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作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 237ページ)
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*101*
ーハグレ王国ー
デーリッチ
「...ローズマリー、緊急会議を開くでち」
ローズマリー
「ああ、分かった...たくっちスノーや万丈さん、あとビャッコガンナーも呼び寄せよう...」
...
会議室にハグレ王国の国民が全て集まった
たくっちスノー
「緊急会議なんて久しぶりだな」
龍我
「前も会ったんだな、こんなこと...」
シノブ
「大体が貴方達マガイモノ関連でしたけどね」
たくっちスノー
「そういやそうだったな...」
デーリッチ
「これから緊急会議を始めるでち!」
ローズマリー
「まずは、リニュ前時空監理局で話したことを皆にも知らせないといけない、実は...」
ローズマリーは話した...ロズムント氏の事、リニュ前と今の繋がり、リニュ前黒影の記憶の事...そして、マクスウェル曰く名無しの怪物はこちらを潰しに来るということ
ジュリア
「そうか...奴が...」
ビャッコガンナー
「ガクガク...」
たくっちスノー
「どうしたのビャッコガンナー、怖いの?」
ビャッコガンナー
「すっげー怖い!」
たくっちスノー
「素直なのは良いことだ...実際自分だって怖いよ」
エステル
「いつあいつが襲ってくるかと思うとね...」
ローズマリー
「ああ...しかも、今度は世界が丸ごと襲ってくるんじゃない、時空をまとめあげる存在...言わば、全時空を敵に回しているようなものなんだ...」
レプトス
「ひいいっ!スケールが大きすぎます!!」
龍我
「前ってどんな感じだったんだ?」
イリス
「あいつの義兄とヨメ以外が全員敵として出てきたのサ...まぁ、戦争だよ戦争」
たくっちスノー
「全時空...あんまり想像したくねぇよ、代理局長だった自分でも全部把握し切れてないっていうのに...」
クラマ
「いえ、俺は前と比べて心配はいらねぇと思うっすよ」
デーリッチ
「そうなんでちか?」
福ちゃん
「クラマ君、どういうこと?」
クラマ
「福の神様、よく思い出してみてください...前の戦争の時、あいつの持ち出した戦力であり、奴の世界の住民はマテリアヒューマンと呼ばれる人工物でした」
レプトス
「あの、マテリアヒューマンとは?」
たくっちスノー
「魔力を蓄積する鉱石で出来たゴーレムみたいなものだよ」
クラマ
「それに、その奴の性格からして他の人間を寄せ付けない...メイドウィンという男は想像するほど対した奴じゃ無いんすよ」
たくっちスノー
「そ、そうなのか...?僕からしてもありえない、だって、あの黒影だよ...!?」
クラマ
「一番怪物を買い被ってるのはお前だよ、たくっちスノー...」
かなちゃん
「そうですよ.....あのとき、あの演説の時...私や万丈さんを含めた時空監理局の生き物が百人を残して皆辞めていったのは何故か分かりますか?」
デーリッチ
「シャドー・メイドウィン・黒影は、よくよく考えると信用できない男だから、誰も相手にしないっていうことでちか?」
メニャーニャ
「なるほど...」
クラマ
「ただ、かといって厄介ではないと言えばそうじゃない...ですよね?福の神様」
福ちゃん
「ええ...世界を壊すような力、そして愛に狂った思考...」
福ちゃん
「油断してはなりません、私たちが力を合わせれば...勝てない相手ではありません!」
エステル
「そうよ!頼られる奴がいない存在に私たちが負けるはず無いわ!!」
オーオーオー!!
たくっちスノー
「.....」
ジュリア
「ん?どうかしたのかい、たくっちスノー。」
たくっちスノー
「監理局に残った百人あまりの事を考えていた」
ジュリア
「ああ...」
たくっちスノー
「メルのように帰る所がなくて仕方なくな人はいるのか、あいつを本気で尊敬している人はいるのか...色々ね」
龍我
「いるんじゃねーのか?」
たくっちスノー
「それなら不思議だけど...」
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名無しの怪物
「つるぎちゃんを生き返らせる方法...」
名無しの怪物
「の、前に...ハグレ王国をどうにかしないと、絶対気付いたら潰しに来るしさ」
名無しの怪物
「うーん、でもまた倒されるのも嫌だしなぁ...」
名無しの怪物
「ああ、そうだ...まず弱い奴を一人、殺せばいいんだ」
「黒影様...人員が足りません」
名無しの怪物
「別に足りなくてもいいよ」
「し、しかし...我々は一応監理局であって...」
名無しの怪物
「俺はつるぎちゃんの子孫を観察するためにここを作ったんだ、正義のためじゃない」
名無しの怪物
「勘違いして勝手に行動してくれたのは、そっちじゃないか」
「.....」
名無しの怪物
「組織なんて世界みたいにまた造ればいいよ、そんなことより調べてこい、ハグレ王国で一番弱い奴をな。」
「はい...」