言った。
ゴウカザルは何で俺なんかにねえ、とため息を吐いたがそれほど言うならと、リオルの手を引いて森の中へと入っていった。
森へ入ると、ゴウカザルはリオルの背丈よりも一回り大きい雪だるまを作った。そしてリオルにこいつを砕いてみろと、雪玉に指を指した。リオルは拳を回してパンチした。しかし大きい雪玉は小さいリオルには固くてビクともしない。
それじゃダメだとゴウカザルが言うと、拳に力を込めるとほのおのパンチをして雪玉を粉々に砕いた。リオルが凄いと目をキラキラさせて言うとゴウカザルはこれぐらい出来て当然だと言って、相手にはこれよりも硬い奴がいると説明して、これぐらいが割れないようじゃダメだと話してもう一つ雪玉を作ってリオルに壊すよう言った。リオルはひたすらパンチを雪玉に打ち込んでいった。
次にゴウカザルは雪合戦で使う大きさの雪玉をリオルに連続的に投げていった。敵の中には遠距離を使ってくる相手がいる。それらをすべて叩き落とす訓練である。リオルはパンチやキックをして雪玉を壊すがゴウカザルが素早く投げてくるので、リオルはすべて落とせず雪玉を直撃してしまった。ゴウカザルはへこたれてどうする、とリオルに立つよう言った。リオルは文句をひとつも言わずに立って、ゴウカザルの飛ばす雪玉を弾いていった。
そして今度はゴウカザルと座って座禅を組んでいた。バトルにおいて精神統一も大事だとひたすら座禅を組んでいた。リオルが落ち着かないようならひのこを着けた手のひらでつねって見せた。その様子を隠れて見ている人がいた。スモモである。
「ふふ、教え方は上手じゃないけど、熱意がある。何かしてくれそうですね・・」
スモモはそう言って微笑ましく見ていた・・・。
〜キッサキジム〜
翌朝、アイコはジムに足を運んだ。フィールドではスズナがアイコを待っていた。観客席でヒョウタ、ナタネ等ジムリーダー達が二人の出方を待っていた。
「待ってたよアイコちゃん、さあ、バトルを始めよう!」
「はい!」
「まずはダブルバトルから、行くよ!」
スズナはボールを投げると、チャーレムとユキカブリを繰り出して来た。
「ベトベターちゃん、ゴルちゃん、えい!」
アイコはボールを投げてベトベターとゴルバットを繰り出した。キッサキジムのバトルが始まった・・・。
パート2に続く・・・。