完結小説図書館
>>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック
10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~ 100~ 110~ 120~
*99*
前日...パーティーの日のカザヤ達は
ヘル
「突然呼び出して悪かったな、白天星に赤天星」
カレン
「本当に突然よ、私たちこれからパーティー行く予定だったのに」
ヘル
「む、そうだったか...それは悪かった、今度宵の方から慰安旅行でも計画しておこう」
カザヤ
「それで...何か仕事?」
ヘル
「ああ...お前達、この者を知っておるか?」
ヘルは二人に二枚の写真を見せる...当然二人は写真に写ってる人間の事を知らないが、そこに写っているのはデイジーとダッツだった
カザヤ
「知らない...この人らが何か?」
ヘル
「ふむ、ちょっと黄泉国に言ってこの者達の魂を探してくれぬか?」
カレン
「え?なんで?」
ヘル
「知らんのか?最近地上でこの者達が何処にもいないと...」
カレン
「そういえばそんなこと言ってたわね...いいわ、探してくる」
ヘル
「宵はこの場から離れられない物でな...助かるぞ」
...
そして現在に至るが...黄泉国の何処を探しても二人の魂が見つからなかったのである。
カレン
「どういうこと...?地上にもいない、死んでもいない...」
ヘル
「可能性があるとするなら...あと一件じゃな」
カザヤ
「そうなの...」
ヘル
「ちょっと天界行ってくる」
カレン
「て、天界?...なんで」
...
しばらくして、ヘルは片翼の天使を連れてくる
ヘル
「ただいま、この間に誰も死んでおらぬな?」
カザヤ
「うん...」
ヘル
「そう、ならいいが...」
カレン
「で、なんで天使なんて連れてきたの?」
ヘル
「ただの天使ではない、転生の儀を行う...いわば種族や立場は違えど同僚とも言える存在」
ヘル
「名は、『天背院ミカヅチ』」
カザヤ
「ミカヅチ...?」
カレン
「あれ、知ってるの?」
カザヤ
「聞いた」
ミカヅチ
「...まさか、冥界の方に呼び出されるとは」
ヘル
「天背院よ、この者達を知っているか?」
カレン
「ほら、これ...」
ミカヅチ
「え?...僕は知りませんけど」
ヘル
「転生もしていないか...となると一体どこに...」
ミカヅチ
「一体何が?」
カザヤ
「実は...」
...
ミカヅチ
「...まさか、またあんなことが」
カレン
「またって?」
ミカヅチ
「あ、その...僕、前に似たようなことを経験したことがあるんですよ」
カザヤ
「へぇ...そうなの」
ミカヅチ
「とりあえず地上に降りましょう、何か分かるかもしれません」
ミカヅチ
(それに...どうせ『あいつ』も居るんだろうし)