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第十四話
【アナザー冬夜の『攻略法』とは何か】
渦を抜け、戦艦は大きな地面に降り立つ
たくっちスノー
「着いた...ここがいせスマ世界だ」
チーズパイダー
「あーなつかしー!たくっちスノー様に頼まれて怪しいものをさがしに来いって命令されたんだっけ?」
カイザー
「それがまさかこんなことになるなんてな....」
たくっちスノー
「ホントだよ...さて、ミカ達を探さないとな」
ロストメイドウィン
「天背院の居場所に心当たりは?」
たくっちスノー
「あいつの連れは電話で【ブリュンヒルド帝国】という国の話をしてきた...そこにミカはいる!」
のび太
「もし捕まってたら?」
たくっちスノー
「そ、そのときは入ったとき考えるよ」
ロストメイドウィン
「うんうん、それでこそ俺だ」
......
一方ミラ達は、地下にあるブリュンヒルドの牢で座っていた
ミラ達のいる檻はアナザーリーンが監視していた
ミラ
「で?このまま座りぼうけでいるっていうの?」
レウォル
「仕方ないだろう...相手は神をも越えた相手だ」
リーン
「門番の目潰れてるし誤魔化せるわよ脱獄しても」
リーン
『潰れたからって見えてない訳じゃないわよ』
ミラ
「....えっ」
リーン
『見えてなかったら、こんな暗いところ一人で来れるわけないじゃない』
レウォル
「それはそうだが...なら、どうやって?」
リーン
『クレヤ・ボヤンスっていう無属性魔法よ、和の国イーシェンでは千里眼って言われているの』
ミラ
「千里眼ってそういう意味だった?」
レウォル
「他所の魔法だし気にしない方がいい」
リーン
「つまり、あのときのアレも...」
リーン
『思いっきり銃弾狙ってあげたわ』
レウォル
「どうしてそんなことを?」
リーン
『なんとなくよ、なんとなく...それに私がクレヤ・ボヤンスを使えることはダーリンだって知らないわ』
リーン
『望月冬夜、一見感情が無さそうに見えて、実はプライドが高く、敵には容赦ない人...それが二人いて、ぶつかり合ったらどうしようかなーって考えただけよ」
ミカヅチ
『ミカ、こいついい性格してるよな』
ミカヅチ
「この世界には彼の欲求の為の人形しかいないというわけではないみたいですね」
リーン
『実際どっちのダーリンが勝つのか、気にならない?』
ミラ
「さっきも言ったけど、片方が死ねばどっち道消えてしまうのよ?」
リーン
『ああ...それはちょっと困るかな』
アナザーリーンは慣れた手付きで鍵の錠を外す
ミラ
「ちょっ...あんた」
リーン
『ええ?私はダーリンに用意された人質を持ってくるだけよ?目が見えないから間違えて別の檻を開けちゃうかもしれないけど』
レウォル
「お前...」
リーン
『あらやだ脱獄者ね、闇魔法で一気に追っ払わなくちゃ!』
リーン
『闇夜に輝くは聖なる星、瞬きの間に塵と化せ!スターライトストリンガー!』
リーンは明後日の方向に流れ星を落とす
リーン
『あー今のが当たってたらいいなー見えないから分かんないなー城に穴開いてるかもしれないわー』
リーン
「ここまで清々しくやられるとある意味尊敬するわよ」
ミラ
「あんなテンションが高い妖精初めてみたわ」
レウォル
「...よし、急いで逃げるぞ!」
ミラ達は魔法で空いた穴からブリュンヒルド城を抜けた
リーン
『.......』
『また一人になったのね....』