完結小説図書館

<< 小説一覧に戻る

のび太戦記ACE アナザールート『完結』
作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 152ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 多重クロス 
 >>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック

10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~ 100~ 110~ 120~ 130~ 140~ 150~

*90*

ウィンドⅠ
「あのー、誰かいませんかー」

ヒールⅢ
「用務員のおっさんでもなんでもいいぞ」

わてり
「何処かに誰かいませんかー?」

「...ここをこうすれば...」

「こうか?」


ドーパント
「...あ、」

ムニャウ
「今、確かに向こうで声が聞こえたにゃむ」

ウィンドⅠ
「良かった...」

ドーパント
「向こうですね」


....


「いや、すまないな、撮り方のコツなんか教えてくれて」

「いやいや、私だって誰かに教えたいなぁとは考えてたし良かったよ!」

ムニャウ
「あ...ここにゃむね」


「ん?」

ムニャウ達が声を便りに向かった場所には、カメラを持ちながら話をしている青年と、肌が濃い少女が居た。



(あれは、あの世界の連中か...)

ドーパント
「貴方はこの世界の住民ですか?」


「...いや、俺は違う」

ムニャウ
「違うっていうと?」


「俺は門矢士(かどやつかさ)、そちらと同じ旅人さ」

ドーパント
「士...?何処かで聞いたような」


「お前は確か、ムニャウとか言ったか?」

ムニャウ
「ムニャウの事知ってるにゃむか」


「お前達の旅を偶然目撃したものでな」

ウィンドⅠ
「そうだったんですか...そちらの女の子は?」


「彼女はサザンカ・ビアンカ、この学園の生徒...らしいが」

サザンカ
「まぁ生徒とはいっても私以外はいないし、先生だっていないんだけどね」

ヒールⅢ
「そうなのか?」

サザンカ
「たぶん。」

わてり
「た、多分って...」

サザンカ
「それが全然覚えてないの、不思議な話でしょ?」


「ああ、そうだな...」


「ところで、お前たちはどうやってここに?」

ドーパント
「実はですね...」

ドーパント達はRTP界から今までの事をさっくりと士に話す


「なるほど、大体分かった」

ムニャウ
「士はRTP界から出たあと何してたにゃむ?」


「俺はお前達で言うところの『ヘリオス』の本部に乗り込んでた」

わてり
「えっ直接乗り込んだんですか!?」


「ああ、俺なりに調べたいことがあったからな」


「そしたら運悪く時空転移のトラップを踏んでしまい、気付いたらこの世界に」

ヒールⅢ
「なるほどな...我々とは違う行き方か」


「気が付いたら別の世界に...というパターンは俺も聞いたことがないな」

ウィンドⅠ
「そうですか...」

サザンカ
「ん、何?また旅の話?」パシャパシャ

わてり
「...あの、なんで私達撮ってるんですか?」

サザンカ
「あれ、悪かったかな?」

わてり
「いや、悪いというわけではありませんが...」

士とムニャウ達が話しているとき、この世界の住民であるサザンカのみは話についていけなかった為、持っていたカメラでウィンドⅠ達の写真を撮っていたのだ

サザンカ
「せっかくカメラがあるんだから、色々撮っておかないとさ!」

ドーパント
「士様は写真を撮らないのですか?カメラがあるのに」


「俺が写真を撮ると何故か歪むんだ、世界が俺に撮られたがってないみたいでな」

サザンカ
「物は言い様だね、私も士くらいポジティブになれたらいいのに」


「褒め言葉として受け取っておく」

ムニャウ
「...ああそうそう、士はヘリオスの本部に乗り込んだとか言ってたが、何か分かることがあれば教えてほしいにゃむ」


「何故?」

ムニャウ
「あー、それは...うーむ...ドーパント、スマホ繋がるにゃむか」

ドーパント
「ええ、どうやら長は電波の繋がるところに居るみたいです」

ムニャウ
「電話は?」

ドーパント
「我々が代わりに」

『フォン!』

ドーパントは黒いUSBメモリを作り、それを顔に差し込んだ!


「そいつはガイアメモリ...なるほど、ドーパントの名は伊達じゃないという事か」

ドーパント
「ルルル、ルルル...我々の右手から向こうの声が流れますので、何か伝えたい場合は我々の左手からどうぞ」

ウィンドⅠ
「なんてややこしい体してるんですか貴方は」

たくっちスノー
【こちらたくっちスノーだ!ドーパント、何かあったか?】

ドーパント
「今の我々は電話機なので用件を伝えることができません」

たくっちスノー
【えっ何それは(困惑)】

ムニャウ
「おい、聞こえるにゃむか」

たくっちスノー
【...ムニャウか!お前も無事みたいだな!】

ムニャウ
「お前...というと?」

たくっちスノー
【ついさっきもミラから電話が来たもんでな、ミカヅキ達とコードメイカー兄弟はここにいる、後は...のび太達とリーミナ、それにゼロ達ぐらいかな、連絡がないのは】

ムニャウ
「そうか...」

たくっちスノー
【今、その世界には誰が居るんだ?】

ムニャウ
「門矢士っていうやつが...」

たくっちスノー
【門矢士ァ!?】


「ん?」


たくっちスノー
【つ、士って...あの士か?ちょっと代わって!】

ムニャウ
「らしいにゃむ」


「もしもし、多分お前の想像通りの門矢士だ」

たくっちスノー
【ま、マジかよ...なんでお前がここに、通りすがりの仮面ライダー...】


「俺の事も知ってるとは、やっぱりお前には何かあるな」

たくっちスノー
【や、やっぱって自分の事知ってるのかよ!?...では改めて、自分は時空監理局代理局長のたくっちスノーだ!長いからTでいい!】


「分かった、それでT、そちらは何処にいる?」

たくっちスノー
【森羅っていうウチみたいな組織の中だ、どうにか来れない?】


「あああそこか、行けなくはないが時間はかかるぞ」

たくっちスノー
【了解!待ってるからな...ところで、士以外には誰がいる?】

ムニャウ
「サザンカ・ビアンカっていう女性が居るにゃむ」

たくっちスノー
【サザンカ...となると、そこは『アクエリオンevol』の世界か、あそこは色々とヤバイから気を付けろよ、女拐ったりロボットが出てきたり!まぁ大丈夫だろうけど!】

ドーパント
「通信、切れました」

ムニャウ
「大丈夫だろうって、無責任な...」

サザンカ
「.....」

ムニャウ
「ん、どうかしたにゃむか」

サザンカ
「後ろ...」

ムニャウ
「後ろに一体何が...うおっ!?」

丁度真後ろに、青色の怪物が立っていた...ムニャウは思わず腰を抜かす

ウィンドⅠ
「」チーン

わてり
「ああウィンディがまたショック死してる!」

ヒールⅢ
「とんでもない殺気だ...この量でよく後ろに回れたものだ」

ドーパント
「おや、貴方は...exe様ではありませんか」

89 < 90 > 91