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*122*
たくっちスノー
「ってことでアイツ異世界転生したからここには居ないぞ」
ヒールⅢ
「そうか」
たくっちスノー
「しばらく静かになるな、ウィンディ目当てでここに来てたようなもんだし」
ヒールⅢ
「…………そうだな」
たくっちスノー
「ま、あいつなら大丈夫だよ………この小説の通りなら今頃チート能力を手に入れてハーレムして、自由気ままに生きているはずだ」
ヒールⅢ
「…………」
たくっちスノー
「いつもいつも酷い目にばかり合ってるんだからたまにはいいんじゃないか?」
ヒールⅢ
「誰のせいだと思って」
ウィンドⅠ
「ただいま!」
ヒールⅢ
「えっ」
たくっちスノー
「えっ」
ウィンドⅠ
「本当にあの後死んだらこの体に戻るみたいですね」
たくっちスノー
「え、ちょ、はあ!?早くねーか!?魔王はどうしたんだよ!?」
ウィンドⅠ
「倒しましたよ?」
ウィンドⅠ
「倒した後女の子と仲良くなりましたし、お金も手に入れましたし自由気ままに生きました」
ウィンドⅠ
「でも‥‥‥チートって結構飽きるものでして」
ウィンドⅠ
「つまんなくなって、生きててもしょうがなくなったんですよ」
ウィンドⅠ
「変わってますよね、この体の時は健康になりたい、強くなりたいって思ってたのにいざ能力を手に入れたら貧弱だったあの頃に戻りたくなって」
ウィンドⅠ
「あの世界には悪いですが自害してきました」
たくっちスノー
「‥‥‥大丈夫かよ、それ」
ウィンドⅠ
「自害なんてやったことなかったので少し痛かったですが」
たくっちスノー
「いやそういうことじゃなくてだな」
ウィンドⅠ
「いいんですマスター、私この世界が1番楽なんです!」
たくっちスノー
「‥‥‥‥」
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たくっちスノー
「WORLDさんよ、まさかこれが狙いで?」
WORLD
「いえいえ、私だっていきなりこうなるとは思ってませんでしたよ?」
WORLD
「異世界チートした人生をつまらなく感じた人は私が見る限りでは彼女が初めてですよ」
たくっちスノー
「あいつらチートを利用して好き放題生きてて、楽しいのかな?」
WORLD
「楽しいんですよ、楽しいから貴方の世界にそういう本って沢山あるんですし」
たくっちスノー
「だよなー‥‥‥」
【END】