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*73*
数日前...ブライアンは兵士たちを連れて山へ向かっていた
ブライアン
「日が暮れてきたな...今日はここで休むぞ、俺が火を起こすからテントを張っておけ!」
兵士
「了解!」
ブライアン達は暖をとりながら寝転がる
兵士A
「あー、腹へったなぁ...煮干しなんかじゃ足りないよ」
兵士B
「そうはいっても、城の99.9%の金がポテチに使われるからな、煮干しが出るだけまだマシだろ」
ブライアン
「ほんとなー」
ジャンヌ
「なんだ、ブライアンはちゃんとしたものが食べたいのか」
ブライアン
「ジャンヌもあんな飯じゃ満足に動けないだろ?」
ジャンヌ
「...これを」
ジャンヌはラップで包んだ食品を用意する
ブライアン
「これって...コロッケか!?」
ジャンヌ
「今日で期限が切れそうなポテチを加工して作った粗末な物だが...」
ブライアン
「いやいや構わねぇって!おい、これ皆で分けあって食べるぞ!」
兵士A
「うおおおお揚げ物だ!!」
兵士B
「サクサクのコロッケだ!!」
【キイイイイイイインッ!!】
ブライアン
「...って、なんだこの金属音は?ちょっと見てくるわ」
ジャンヌ
「気を付けろ」
ブライアン
「ああ...おーい!俺の分も残して桶よな~!」
...
ブライアン
「てな感じでさ、ハガネドラゴンが現れた時せっかくのコロッケをぐちゃぐちゃにされて腹立ってたんだよな、だから立ち向かった」
王様
「貴様わしのポテチ勝手に食ったのか!?」
ブライアン
「賞味期限切れそうだったんだからいいだろ別に!ジャンヌは悪くねぇ!」
恍惚なる闇
「それはそうと、これをご覧下さい」
恍惚はテーブルに地図を広げる、ハガネに襲撃された所に印を付けたものだ
恍惚なる闇
「この部分の近くには一流のレストランがあり...この森はリンゴが多く採れる事で知られており...この家は複数の味噌を浸けていた事が分かっています」
アンデッドナイ
「...全部食べ物が関係してますね」
魔王
「つまり、ハガネは食料を消すことを目的としているということか!?」
恍惚なる闇
「あくまで私の仮説ですが...」
アンデッドナイ
「なるほど...全てが食料関連ともなれば、私も反論のしようがありませんね」
アンデッドナイ
「ハガネはこの星を支配する為にエイリアンが送り込んだ刺客で、食料を消して我々を餓死させ支配する...というのは考えられません?」
キャロル
「でも、なんで餓死なのよ?」
恍惚なる闇
「どんな兵器よりも恐ろしい物、それが餓えです...食料がなければ冷静な判断も出せませんからね」
キャロル
「なるほど...筋は通ってるわね」
アンデッドナイ
「しかしこれはラッキーですね、食料とあれば獣のようにおびき寄せることが可能であるということ、囮を用意して集団で来たところを叩けば...」
ブライアン
「集団って、そんな食料を集められるのか?」
それを聞いてナイはニヤリと笑う
アンデッドナイ
「食料なら既にあるじゃないですか、貴方の部下が持ちより加工するほどの大量のポテチが...ね。」