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作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 95ページ)
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*15*
「次は誰がやる...筋力が低いやつは三人か四人で抱えることになりそうだぞ」
「ピクミンか何か?」
「てかこのステータス、意味があるものなんだな」
「そうだな、ハンターのステータスもあるぞ」
ロストメイドウィンがタブレットを見せると、確かに確かに逃走者の欄の隅にハンターの項目が書かれていた
ハンター
走力 8
筋力 8
体力 8
知力 8
運力 8
「流石ハンター、凄いスペックだ...でも逃走者はこれより上なのか?特に走力」
「そういやそうだな、ハンターより速い逃走者ってどうなの?」
黒影の発言を聞いたロストメイドウィンはポケットから資料を取り出す
「勘違いするな、走力というのは単なるスピードを表した数値ではなく最高速度を表した数値だ、本気で走るとこれくらいになるってだけ」
「つまり走力10でも走る瞬間は走力1と変わらないってこと?」
逃走中はほんの一瞬の隙が命取りになる、素早きものも常に警戒を怠らぬように活動し、確保の原因を1つでも減らすことになる
ただステータスが高い生き物が有利...とはいかないのだ
「前の逃走中だと体力が低くて息切れを起こし冷静な判断が出来なくなったっていう事例もあるゆえに、どのステータスも無関係とは言えない」
「知力も何かに使うかもしれないな、案外『一見こういったものでは無縁なところで...』な」
...逃走中とは無縁な所、一見からすれば意味のわからぬ忠告かもしれないが、この場所においてはそうもいかなくなる
ロストメイドウィンはゲームマスターの経験があったからこそそんなことを言えたわけである
「...はっ、まさか一度ゲームマスターになってよかったと思うとはな、まああいつらは何人もいる、俺みたいな苦労には縁が無いだろうな」
「ところでオープニングゲームは?」
ヤード達メイドウィンが檻の方を見ると、すでに檻が道を通りファンファーレが鳴り響いていた
「終わったぞ~!」
「いつ爆発するかも分かんないのによく引けたなこの版権キャラ達」
「まあ爆発程度では死なないでしょ」
黒影達が度を越えたパフォーマンスとハイタッチを重ねるなか、ヤードは集まったキャラ達の尋常じゃない耐久力を想像しながら軽い笑みを向けていると...
「いいえ」
「え?」
「刃、炎、飢え、溺、雷...ちょっとしたことで、生き物は死にます」
「『死』に加減も程度もありません、鬼であれ蟻であれ...死ぬときは微塵も無く死んでいきます」
その影を鑢七実と呼ばれた女性が通り、ぽつりと呟きながら去っていった
「...あ、そっか!!一分間の自由権!」
彼女の言葉を上手く聞き取れなかったヤードはオープニングゲームの報酬のため舞台から駆け出していった...
「さあ!オープニングゲームを終え間もなく逃走中が始まります!時空監理局が作り上げたこの夢広がるレジャーワールド!入場したい方は今すぐご予約を!」