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作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 95ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 逃走中 メイドウィン逃走中 独自能力有 チートキャラ 時空監理局編
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*89*
11:00
残りは二人...桜木とヤードのみ。
早く切り上げたい七花が本気を出し、後がなくなってきた
果たして二人は勝利できるのか...?
「も、もう二人だけ...でも、頑張れば勝てるはず!頑張ろう!」
「後10分か...なんだかんだでここまで来たんだ」
桜木は前向きになって進み、ヤードも気を引き締める
...振り替えればこの逃走中は色々ありすぎた。
ゲームマスターがとんでもないことを言い出し、ハンターが化け物になり、気付かなければとんでもないことが起きるかもしれなかった...そんな逃走中。
しかし、そんなおかしくも振り替えれば楽しかったこのゲームももうすぐ終わりを迎える
「虚刀流、七の構え!」
「!?もう後ろに!?」
「独自能力!」
桜木は賭けた、ハンターに通用したものがハイパーハンターに...人に通用するのか?
桜吹雪を相手が切り裂いたり吹き飛ばすことも出来るかもしれない、だが分かっていた、これが通用しなかったら勝てないと。
桜吹雪は七花を包み込み...
「当たった!」
吹雪に包まれた七花の姿が消え...真上から七花が飛び出す
「な、なんで...あっ!!今払ったのは残像!!」
「そこだ!」
「うわぁ!!」
七花の踵落としを間一髪かわした桜木は下り坂のある方へと降りていき離脱を図るが...
「.....」
「.....」
9体のハンターが足跡などを特定し確実に迫ってきていることに桜木は気付いていない...
気付いているのは、捕捉能力を持つヤードのみ。
...まるで集中狙いしているかのように正確にハンターが迫ってきている
その原因は監理局が逃走中に関して素人だったからである
逃走中に使われるようなAIの賢さを知らなかった彼らは本物の敵追跡用のロボットのプログラムをハンターに組み込んでしまったのだ
今ハンター達はヤードへ向けて一直線に向かっていき...逃げ場はない
「こ、こんなのあり...!?」
囲むようにハンターが迫り、逃走中でもなかなかない揉みくちゃの状態となって確保される
「なんかある意味羨ましい!」
「羨ましいの!?」
ヤード 確保
残り一人
残るは桜木のみ
ハンター達は再び足跡を辿り、一斉に走り出す...
...
一方桜木は下り坂を転がりながら下りていくが、七花との差がどんどん埋まっていき...
桜木が坂が終わるところまで転がり落ちて丁度、七花は彼女に手を触れた...
5:15
霊歌 確保
【game over】
...
「いやー残念!!今回は辛くもゲームオーバー!まぁこっちも景品を豪華にしてしまったんでそう簡単に取られたくないのさ!」
たくっちスノーは笑いながらチケットを逃走者にばらまく
「まぁとりあえずこれ...今回の件の詫びにもなりゃしないんだが、参加賞と思って受け取ってくれ、割引券だ、これ渡せば一人一万円で3時間遊び放題だからさ!」
「あー!疲れた、ゲームマスターってこんな頭使うんだな、やっぱ俺やりたくないわ、親父が一番だわ」
「さて、後は元の世界に送り返すだけなんだが...うーん、ちょっと考える時間をくれ」
たくっちスノーが皆を引き留めてるなか、七花が手を挙げる
「俺、なんか腹減っちゃったよ」
「うーん...よし!皆ついてこい!!」
かくして逃走中は終わりを迎えた、しかし...まだ新時代は終わらない
【メイドウィン外伝逃走中 何時は災害なりや?】
『END』