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ざくアクZ2!偉大なる神とマガイモノ屋(完結)
作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 237ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 ざくざくアクターズ ざくアクZシリーズ 短編集 
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*31*

...

福ちゃん
「ということがね」

たくっちスノー
「そういうことだろうよ!」

龍我
「俺達が必死に考えたデートプランが意味無くなっちまったじゃねぇか時間返せ!」

福ちゃん
「今クラマ君がレイリーさんをハグレ警察へと送っているから、それまでに私たちはフロードの事を...」

たくっちスノー
「それって柚葉にも一週間もしないうちにバレるって事だ、つまりフロードは必ずやってくる」

龍我
「じゃあ張り込みとか必要だよな」

福ちゃん
「それに関してはもうジュリアさんに伝えておきましたよ、関所で待機してるそうです」

たくっちスノー
「よし!じゃあ自分はちゃきちゃきカフェ近くを張り込む、万丈はジュリアさんと一緒に関所を頼む」

龍我
「任せろ、やっぱり俺は体を使うのが向いてるからな!」

福ちゃん
「私はローズマリーさん達にこの事を報告します!」

たくっちスノー
「よっしゃ...自分はハグレ警察へと向かうかね」

...そして、その日の夜

龍我
「ぐお~....」

ジュリア
「おい、起きろ」

龍我
「はっ!...俺寝てた?」

ジュリア
「あれから数時間...未だそれらしき人物は見ないか」

龍我
「おかしいなぁ...既に捕まっちまったのか...一番最悪なのはここを諦めて何処かへ高跳びとか」

ジュリア
「それは無いだろう、ハグレ王国だけではなく周辺の村や帝都でも彼を指名手配してある、今の奴は寝ることも出来ないだろう」

龍我
「おう、一刻も早く捕まって貰いたいものだな...」

たくっちスノー
「おーい二人とも、差し入れ持ってきたよ」

龍我
「お、サンキュー....なんでアンパンと牛乳だよ!刑事の張り込みじゃねぇんだぞ!!こういうのは普通コーヒーだろ!!」

たくっちスノー
「間を取ってコーヒー牛乳にしておいたから」

龍我
「そういう問題じゃねぇ!」

ジュリア
「待て...誰か来たぞ」

龍我
「何!?」

たくっちスノー
「やばい、自分は隠れるから頼むわ!」

たくっちスノーは体を液状化させ、ジュリアの影のようにカモフラージュする

しばらくすると、かなり太っちょな男がドスドスと歩いてくる

龍我
(写真と思いっきり違うじゃねーか!)

フロード
「はぁはぁはぁ...通してくれ」

龍我
「素性を明かしな」

フロード
「ど、どうしてだい...?ハグレ王国は自由に入れるんじゃ...」

龍我
「夜間に自由に開けておく不用意な国が何処にありやがる」

ジュリア
「よせ...すまないな、最近指名手配犯がうろついているそうで」

フロード
「し、指名手配犯...?」

ジュリア
「ああ、ハグレを騙して他所に売る闇商人フロード...そんなのが夜間を歩いてたら子供も落ち着いて寝られないからな」

龍我
「おっそろしいよな、で、あんた誰なんだい?」

フロード
「へ、へぇ~...そりゃ怖い、私はレイリーといった者でして...あ、ほら!身分証明書もちゃんと...!」

龍我
「ふーん...どれどれ」

身分証明書を開くと、そこには兄、レイリーの物であろう情報が載っていた

ジュリア
「確かにレイリー氏の物であるみたいだが...」

フロード
「でしょう?」

龍我
「んん?この身分証明書、肝心な顔写真がありませんけどどうなってるんですかねー?」

ジュリア
「万丈、この世界は写真はあまり使われないんだ、それに少し特殊で」

龍我
「へー...」

フロード
「あの、良いでしょう?早く通してくれ...」

龍我
「ダメだ」

フロード
「なんで!?その身分証明書は本物で」


龍我
「ああ、確かに本物だ...」

ジュリア
「だがレイリーという男がここに通りかかる事は絶対にあり得ないんだ」

フロード
「えっ?」

龍我
「レイリーはな....何時間も前に警察に自首をして、今ごろ牢の中なんだよ!!」

フロード
「はあああああああああ!?」

ジュリア
「レイリーから全て聞いているぞ!レイリーの弟であり、指名手配犯フロード!」


フロード
「く、くそっ...レイリーの奴め、本当に役に立たねぇんだから!!」


フロード
「だがな、俺も何の準備もしてこなかったわけじゃない!!」

フロードの後ろから、ガラの悪い男がぞろぞろと現れる

フロード
「ハグレ売りは裏の人間とよく関わる...だから暴力団の知り合いなんてわんさかいるんだ」

フロード
「たかが女とヒョロい男二人に勝てるかよ」

ジュリア
「たかが女か、ハグレ王国の警察も随分なめられたものだな」

龍我
「ああ...本当によ!」

『ウェイクアップ!クローズドラゴン!Are you ready?』

龍我
「変身ッ!!オルァァァァ!!」

『ウェイクアップ・バーニング!クローズドラゴン!イエーイ!』

ジュリア
「もう真夜中だ、あまり騒ぎを大きくするなよ!」

クローズ
「分かっていらぁ!!このやろおおおおっ!!」

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