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作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 95ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 逃走中 メイドウィン逃走中 独自能力有 チートキャラ 時空監理局編
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逃走者はハンターに悟られないように動き、確保者は逃走者に探られてはならない
また、確保者が逃走者を見るのは逃走者が気付かなければルール上問題ないため、人間であるハンターの七花に逃走者の場所を吹き込むことだって出来る
...この復活ミッションによって、選手はじゃんけんのように三すくみとなり波乱が生まれようとしていた
別の時空でゲームマスターとしての顔も持つ黒影も
「見たもん勝ち、倒したもん勝ちか...復活ミッションとは思えないくらいのハラハラ具合だ...」
と述べるほどであった
実際黒影は動くことを警戒し喫茶店でおやつタイムを行っていた、決して小腹が空いたからではない、あくまで動いたら危険だと判断したからである...と何回も頭に言い聞かせミルフィーユを丸ごと口に入れていた
「アドリブで緊迫感を出せるたぁ流石俺の息子だな、まぁ七花というハンターが居るから成り立ってるんだが...ここを裏切り者システムとアレンジすれば上手くいくかな...うーん?」
黒影自身もゲームマスターとして活動していないわけではない、彼の場合は好奇心が強く趣味が増えていく、逃走中もその一つだ。
しかし趣味は増えていくばかりで手が付けられなくなり、やがて古いものから放置されていく...つまり、時間がないということだ
追加でミルフィーユを注文しながら景色の方を見る
「ガラス越しなら見ること出来るよな...ふふふ」
...
一方その頃、前企画ゲームマスターとしてたくっちスノーをアシストすることを決めたロストメイドウィンはハンターのAIプログラムを調節するたくっちスノーの代わりに監理局に指示を出していた
「あっ、面白いことを思い付いた」
「だからせめて良いことを思い付けって言っただろ!」
ロストメイドウィンは滅多に感情を露にしないのだが、このように楽しいことを思い付いたときはすぐに口に出すくらいには活発になるのだ
「俺の独自能力のビックリ道具をここで使おう」
ロストメイドウィンの作る道具はいつもスクラップから組み替える...創造の力を持たない彼が何かを作るにはゴミから適当に改造するしかないのだ
「え、ええ!?ガラクタが使えるのか?」
「チョコカプセルのクルクルする奴(正式名称)の使い所か?」
「チョコカプセルのクルクルする奴!?」
そう言いながらポケットから袋を取り出す、その中には...ガチャポンの回す奴としか言いようがないアレが出てきたのだ
「ゴミじゃねーか!!これで逃走中攻略するつもりだったのかよテメー!!」