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作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 237ページ)
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*26*
ちゃきちゃきカフェにて
龍我
「サーモン」
デーリッチ
「まぐろ」
柚葉
「あいよ」
ローズマリー
「ハグレ王国で恋、そんな噂はありましまが...まさか、恋とは一番無縁そうな人がねぇ」
柚葉
「悪いのか?」
ローズマリー
「い、いえそういうわけでは...」
龍我
「...で、お前のその恋の事なんだが」
柚葉
「ああ」
龍我
「それってお前の片想いなのか?」
柚葉
「いや、あいつも私の事を想ってくれているそうだ」
龍我
「相思相愛なのか」
柚葉
「そうだな...へい、サーモンとまぐろおまち」
龍我
「おーっす」
デーリッチ
「わーい!」
...
ローズマリー
「...それにしても、なんで貴方だけ?」
龍我
「マガイモノ屋で恋人がいた経験あるのが俺だけなんだってさ」
デーリッチ
「えっ、たくっちスノーは?」
龍我
「あいつは一方的な片想いで、別に大明神と付き合ってる訳じゃないからな」
デーリッチ
「だろうねー」
龍我
「で、柚葉が好きな奴って...どんな男なんだ?」
柚葉
「言わないとダメなのか?」
ローズマリー
「どんな男か分からないとアドバイスしようがありませんよ」
柚葉
「む...それもそうか、写真を持ってきてある」
龍我
「見せてくれよ、あとネギトロ」
デーリッチ
「デーリッチは玉子」
柚葉
「あいよ」
龍我
「ん?お前は寿司頼まないのか?」
ローズマリー
「あ、いや...そういうわけじゃないけど」
柚葉
「へい、ネギトロと玉子...あと写真だ」
龍我
「よし」
龍我は柚葉から写真を貰い、男性の顔を見る...男はスーツに眼鏡を掛けたインテリっぽい風貌をしていた
デーリッチ
「イケメンでち!」
柚葉
「名はフロードというそうだ」
ローズマリー
「真面目そうだなぁ...」
龍我
「見た目だけじゃ判別出来ないけどな」
ローズマリー
「この人が正にそれを表しているからね」
柚葉
「え?」
ローズマリー
「気にしないでください...で、どんな風に出会ったんですか?」
柚葉
「この間の雨の日、雨を凌ぐための小屋で飯を分けあっていくうちに...互いに惹かれて」
柚葉
「その...一週間後に、いわゆるデートの約束をしてしまってな」
ローズマリー
「えっ、それだけでデートの約束まで発展!?」
デーリッチ
「なんか逆に怪しくなってない!?」
柚葉
「私は本気だ、一週間後に私は何をアピールすればいい?」
龍我
「あー...ちょっとまて、じっくり考えてみる」
柚葉
「頼むぞ...あ、寿司代は240円だ」
龍我
「ほら」
龍我
「あーー!!たくっちスノーの奴!俺アドバイスとか苦手なんだよなー!!」
デーリッチ
「ローズマリーは彼氏とか作らないんでちか?」
ローズマリー
「えっ...突然何言い出すの!?」
デーリッチ
「いや、ふと思っただけでち」