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たくっちスノーZERO 〜ラグナロク〜(完結)
作者: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 148ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 タイマン バトル物 終末のワルキューレ 版権VS版権 
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【第31話】
「悪魔の囁き」

たくっちスノー
「ううう…………」


松山
「はぁ………第12戦どうすんだコレ」

松山
「ま、ゾーマが勝てばオレは戦わなくていいんだけど、もう勝負見てる場合じゃねぇな」


たくっちスノー
「松山、ようやく気付いたよ」

松山
「なんだ?」

たくっちスノー
「あいつらって、キャラクターって、物語を動かすために存在してるんだよね」

松山
「……………そうだな」


たくっちスノー
「そして、使えなかったらあんな風に消えると」

松山
「気付いちまったか………昔(何千年も前)はあんな奴じゃ無かったけどな………(別人だし)」

たくっちスノー
「やっぱりそうだ!!」


たくっちスノー
「黒影も気付いているんだよ!キャラクターなんて創作の為の人形に過ぎないんだ!」

たくっちスノー
「その為なら生きるも、死ぬも、勝つも、負けるも!何もかも匙加減でコントロールされる!」

たくっちスノー
「その点自分は!!どんな設定でもあるマガイモノの王だから!!あの黒影そっくりのナニカに消されることは無い、奴らとは違うんだ!!」

たくっちスノー
「やっぱり自分は間違ってなかったんだ!!ヒャハハハハハフヒヒヒホホホホホ」



松山
(…………カーレッジ、これ多分てめぇのせいだぞ)


松山
(もう少し………人の精神とかそういう………)



松山
(いや、そんなこと理解できるならそもそも時空なんか作ってねぇし、全知全能の神なんか取り込まねぇか)





松山
「あ〜あ……………クソみたいな空間の意思に選ばれちまった」


松山
「俺もとっとと【退場】して、こんな世界からおさらばしてぇな…………」



ーーーーーーーーーー

かつて、たくっちスノーは後の【リニュ前】と呼ばれる存在と同じ性格をしていた

しかしある日を………【ゼロ・ラグナロク】を境に彼はキャラクターを見下し、マガイモノこそ優位と宣言するようになった

そんな彼を悪人と思っても、メイドウィン達は憎んだりはしなかった



なんとなく気付いていた、たくっちスノーが【得体の知れない何かに怯えている】事に。

【史上最悪の時空犯罪者】より上の存在がいることに。

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