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作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 95ページ)
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悪のカリスマはそれを聞いて落ち着いたように近寄る
「だよな、お前が監理局を裏切ったりはしないよな、俺もそうしようと」
「あ、ただ単に閉めるってわけじゃないんだよ...そうなんだよな?桜木さん」
「あっ、はい」
桜木は右門を引っ張りながら答える
「クロノス社のメッセージを見た後私なりに考えて皆と相談したんです、監理局について...ってことを」
「それでさ、やっぱり監理局に不信感を抱いてる奴もいればまだ信じたいと思ってる奴もいる、だがまぁこの工場が鍵だ」
「黙っておけばいいものを慌てて関係してますよみたいなこと滑らしてますから、そら気になりますよ」
「そして相談の末に決めたの...今は様子見してみようかって」
「よ、様子見?」
「門は右と左の二つの扉によって構成されている、これを二つ閉めればミッションクリアになると思うんだけど...」
「まずは片方だけ閉めて、何か出てくるのを待つ、ハンターがいっぱい出てきたら片方も閉めて、他の何かが出てきたら迎えに行く...的な?」
そう答えながら桜木と黒影は扉を押すがピクリとも動かない
「くっ...お、おもい...!!」
「こいつは相当腰に来るぞ!全然動かねぇ!」
悪のカリスマは桜木達の考えに疑問を抱いていた
どうしてそんなことをする必要があるのか?意味はあるのか?
工場に行くか、門を閉めるかの二つの選択なのに
「それでさ、お前はどうしたいの?」
「え?自分?...扉を閉めろって言われてるんだから閉めればいいじゃないか、それ以外にあるの?」
「うーん、まあミッションに従うのも自由だし断るのも自由だからな、彩都さんだってそーだし」
「嫌味ですか?」
「いや全然?ていうか押すくらいしてくれません?」
「筋力1がどうにかなるとでも?」
「ぴったり10になるからワンチャン!」
悪のカリスマはよく分からないような顔で黒影を見る
「自由って、ミッションをやるのは義務だろ?ゲームだってストーリーを進めないと先に進めないだろ?」
「逃走中ってフリークエストゲームみたいなものだしそうでもねーよ?」
「え、ええ?でもゲームマスターがそれをやれって言ってるんだから従わないとダメだろ?」
「なんでゲームマスターの都合に合わせなくちゃいけないんですか、好きにやらしてくださいよゲームなんだから」
「だがゲームマスターの...」
「ゲームマスターゲームマスターうっさいんですよ、いつから物事を自由に支配できるようなお偉い人になったんですか?そんなバカなことあるわけ...」
その時、彩都の頭上から何かが落ちてくるが目も向けず受け止める
「これミサイルじゃね?」
「何サラッととんでもないもの受け止めてるだこいつ」
「皆さん...私たち一応世界を管理するメイドウィンという立場だということをお忘れでは?」