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「もしも」で始まるRTP世界(完結)
作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 123ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 短編集 VIPRPG 
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*49*

~キャロルの城~

アレックスはキャロルの目の前にテレポートする

アレックス
「キャロル、うちの国の王見てない?」

キャロル
「え?ポテチハゲの事?」

アレックス
「ポテチハゲ!?」

キャロル
「私は見てないけど?」

アレックス
「あーやっぱりか...」

キャロル
「あんた、あのポテチデブハゲ野郎探してんの?」

アレックス
「さっきより暴言酷くない!?」

キャロル
「あら、人間であのジジイを好きな奴なんて存在しないと思ってたのに」

アレックス
「マジで!?」

キャロル
「ほらこれ、あんたの家族」

キャロルは水晶でアレックスに映像を見せる

リ*ックス
「あの人いつもポテチか足見てるんですよー」

*ナックス
「なんか身体中から変な臭いが」

それを見たアレックスは思わず涙を流す

アレックス
「姉さん...リナ...」

キャロル
「あ、あと古いのだとこんなのも」

レ*ックス
「あまり人前では話せないが...彼の体臭は毒魔法よりしんどいものだった」

アレックス
「父さんまで...つーかあの王様何年も前から臭かったのかよ...」

キャロル
「と、こんな調子よ...あんたそれでもあの王様を探すつもりなの?」

アレックス
「う、うーん.....どんなに最低な奴でも、なんかいないと調子狂うんだよ」

キャロル
「というと?」

アレックス
「なんかさ...トムを追い出したあとのジェリーみたいな感覚がするんだよ」

キャロル
「要するに一緒じゃないと落ち着かないってわけ?王に呼び出されないとニート同然なだけあるわね」

アレックス
「うっさい」

キャロル
「何なら求人出してあげようか?」

アレックス
「余計なお世話!」

...

~ヒールⅢの病院~

たくっちスノー
「へー!じゃあどこにもいないんだあの王様」

ブライアン
「ああ!世界のどこを探しても死体が見つからないんだよ」

ウィンドⅠ
「死んでること前提なんだ...」

たくっちスノー
「でも困らないの?国民はともかく城の皆は...」

ブライアン
「まーあの王様も年だしな!王がいなけりゃ姫が継ぐだけだし、婚約を誓った王子もいる!俺達警備部隊が守るのがそいつらになるだけさ!」

たくっちスノー
「じゃあ本当に信用されてないんだ...ああ」

ウィンドⅠ
「どうかしましたか?」

たくっちスノー
「いや...昔の事を思い出したんだ、僕もかつては誰にも信用されてなかった」

たくっちスノー
「まぁ、悪いことしかしてなかったから当然なんだけど」

ブライアン
「へぇ...」

たくっちスノー
「...おっと!カザヤさんの仮住居でも作っておかないとな」


たくっちスノーはテレポートで何処かへと向かう




たくっちスノー
「カザヤさん、一緒に行こう」

カザヤ
「どこに...?」

たくっちスノー
「黄泉国へ王様を迎えに行くんです」

カザヤ
「え?」

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