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「もしも」で始まるRTP世界(完結)
作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 123ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 短編集 VIPRPG 
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*111*

【SS】

ヒールⅢ
(ウィンドⅠの食事は絶妙な栄養バランスの調節を求められる)

ヒールⅢ
(少しでも高くなれば彼女の体が持たず、かといって限界まで下げれば単純に栄養不足で死ぬ)

ヒールⅢ
(その結果彼女はまともな食事すら食べることは出来ない)

ヒールⅢ
(病院が出すメニューにケチをつけず黙々と食してくれるのはありがたいが...)

ウィンドⅠ
「.....」ジー

リナックス
「兄ちゃん、今晩何?」

アレックス
「カレー余ってたしライスじゃないのか?」

ウィンドⅠ
「カレー.....」

ヒールⅢ
(心の奥底で、人間と同じものを食べたがっているだろう...)

ウィンドⅠ
「先生」

ヒールⅢ
「どうした?」

ウィンドⅠ
「...あっ、いえ、なんでもありません」

ヒールⅢ
「.....」

翌日

~薬局~

ヒールⅢ
「たくっちスノーの奴の言った通りだ...まさか薬局にレトルトカレーがあるとは」

ヒールⅢ
「えーと甘口甘口」

ヒールⅢ
「ビーフカレーしかないな...まあいい、贅沢は言ってられない」

たくっちスノー
「あ、どうも」

ヒールⅢ
「なんだその買い物篭は、冷凍食品にガムに卵?明らかに薬局で買うものではないと思うが」

たくっちスノー
「い、一応シャンプーも買ってます!というかシャンプーメインです!」

ヒールⅢ
「そうか、単刀直入で言うが、栄養士の資格は持っているか?」

たくっちスノー
「え?」

ヒールⅢ
「あいつには黙っていてほしいのだが...」


...

たくっちスノー
「いやー、驚いたよ」

たくっちスノー
「まさか貴方がカレーを...それもウィンディの為に」

ヒールⅢ
「たまには...悪くないだろう」

たくっちスノー
「ふふふ、なんだかんだでヒールⅢもウィンディの事が好きなんですね」

ヒールⅢ
「うるさい、いいから手伝え」

たくっちスノー
「了解!」

ヒールⅢ
「まずレトルトの栄養分を調節するぞ」

たくっちスノー
「栄養分の調節?」

ヒールⅢ
「あいつはデリケートだ、しっかりと栄養素のバランスを整えないとアレルギー反応みたいなものを起こす」

たくっちスノー
「うわぁ...でも栄養素の調節なんて一体どうするんです?」

ヒールⅢ
「そこは薬で」

たくっちスノー
「そっちの方が体に悪そうなんですがそれは」

ヒールⅢ
「いいから入れろ」

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