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*96*
渚
「ねぇ、イクサー1」
イクサー1
「何でしょう?」
渚
「あの授業の時の皆、怒ったり泣いてたりしてたよね」
イクサー1
「はい」
渚
「ちゃんとした心が芽生えていた...生き物そのものだった」
渚
「なのに、なんでそれらを作った校長先生はあんな調子なんだろ」
イクサー1
「...」
イクサー3
「あ、お姉様とお姉様の渚!そっちも帰るんだ、待って~!」
渚
「イクサー3、部活とか行かないの?」
イクサー3
「めんどくさいも~ん」
イクサー1
「いけませんよ、そんな調子では...ところでイクサー3」
イクサー1
「どうでした、彼は?」
イクサー3
「ザンボットでしょ?...うん、お姉様の想像通り」
イクサー1
「やはりそうでしたか」
渚
「え、どういうこと?」
イクサー1
「心を模した部品を植え付けたばかりの機体が...今までと同じ行動を起こすことは出来ません」
イクサー3
「ノートを取らずに数学の問題を解いたり、オイル浴びたりしてたよ」
渚
「まだロボットっぽさが抜けきれないんだ...」
イクサー3
「それに、あたし達の事もあまり覚えてないみたいで...」
渚
「うちのクラスも気を付けないとね...そんな風になった皆は見たくないし」
イクサー1
「そうね」
イクサー3
「それよりもさ、方程式分かんないから教えてよ、お姉様の方の渚!」
渚
「はぁ、方程式!?私だって分からないんだから!」
イクサー3
「え~!?」
渚
「高校の方程式はね、すっごい難しいのよ」
イクサー3
「人間も大変なんだね」
渚
「そうなの!」
イクサー3
「じゃあお姉様、勉強教えて」
イクサー1
「自分で解きなさい」
イクサー3
「いじわる!」
...
そんな光景を、空から覗いていたセイブルヴィクスは...
たくっちスノー
「ごめんな、セイブルヴィクス...お迎え頼んじゃって」
セイブルヴィクス
「お構い無く」
たくっちスノー
「ん?渚さん達も学校帰りか、いいなぁ学生は」
セイブルヴィクス
「.....」
たくっちスノー
「どうしたの?」
セイブルヴィクス
「なんでもありません」
たくっちスノー
「おやおや、隠し事が出来るとは心が芽生えて来た証拠だ」
たくっちスノー
「...でも、もう分かっちゃったから」
セイブルヴィクス
「.....」
たくっちスノー
「小型のボディ、手配しておくからね」
セイブルヴィクス
「はい」
第十七話 END