完結小説図書館
>>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック
10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~ 100~ 110~ 120~
*70*
「第36話雪降る雪原、怒れるマンムー」パート2
アイコ現在の手持ち
ゴウカザル、トゲキッス、ムクホーク、フワライド、スカタンク、リオル
雪が降り積もる216番道路でアイコたちはジムリーダーのスモモとまさかの再会をした。しかしそれも束の間、突如、彼女たちの前にマンムーが現れた。ゴウカザルたちがマンムーに攻撃をした。
「バオー!!」
しかしマンムーはあなをほってこれをかわした。
「な!」
「穴を掘った?!」
アイコたちはどこから出てくるか辺りを見渡した。その時、背後から激しい音が響いた。マンムーが背後から現れた。
「後ろから?!」
スモモが驚く暇もなくマンムーがれいとうビームを飛ばして来た。ルカリオとゴウカザルがスモモとアイコを抱えてダッシュして回避しムクホークやトゲキッス、フワライドは空を飛んで交わし、スカタンクはリオルを連れてダッシュで逃げた。
「ムック、ホーク!」
「トゲキーッス!」
ムクホークとトゲキッスはブレイブバードとゴットバードに出て急降下して攻撃に出た。
「マンムーっ!」
しかし再びあなをほるでかわされてしまい地面に衝突した。ムクホークとトゲキッスは雪原から埋まった顔を出して悔しがった。
「スカーン、スカーン!」
スカタンクはどこから出てくるか焦った。すると目の前からマンムーが現れてれいとうビームを放ってきた。だがすぐにムクホークが羽ばたいてスカタンクを足で掴んで救出した。
「ス、スカーン」
「ムクホーク」
助かったねえ、とスカタンクが言うとムクホークは当然のことだと言った。
「このままじゃこっちの体力が消耗されるわ」
「こうなったら、ルカリオ、お願いできる?」
スモモが言うとルカリオは静かに頷いた。そして地面に手を当てて波導を調べた。すると、地面の中にいるマンムーがどう動いているかがすぐに分かった。そして背後からこちらを攻撃してくることを察知した。
「クワン!」
ルカリオがゴウカザルたちに攻撃の合図を出した。マンムーが背後から現れるとゴウカザルたちが一斉攻撃をした。
ドーン!!!
「マ、マンムー・・・!」
今のが決め手となりマンムーは膝をついて、動けなくなった。ゴウカザルがとどめをさそうとした。
「待って!」
その時、アイコやスモモではない少女の声が聞こえてきた。アイコ達が振り向くと、デコつるの額に三つ編みの髪型。白いシャツにショートパンツで水色と白の縞模様のソックスを履いたユキノオーを連れたいかにも活発そうな少女だった。
「あなたは?」
「スズナさん?」
「あ、スモモちゃんだね、お久しぶり!と言いたいところだけど」
スズナと言う少女はマンムーに近寄ると、抱えていた三匹のウリムーをマンムーの近くにそっと置いた。
「あなたの子供たちは助けたよ。どうか安心して」
スズナはマンムーを落ち着かせてすごいキズぐすりで回復させた。ウリムーたちがマンムーに擦り寄った。マンムーは子供の無事を確認すると、大人しく高台の方へと帰っていった。
「あのマンムーは・・・」
「大丈夫よ、子供をおかっぱ頭の変な連中にさらわれて怒っただけみたい」
「おかっぱ頭・・・」
アイコはすぐにギンガ団の仕業であるとすぐに分かった。
「さて、スモモちゃんはいるとして、貴方は?」
「私は、アイコよ」
「アイコちゃん、なんかいい名前ね。あ、スモモちゃんのバッジを持ってるんだ!」
「あ、はい」
「アイコさんは強いトレーナーです。スズナさんもきっと楽しめると思いますよ」
「へー、なんだかすっごく楽しみ!それにしても、ミニスカでこの雪の中を歩くなんて、根性あるのね。スズナも・・・」
「ま、まあ話はキッサキシティについてからにしましょう」
スモモに制されて、取り敢えずアイコたちは雪の中を進んでいくことにした。
「ねえスモモちゃん、裸足で寒くない?」
「いえ、修行だと思えば平気です」
「よかったらあたしがくっついてあげよっか。そしたら暖かくなると思うし・・」
「いえ、いいです。あの・・・」
ルカリオはやれやれと赤面になって見ないようにした。
〜217番道路〜
217番道路に着いたアイコたち。ここは積雪は緩やかで先と比べるとそれほど寒くは感じなかった。
「もうすぐでキッサキシティよ。ちなみにここには伝説のポケモンがいるとされる湖があるの」
「それって、エイチ湖のこと?」
アイコが言おうとしたその時だった。
「リーダー!!!」
突然、防寒着を着たエリートトレーナーがスズナのもとに駆け寄った。スズナのジムのトレーナーのようである。
「あら、どうしたの?」
「大変だ、湖でおかっぱ頭の連中が、伝説のポケモンを奪うとか言って・・・」
「へえ、て大変!まさかこんなところにも、アイコちゃん、スモモちゃん、来てくれる?!」
「はい、ギンガ団ですね。その悪事は見過ごせません!」
「湖に・・・、ソウスケくん、大丈夫かな・・・」
アイコたちは急いでエイチ湖に向かって走っていった。湖のポケモンは無事か。そしてアイコはソウスケのことが心配で心が不安になっていた・・・。