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作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 237ページ)
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*39*
たくっちスノー
『よぉ、その風貌だと局長になれたんだな...羨ましい限りだよ』
たくっちスノー
「今の僕からしたら煽りにしか聞こえないぞ」
デーリッチ
「ま、まさか...あの時の頃でちか!?」
クラマ
「前に王国で話していたという...」
ローズマリー
「たくっちスノーが時空犯罪者だった頃の世界線...!!」
ネメシア
「えっ...局長が時空犯罪者?えっ、えっ!?」
たくっちスノー
「その件に関しては後だ!!」
たくっちスノー
『まさかモンドミミックどころか自分の正体も明かすなんてな』
たくっちスノー
「こんなもん作るのなんてたくっちスノーぐらいだよ」
ローズマリー
「...何しに来た?また私たちに殺されたいのか? 」
龍我
「そうだ!なんでネメシアのペンダントを狙う!?」
たくっちスノー
「ネメシアとミラの設定が欲しかったんだろ?」
ネメシア
「えっ?」
たくっちスノー
『へぇ、よく分かってるな...流石経験者』
たくっちスノー
「経験者とかいうのやめろ...あれむっちゃ黒歴史なんだよ、忘れたいなんて甘いことは言わないがな」
たくっちスノー
『ハン!随分と丸くなりやがって、デーリッチなんかと一緒にいるのも気に食わん』
ネメシア
「これは一体...」
龍我
「俺にも分からねぇ...」
ローズマリー
「アレは...私達が出会ったばかりのたくっちスノーです」
デーリッチ
「自分勝手で...欲張りで...何でもかんでも自分のものにしようとした奴でち!」
たくっちスノー
『よく分かってるじゃん...そうだよ、そこのネメシアという女の設定が欲しいが為にモンドミミックを用意した』
たくっちスノー
『世界を作るためには神の設定がどうしても必要だからな』
たくっちスノー
「お前...二回、いやKの分含めて三回か...まだ自分好みの世界を作ることを諦めてなかったのか」
たくっちスノー
『なんだよ...作らなくなっちまったのか』
たくっちスノー
「ああ、あいにく僕を崇める世界なんてナルシかかった世界を作ることに興味を無くしたんだ、設定を集めることも出来なくなったしね」
たくっちスノー
『つまり、弱くなったわけか...設定の無いお前なんて本当に価値がないからな、ははははっ!!』
クラマ
「こいつ...!!」
たくっちスノー
「やっちまっていいよ皆」
ローズマリー
「ああ...!!」
ネメシア
「あ、あの...良いんですか?過去の人間に攻撃して...」
たくっちスノー
「過去なんて言ってもパラレルワールドみたいなものだ!好きにして!!」
たくっちスノー
『ん?ああ...お前らは知っているぞ、【福の神】に【天狗神クラマ】それと新しく始まった仮面ライダーの相方か』
たくっちスノー
『お前らの設定も全部、自分のも』
クラマ
「天狗烈風脚ッ!!」
ローズマリー
「ブリザードⅤ‼」
福ちゃん
「ゴールデンハンマー!!」
デーリッチ
「デーリッチ覇王拳!!」
ハグレ王国は次々とリニュ前たくっちスノーに攻撃を仕掛ける
龍我
「容赦ねぇ!!」
たくっちスノー
「良いんだよアレで、僕はそれくらいハグレ王国に迷惑をかけてしまったんだし」
しばらく攻撃した後、土管が生えてリニュ前たくっちスノーが飛び出す...よく使っていた【コンテニュー機能】だ
たくっちスノー
「ああ、ゲンムの能力...お前再生が遅いからそれ使ってたよなぁ」
たくっちスノー
『うるせぇ...せめて、お前だけでも!!』
たくっちスノー
【ノーザンクロス・ティー!!】
たくっちスノー
『なっ!!』
たくっちスノーはリニュ前を氷で包み込む
たくっちスノー
「自分が設定を失って何も成長していないとでも思っていたか?」
たくっちスノー
「お前は自分が弱点の無い最強で無敵な存在だと思っているだろう...いい加減お前も分かれ!欠点の無い物は存在しないんだよ!!」
たくっちスノー
『メイドウィンみたいな事言いやがって...!!認めるものか、弱点なんて欠点なんて...マガイモノはな、弱点のない完璧な存在なんだ!その頂点に立つ自分こそ...』
ローズマリー
「そう...私から見れば、お前は王の器とはとても思えないがな」
たくっちスノー
『王...だと?』
たくっちスノー
「ひとつ教えてやる、今の僕はマガイモノ王国を作り自称ではない正真正銘の国王になったのさ」
たくっちスノー
『....ハッ、アアアアア』
たくっちスノー
「さっきお前は僕を弱い、と言ったな?どんなに設定が多く盛られていても、心の無い【紛い物】なんかには負けない自信があるんだぞ?」
たくっちスノー
『...どいつも...こいつも...!!挙げ句の果てには、未来の自分まで...コケにするのか...!!』
ローズマリー
「コケにするなんて表現を使うな!!」
クラマ
「キレる所そこ!?」
たくっちスノー
『...皆して...自分を...!!』
たくっちスノー
『世界創造は後回しだ...!!殺す...!!ぶっ殺してやる、ハグレ王国....っ!!!』
そう呟きながら、リニュ前たくっちスノーは姿を消した
龍我
「消えやがった...」
ネメシア
「.....」
クラマ
「結果はどうであれペンダントは取り戻した、これで依頼は終わりだ」
ネメシア
「あ、ありがとうございます...」
たくっちスノー
「しかし、これで奴は本格的にこちらに殺意を向けてきたな...ネメシアも当分は用心してくれ」
ネメシア
「分かりました」
ローズマリー
「福ちゃん、早く帰ろう...この事を早く皆に知らせないと」
福ちゃん
「そうね...じゃあまたね、ネメシアちゃん」
ネメシア
「はい!」
...
クラマ
「福の神様...神様も家族とか持ったりするんですかね?」
福ちゃん
「そうね、あの子みたいに私達にも親が居るのかもしれないわね」
クラマ
「とは言っても、俺らハグレですからねぇ...どう生まれたのか、どんな人に育てられたか分からないんだよなぁ...」
福ちゃん
「.....」
クラマ
「まぁ昔を見たってしょうがないか、行きましょう!」
福ちゃん
「...ええ」
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たくっちスノー局長がずっと恐れていた事態、リニューアル前の自分。
そして、彼はいずれやってくる。
ハグレ王国を滅ぼすために。