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作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 95ページ)
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57:34
「まずヤードさん、聞きたいことなんでも聞いちゃって」
「我々は聞いてもいいとは言ったな」
監理局の言葉を遮り、ヤードが口を開く
「まず最初にこれだけははっきりさせて、監理局はなんで逃走中を始めたの?宣伝は何となく分かるけどそれ以外が分からないよ...利用するためとか、設定回収とか、仮説ばかりでさっぱりなんだ」
「宣伝、設定回収、利用...どれも正しいと言えば正しいでしょう」
「!?」
「やってることはクロノス社とは全く同じですよ、逃走中によってよりよい世界を作り発展させていく...その為の組織ですから、監理局は」
「...監理局って、そういう組織なの?」
ヤードが黒影の方を見ると神妙そうな顔をしながら答える
「難しい質問だ、正義でも悪でもない...あくまでバランスを取る組織だからな」
「ほう、よくご存じで」
「パラレルワールドじゃあんたらのてっぺんの椅子座ってるからな、俺はバカだけど時空の皆がどんな風に楽しんで生きていけるかは考えてるつもりだぜ」
「無論我々も同じであります、我々もあらゆる手段を使い善と悪を調整し」
監理局の発言を彩都が遮る
「御託はどうでもいいんでさっさと答えてくださいよ、なんでこんな人のプレイにグチグチ言ってくるのか、なんでこんなあやふやな状態で逃走中をやりきるつもりなのか」
「大雑把に申し上げてしまいますと、この逃走中とは新時代...いや、これから先の永遠の平和を実現するためのプロジェクトの一貫であります」
「プロジェクトぉ?またバラエティに壮大なもの抱えちゃって」
「貴殿方は我々監理局に不信感を抱いていますが、この計画を知ればそれは間違いだった、なんてとんでもない思い違いをしていたんだとお思いになるはずです」
「もったいぶってないでさっさと話してくれない?」
...
「お?なんか会話中みたいだぞ」
「そうみたいですね」
「どうする?」
赤塚、マリオ、海斗は影から黒影達の光景を覗く
「あ、桜木さんが門押してる!無視してお話なんてひでぇ奴等だなぁ」
「よし、出向くとしますか...」
...
「待った!プロジェクトを話すなら時間稼ぎと思われたくないからタイマーとハンターを一旦ストップして、このエリア全員に聞こえるようにしてくれないか?」
「いいでしょう、全員が聞いておくべきことですから」
55:00
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55:00
監理局はスイッチを押して制限時間とハンターを止め、逃走者紹介の時にやったような映像を空中に公開する
「ご覧ください、これが我々が逃走中を始めた動機であり、我々が考案した素晴らしい新時代繁栄計画です!」
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「はっ!」
「ちぇりお!!」
工場の奥、男と『たくっちスノー』は奥から現れるハンター達を切り払って破壊していた
「くそっ、きりがねぇ!お前たちは先に脱出しろ!」
「は、はい!」
「なぁたくっちスノー、少し外が騒がしくないか?」
「そうだな、もう少し後ろに下がって聞き取れるようにするか」