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作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 95ページ)
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「くっそぉ...ふんっ!」
マリオは右手から火を出して灯り代わりにしながら歩いていく...パチパチと炎が燃えていく音が静かになったエリアにこだまする
「俺のファイアハンドは本来こういう使い方はしないんだけどな...」
【ファイアハンド】
マリオが無数に持っているであろう独自能力の1つ
手に炎のエレメントを宿し両手から炎を吹き出す、元になったのは『マリオ&ルイージRPG』に登場したハンドパワーでありファイアボールとは別物。
本来は上記の元ネタでも使った相手に火を近づけて熱がらせ速く走らせる共同前提の技なのだが...
「他の奴等はどうしてるんだろう、俺みたいに火が出せるやつなんてあまり...」
マリオが回りを見渡すと、人間のような体格をした竜...フクリュウと、その肩に捕まるフクリュウよりずっと図体の大きいイノシシ人間、うりぼんの姿があった
フクリュウの右手にはライトのようなものが...医者経験のあるマリオはこれが「喉を見るときに光らせるアレ」だと気付いた
「おーい!フクリュウだったか?」
「ん...ああ、配管工か、やはり明かりの手段を持っていたか」
「まあな、お前こそよくそれで照らせるな」
「俺はドラゴン専門医、竜というのは大抵暗い洞穴に住んでいるからな...」
「なるほど、暗いところで治療するのは慣れっこか」
「オラさ無理だべ...」
「もたれるのやめろ、お前体重68だろ...」
「フクリュウさは125だから問題ないはずだべ...」
「お前の体重最終進化ポケモンか何か?」
「と、それはいい...お前電子ロックの場所を知っているか?」
「いや全然、俺も動き出したばかりだ」
「そうか...」
マリオ達は辺りを円を描くように照らし、ハンター等を警戒しながら進むなか、うりぼんが口を開く
「あ、あと...おとっつぁん知らねぇだが?」
「お、おとっつぁん?何言ってる、たくっちスノーなら知ってるけどいるわけないだろ」
「それがそうでもない...マリオ、こいつが言うことが確かなら存在するんだ」
「ええ?」
「うりぼんはトゥエルブナイツの中で一番鼻が利いてな...感じ取ったらしい、入り交じったような一度嗅いだら忘れられないたくっちスノー様の臭いを」
「マジで!?」
マリオは考える、たくっちスノーらしき存在はいたか、この25人の中に.....
「悪のカリスマか...?」