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*54*
イクサー1
【死んだはずでは...?】
ビッグゴールド
【死んだ、というよりはお前に取り込まれたという形で私は消えたな】
イクサー1
【では、ここは一体...】
ビッグゴールド
【ここはお前の精神世界、今お前の肉体はお前とも私とも異なる存在が動かしている】
イクサー1
【えっ?】
ビッグゴールド
【まあいい、立ち話もなんだろう、座れ】
...
イクサー1
【まさか、私の精神の中で自我を保っていたなんて...】
ビッグゴールド
【私はただでは死なない】
イクサー1
【.....今、渚達は?】
ビッグゴールド
【精神体となった私は外の世界を観測することは出来ない】
ビッグゴールド
【だが、私が産み出したイクサー2は今でも生きている事は分かる...単なる人間でしかない奴がイクサー2に勝てるわけもない】
イクサー1
【...どうすれば肉体を取り戻せる?】
ビッグゴールド
【知らないな、もし方法が分かっていれば既に私が乗っ取っている】
イクサー1
【確かに.....】
ビッグゴールド
【1つ、お前に聞きたいことがある】
ビッグゴールド
【お前は本当に生き物を守りたいのか?】
イクサー1
【何?】
ビッグゴールド
【お前の母とも言えるサー・バイオレットを洗脳する前...私は進化を重ねながら宇宙を巡り数多くの星と生き物を見てきた】
ビッグゴールド
【そして知った...生き物とは傲慢で、自己中心で、強欲で...】
ビッグゴールド
【私の象徴である『邪心』に染まった者を多く見てきた】
イクサー1
【しかし...】
ビッグゴールド
【人間はそうではないと...言い切れるのか?】
イクサー1
【.....】
ビッグゴールド
【私の生まれた地球には『正直者が馬鹿を見る』という言葉がある】
ビッグゴールド
【良心のあるものは蹴落とされ、邪心のあるものが成り上がる】
ビッグゴールド
【サー・バイオレットのようにな】
ビッグゴールド
【どれだけお前が地球を守っても、地球はいずれお前を拒絶するか...あるいは、使えなくなるまで徹底的に利用する者が現れる】
ビッグゴールド
【お前という良心を利用する者は地球にも居る】
【それでも...お前はそんな地球を、地球人を...守ると言い切るつもりか?イクサー1】