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「第31話ミオシティ、ソウスケとのバトル!」パート3
アイコ現在の手持ち
ゴウカザル、ムクホーク、スカタンク、フワライド、トゲキッス、ゴルバット
「ガバイト、りゅうのまいだ!」
ソウスケの指示でガバイトはりゅうのまいをして攻撃と素早さを上げた。フワライドが触手を使って締め付けに出ると、素早く動いてこれをかわしてつばめがえしで攻撃した。
「りゅうのいかりだ!」
ガバイトはりゅうのいかりをフワライドに放ってきた。
「フワちゃん、たくわえる!」
アイコの指示でフワライドはガバイトのりゅうのいかりを吸収してこれを蓄えて防御と特防を上げた。
「あやしいかぜ!」
続いて吸収したエネルギーをあやしいかぜに変えて放出してガバイトに攻撃しようとした。
「ガバイト、あなをほれ!」
ソウスケの指示でガバイトは穴を掘ってこれをかわし地面から飛び上がってドラゴンクローでフワライドを攻撃した。今のは大ダメージになりフワライドの体力を大きく削った。
「フワちゃん、のろい!」
アイコはフワライドにのろいをさせた。フワライドは自分の体力を更に削り、ガバイトに呪いをかけた。
「ガ、ガーブ・・・?」
ガバイトの周囲を悍ましい呪いが漂いガバイトの体力を減らしていった。
「今よ、シャドーボール!」
アイコの指示でフワライドはシャドーボールを放った。今のが決め手となりガバイトは力尽きた。
「今度はこいつだ!」
「トゲキッスちゃん!」
アイコとソウスケは次のボールを投げた。
「ブーバーン!!」
「トゲ、キーッス!」
ボールからトゲキッスとブーバーンが出てきた。トゲキッスが先手ではどうだんを飛ばした。ブーバーンはそれを両手で受け止めて吸収して、ソーラービームを飛ばして来た。
「トゲちゃん、ひかりのかべよ!」
アイコの指示でトゲキッスはひかりのかべを張ってこれをガードしたが高い威力に壁が壊れ、その反動でトゲキッスは吹っ飛ばされた。
「ブーバーン、飛ばせ!」
「ブーバーン!!」
ブーバーンは火炎弾を飛ばして来た。トゲキッスは羽ばたき、旋回しながらこれをかわしていった。
「ブーバーン、にほんばれだ!」
ソウスケの指示でブーバーンはにほんばれをして熱い陽炎を作った。そしてその熱でソーラービームを再び放った。
「トゲちゃん、よけて!」
アイコはかわすよう指示を出したが、トゲキッスは翼を広げて止まった。ソーラービームはトゲキッスに直撃した。これでやられたか、と思われたが、トゲキッスはソーラービームを受けきっていた。そして体を光らせてブーバーン目掛けて直進した。ブーバーンのソーラービームをエネルギーに変えて、ゴットバードを作るエネルギーに変えたのだ。
高威力のゴットバードがブーバーンを直撃した。ブーバーンはうめき声を上げてドシーンと音を立てて倒れた。
「よし!」
「トゲキーッス!」
「やるじゃん、ここまで追い詰められるのは、何ヶ月ぶりだろうな。とっておきのこいつで逆転するぜ!」
残るソウスケの手持ちはあと一匹。最後の切り札、エンペルトを繰り出した。
「トゲちゃん、戻って!ゴウカちゃん!」
アイコはトゲキッスを手持ちに戻してゴウカザルを出した。登場早々ファイティングポーズを取る二体のポケモン。しばらく沈黙が続き、橋に座っていたキャモメとペリッパーたちが一斉に羽ばたき始めた。
それを合図にゴウカザルとエンペルトは振り向きざまにほのおのパンチとメタルクローを一閃。傷を負った二体が倒れた。しかし起き上がり様に火炎弾と氷柱を飛ばした。ゴウカザルは再び火炎弾を放ったが、エンペルトはこれをジャンプしてかわし、かわらわりでゴウカザルの脳天をチョップした。
「ゴキーっ、ゴキャ、キャッキャーっ!!!」
ビシーんと音が響いてゴウカザルは頭を抑えて痛がった。その隙にエンペルトがメタルクローで足払いをした。ゴウカザルが見上げると、
「フフン、ペルペル!」
くちばしをへの字に曲げて挑発的な薄笑いを浮かべるエンペルトがいた。ゴウカザルは歯をくいしばってエンペルトをガン見して体を起こしてほのおのパンチを放った。しかしエンペルトに両手でキャッチされてれいとうビームを直撃した。
「ゴウカちゃん、足払いよ!」
「つかめ、エンペルト!」
ゴウカザルは蹴りに出たがこれもエンペルトに翼で掴まれてしまう。
「まだいけるわ!」
アイコが言うとゴウカザルはもう片方の足でエンペルトに蹴りを見舞った。想定してなかった攻撃にエンペルトはドタドタして後退した。
「ペ、エンペル〜!!!」
「エンペルト、ハイドロポンプだ!」
ソウスケの指示でエンペルトは激流のハイドロポンプを放った。ゴウカザルは体中に溢れる炎を溜めてそれを体中に放出してその熱でエンペルトのハイドロポンプを受けきった。
「何だって、エンペルト!」
「ぺ、ペル〜・・・」
ソウスケがエンペルトを見るとエンペルトはすっかりスタミナ切れになってしまっていた。
「ゴウカちゃん、フレアドライブ!」
「ゴキゴキ、ゴキャーっ!」
ゴウカザルはそのまま炎をまとった状態で前進して、フレアドライブをエンペルトにぶつけた。凄まじい爆発音が響き、しばらく周囲を煙が覆った。やがて視界が晴れると黒焦げで力尽きたエンペルトと息を切らして膝をつくゴウカザルが映った。
「なんだってんだよーっ、俺、負けちまったよ!」
「やった、お疲れ様皆!」
アイコはゴウカザルにまんたんのくすりを使って回復させた。
「まあアイコ、相変わらず俺より先を行ってるんだな。でも、忘れんなよ。ポケモンリーグに行ってチャンピオンになるのは俺だからな。鍛え直してくるぜ。じゃあアイコ、ジム頑張れよ!」
ソウスケはげんきのかけらでエンペルトを回復させてボールに戻すと一直線にミオシティを走っていった。ソウスケに勝利したアイコだが、その頃、ある島では異変が起こっていた・・・。