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作者: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 148ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 タイマン バトル物 終末のワルキューレ 版権VS版権
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*30*
………
エンマ
「オラオラオラ!!」
ピクルは踏ん張る
顔を殴られても足を引っ掛けられても、耐えて耐えて
ピクル
「ガアアアア!!!」
火事場の馬鹿力とも言うべきチカラで耐え込み、何度も何度も殴り込む
たくっちスノー
「………すげぇ争いだな」
松山
「そうか?もう分かってるはずだろ」
松山
「全然効いてねーぞ、アレ」
そう、たとえ強くても限界はある。
魔術を要さない世界の限界、その世界の科学力の限界……
環境の限界………
松山
「あいつらは滅茶苦茶強い、そりゃ確かだ」
松山
「だが結局のところ奴は肉体構造がちょっと不思議なだけで人間と変わらん」
松山
「メイドラゴンみたいに超常的な生物が居るのが当たり前の世界でもない、ジュラシックの世界だってあの恐竜があっちのドラゴンより弱かった、それだけのこと」
松山
「が………妖怪相手に拳で勝てる相手が、果たしてどれだけいることやら」
たくっちスノー
「…………松山、ズルいよ」
たくっちスノー
「お前がそれを言うのはずるいだろ…………そんな短所、認めてたまるか……」
たくっちスノー
「絶対勝てないなんてことあってたまるか!!」
たくっちスノー
「どんな奴だって、作戦を立てれば!!立ち回れば!!極限まで鍛えれば!!」
たくっちスノー
「どんな奴にだって勝てるんだよ!!勝てちまうんだよ!!それがキャラクターってもんだろ!?」
たくっちスノー
「短所なんてものがあるからキャラクターは確実に負けるんだ!!100%なんて自分は認めない!!」
たくっちスノー
「やれええええええ!!あいつをぶっ倒してくれ!!ピクルーーーーーッ!!!」
その瞬間
たくっちスノーの叫びが通じたのか
それとも生物としての本能か
限界を超えた拳がエンマの頬に届き…………
エンマ
「………!」
頬が切れ、血が流れる
人間が妖怪を一瞬超えた瞬間だった
エンマ
「………すげぇな、お前は」
エンマ
「ここまでやっても、まだ攻撃が届く………だから、人間ってのはいいもんだな」
エンマ
「今度もあるなら、相手はまた人間がいい…………またな!!」
エンマ
【超天夢幻輪廻】
ピクル
「!!!」
エンマは妖しく光る渦を放ち、ピクルを力強く吹っ飛ばし
ピクル
「…………ぁ………
最強の野人はついに、膝をついてゆっくりと倒れた
ギャーバ
「の…………ノックアウトーー!!!」
ギャーバ
「勝者!!エンマ大王!!メイドウィン側の勝利です!!」
【ゼロ・ラグナロク第2戦】
●ピクルVSエンマ大王○
『決まり手』 超天夢幻輪廻