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*112*
ヒールⅢ
「まずはルーを煮込むぞ」
たくっちスノー
「あ、煮込むところからやるんですね」
ヒールⅢ
「私は医者であって科学者ではないからな、そういった機械を使うわけではない」
たくっちスノー
「栄養素抜き取る医者なんて居ましたっけ」
ヒールⅢ
「いいからやるぞ、あの子が食べれるようにじっくりコトコト煮てやるんだ」
たくっちスノー
「具材はどうします?」
ヒールⅢ
「それに関しては品種改良した野菜を用意してある」
たくっちスノー
「肉は?」
ヒールⅢ
「....」
たくっちスノー
「いや、僕の肉はまずいですって二つの意味で」
ヒールⅢ
「冗談だ、ちゃんとした肉を用意してある」
テッテテテー
ヒールⅢ
「ソイレントシステム~」
たくっちスノー
「自分の肉よりやべーやつじゃねーかっ!!」
ヒールⅢ
「我々は魔法だから共食いにならなくて楽だ」
ヒールⅢ
「それに加工肉だから栄養分も殆どなくていつの食事には最適なのだ」チャポン
たくっちスノー
「ええ...」
ヒールⅢ
「さて、次は薬だ」
たくっちスノー
「ああ、薬で栄養分どうにかするんですね」
ヒールⅢ
「どれもこれもウィンドⅠへの食べ物には欠かせないものだ」ドバーッ
たくっちスノー
「あの、いいんですが全部入れて」
ヒールⅢ
「簡単な材料で作れるからいい」
たくっちスノー
「そうじゃなくてそんな薬ドバドバいれて、かえって危険では...」
ヒールⅢ
「トムとジェリーのエピソードで、トムが牛乳に薬を大量に混ぜた結果ジェリーが筋肉もりもりマッチョマンになった話を知っているか、あれみたいなものだ」
たくっちスノー
「いやあの牛乳先にハエが飲んで死にましたけど?」
ヒールⅢ
「......」
たくっちスノー
「無視すんな」
ヒールⅢ
「後は隠し味でも入れておくか」
たくっちスノー
「隠し味」
ヒールⅢ
「カレーの隠し味はリンゴや蜂蜜が定番だが、ここは思いきってみるか」
たくっちスノー
「メシマズあるある:独自のアレンジを入れる」
ヒールⅢ
「心配はいらん、ちゃんとした食材を用意した」
テッテテテー
ヒールⅢ
「ライチ~」
たくっちスノー
「ちゃんと...した...?」
ライチ
「やめろ、果物のライチならともかく私だとマジもんの共食いになるだろ」
ヒールⅢ
「後で闇の方もいれてやるぞ」
ライチ
「じゃあいいや」
たくっちスノー
「いいわけねーだろ」