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作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 237ページ)
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*197*
龍我
「あいつの体...何か変じゃねぇか?」
ローズマリー
「ああ...」
今の名無しの怪物の体はマガイモノ特有の黒い液体が漏れ、ゾンビが腐ったような劣悪な見た目をしていた
クラマ
「き、気持ち悪っ!!」
名無しの怪物
「あああ...やっと会えた...会えたよ!!」
剣
「ええっ...」
名無しの怪物
「僕は君に会うために...どんなことでもやってきたんだ...」
たくっちスノー
(確かに魂は本人だけど、あの体はあくまで自分のイメージに過ぎないって事は黙っておいた方がいい?)
龍我
(言うな、めんどくせぇことになるから)
剣
「え...ええ...?」
ロズムント
【つるぎちゃん、君がおばあさんになって亡くなった後も彼は君を愛し続け、君を生き返らせようと奮起してたらしいんだ】
剣
「えっ」
たくっちスノー
「で、それの失敗作が僕」
剣
「えっえっ...」
ローズマリー
「お前、何しに来た...」
名無しの怪物
「お前らは黙っててよ...この日をどれだけ待っていたか...」
剣
「あの...」
名無しの怪物
「君を迎えに来た!また、全能の神を力を手に入れた俺が何でもしてあげるよ、天気も、夢も、なんでも...俺がしてあげ」
剣
「...ごめんなさい」
名無しの怪物
「えっ」
たくっちスノー
「えっ」
デーリッチ
「えっ」
ムニャウ
「えっ」
剣
「あ、うん...確かにカーレッジは僕のためになんでもしてくれたけど...それはもういらないの」
剣
「一方的に物が与えられる冒険は 楽しくないから...」
福ちゃん
(凄い気まずい)
剣
「それに...えっと、僕、そこまでの関係じゃないし...それに...」
名無しの怪物
「....はぁ?」
剣
「ぼ、僕ね...ロズムントの方が好きなんだ」
ロズムント
【えっ】
名無しの怪物
「えっ」
回りは静まり返る
かなちゃん
「えーと、つまり...カーレッジは剣さんが大好きですが、剣さんはそれよりロズムントさんが好きと?」
剣
「う、うん...」
デーリッチ
「ええええええええええええ!?」
ローズマリー
「な、なんですかその三角関係!?」
クラマ
「うっわ、ドロドロ...」
ロズムント
【いや、今のは流石の私も知らなかったよ!?なんで死ぬ前に言ってくれなかったの!?】
メイドウィン
「本当だよ!俺もビックリしちゃったよ!」
剣
「し、仕方ないじゃん...あの時はカーレッジがいつもそばに居たから...」
ロズムント
【ああ...本当にいつも側に居たもんね、そりゃ言えないね】
名無しの怪物
「..........なんで?なんで他の男と恋をするの?」
剣
「僕だって生き物だし...誰を好きになったって僕の勝手じゃんっ!」
剣
「僕の人生はカーレッジの物じゃないもん、僕がやりたいようにやって何が悪いの...何と言おうと君よりロズムントの方が素敵だもん!」
剣
「カーレッジなんて嫌い、ストーカー、人形フェチ!」
ロズムント
【どこで覚えたの、そんな言葉】
剣
「黄泉国」
名無しの怪物
「........」
福ちゃん
「いい加減分かりましたか?黒影剣だって生き物なんです、貴方の望み通りの人生を歩ませる...人形ではありませんっ!!」
名無しの怪物
「...違う!!」
ロズムント
【いい加減にしろカーレッジ!】
名無しの怪物
「黙れ!!つるぎちゃんは...僕の『モノ』なんだ!」
名無しの怪物
「僕のつるぎちゃんは...こんなこと言わない!!」
名無しの怪物は液状化して消えていく...ただし、いつもより形を残して
メイドウィン
「あいつ、相当自分勝手だな...」
デーリッチ
「良いんでちか?あんなこといっちゃって...」
剣
「うん、僕の人生はあいつに支配されたようなものなんだから...これで来世は安心して生きれる気がする」
ムニャウ
「全然転生しなかったのはあいつの仕業にゃむか...」
かなちゃん
「でも...なんだか嫌な予感がしますね」
「その予感は大当たりだ」
煙を巻いて...石動が現れる
龍我
「マスター!」
石動
「思ったより展開が早いなぁ、まぁ俺としては早めに時空監理局には潰れてもらいたかったからちょうどいい!」
ローズマリー
「どういうこと?」
石動
「...お前が二人目のマガイモノキラーか、いいよ、特別に話してやる」
石動
「次の戦いで世界の未来が決まる、戦いを制したものが自由を掴めるからな」
クラマ
「はあ?」
石動
「そろそろ怒り狂った黒影が全時空に放送をかける頃合いだ」
石動が告げると、リニュ前たくっちスノーの時のように映像が出てくる
デーリッチ
「あっ、本当でち!」
「おはようございます、時空監理局です」
「こんな時空...もう守りたくありません」
「僕の邪魔をするハグレ王国も」
「僕の言うとおりにならない世界も」
「僕を見きる奴も」
「僕の思い通りにならないつるぎちゃんも」
「全部、消えてしまえ」
映像は切れる
龍我
「...はぁ!?」
デーリッチ
「ど、どういうことでち...!?」
石動
「ん?まだ理解できないか?また1からやり直そうとしてるんだよ」
福ちゃん
「もうちよっと分かりやすく!」
石動
「自分の思い通りにならない世界は全部消してまたゼロからやり直すから皆死ね!ってことさ」
ローズマリー
「ふざけんなあああああああああああ!!!!」