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*15*
加納家にて...
渚
「それでイクサー1、気になることって?」
イクサー1
「...前に、別世界で漂流、あの人に会ったときの事です」
渚
「たくっちスノーさんの?」
イクサー1
「前提として、『マガイモノ』と呼ばれる未知の種族の話をします」
渚
「マガイモノ?」
イクサー1
「マガイモノ...全身が黒い液体で構成された、願望をもとに作られる存在」
イクサー1
「あの人はマガイモノの『王』に当たる人物です」
渚
「...黒い液体って、まさか!」
イクサー1
「ええ...願望を元に動くと言う点でも、あの機体はマガイモノと共通しています」
渚
「ま、待って!マガイモノって悪者なの!?たくっちスノーさんも...」
たくっちスノー
「...いいや、マガイモノに善も悪もないよ」
渚
「うわっ、またいつの間にか!!」
たくっちスノー
「...それよりイクサー1さん、その話って本当なのか?詳しく聞かせてほしい」
...
たくっちスノー
「なるほど、ゾンダーメカにマガイモノ成分がねぇ...」
イクサー1
「まさか、あのマガイモノキラーも...」
たくっちスノー
「ああ...この学校の校長の名前、知ってる?」
渚
「えっ、なんです?」
たくっちスノー
「リーン・メイドウィン・緑風...ロボットの神だ」
渚
「神!?」
たくっちスノー
「うん、この世界のロボットは皆彼が作っている...」
たくっちスノー
「この間の事、渚さんがロボット学園に転校が決まった翌日の事...緑風から連絡が来たんだ、マガイモノが確認されているって」
イクサー1
「それがあの暗黒怪獣とやらに、ゾンダー...」
たくっちスノー
「まぁ、マガイモノ成分は薄めで機械ベースだから、キラーじゃなくても倒せるんだけど、いつマガイモノが来てもおかしくない」
たくっちスノー
「だから自分は緑風やこの世界の上層部と共に計画段階にあった人工マガイモノキラー『シルバリオン』の製作をしていたんだ」
たくっちスノー
「...ま、結果はご覧のザマだけどね」
渚
「なるほど」
イクサー1
「マガイモノ居るところにたくっちスノー有り...たくっちスノー居るところに事件在り。」
たくっちスノー
「へ?」
イクサー1
「時空の旅人内で有名な単語です」
たくっちスノー
「そ、そこまで言われるか...イクサー1さんが居るから大丈夫とは思うけど、気を付けて」
渚
「はい、そちらも」
たくっちスノー
「んじゃ...」
イクサー1
「やはりこうなりましたか...」
渚
「初めから分かってたの?」
イクサー1
「あの人が居る世界が、平和だった試しがありませんから...」
渚
「ええ...」
ロボット世界生活二日目
私はもう不安だらけです
第三話 END