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【第11話】
『もしもポテチが消滅したら』
ハガネタラバが海に流した成分の詳細、そしてハガネの目的を予想した恍惚。
その目的とは...!?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
魔王城の研究室、ここで恍惚はハガネタラバの泡が混ざった海水を解析していた...
ダークネスⅢ
「恍惚、魔王の代わりに来てあげたわよ」
恍惚なる闇
「ああ、Ⅲさんですか...どうもすいません」
ダークネスⅢ
「それでどう?海水なんか調べて何か分かった?」
恍惚なる闇
「明らかに異変が起きていますね...そこからハガネの目的を特定も出来そうなのですが...まだ断定できない、といったところですか」
ダークネスⅢ
「へぇ、そこまで分かるなんて流石じゃない」
恍惚なる闇
「いえ、別に対したことはしてませんよ...」
ダークネスⅢ
「それで伝言だけど、そろそろ会議に出発するから準備しろだそうよ」
恍惚なる闇
「はい、では軽くデータをまとめて出発の準備を...」
...
そして会議室
アンデッドナイ
「今日は遅かったですね、魔王さん?」
キャロル
「三十分くらい遅刻してたわよ」
王様
「ポテチポテチポテチ」
恍惚なる闇
「すみません...データをまとめるのに時間が掛かって...」
魔王
「すまない、だが恍惚が手がかりを探りとったそうだ、聞いてやれないか?」
アンデッドナイ
「ほう...どんなものでしょう?」
恍惚なる闇
「はい、カニ型の放つ泡に溶け込んだ海水を持ち帰り解析したところ...あることが分かったんです」
恍惚なる闇
「海中のプランクトンが通常の海と比べ60%も死滅していたのです」
アンデッドナイ
「プランクトン?魚が食べる餌ですか、ほれがなにか?」
恍惚なる闇
「確か、この辺りで最初にハガネを発見したのはブライアンさんでしたね?ちょっと聞きたいことがあるので呼んでもらえないでしょうか?」
王様
「ポテチポテチポテチ」
キャロル
「わかったわ、ブライアンに連絡入れとく」
魔王
「ブライアンを?恍惚、一体どんな仮説なんだ?」
...
ブライアン
「キャロル、俺に用ってなんなんだ?」
キャロル
「正確には私じゃなくてこいつが用あるって」
恍惚なる闇
「どうも、魔王軍の恍惚なる闇です...今はハガネの研究をしていますが」
ブライアン
「お!まさかハガネについて何か分かったか?」
恍惚なる闇
「...その前に聞いていいですか?」
ブライアン
「なんだ?」
恍惚なる闇
「...ハガネドラゴンを目撃する直前、貴方、あるいは兵士の誰かが食事中だったのではありませんか?」
ブライアン
「え、どうして知ってるんだ!?」
恍惚なる闇
「やっぱり...!!」
アンデッドナイ
「やっぱりというのは?」
恍惚なる闇
「これから説明します...ブライアンさん、その時の事を詳しく」
ブライアン
「ああ、あれは確か...」