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*90*
ウィンドⅠ
「あのー、誰かいませんかー」
ヒールⅢ
「用務員のおっさんでもなんでもいいぞ」
わてり
「何処かに誰かいませんかー?」
「...ここをこうすれば...」
「こうか?」
ドーパント
「...あ、」
ムニャウ
「今、確かに向こうで声が聞こえたにゃむ」
ウィンドⅠ
「良かった...」
ドーパント
「向こうですね」
....
士
「いや、すまないな、撮り方のコツなんか教えてくれて」
「いやいや、私だって誰かに教えたいなぁとは考えてたし良かったよ!」
ムニャウ
「あ...ここにゃむね」
士
「ん?」
ムニャウ達が声を便りに向かった場所には、カメラを持ちながら話をしている青年と、肌が濃い少女が居た。
士
(あれは、あの世界の連中か...)
ドーパント
「貴方はこの世界の住民ですか?」
士
「...いや、俺は違う」
ムニャウ
「違うっていうと?」
士
「俺は門矢士(かどやつかさ)、そちらと同じ旅人さ」
ドーパント
「士...?何処かで聞いたような」
士
「お前は確か、ムニャウとか言ったか?」
ムニャウ
「ムニャウの事知ってるにゃむか」
士
「お前達の旅を偶然目撃したものでな」
ウィンドⅠ
「そうだったんですか...そちらの女の子は?」
士
「彼女はサザンカ・ビアンカ、この学園の生徒...らしいが」
サザンカ
「まぁ生徒とはいっても私以外はいないし、先生だっていないんだけどね」
ヒールⅢ
「そうなのか?」
サザンカ
「たぶん。」
わてり
「た、多分って...」
サザンカ
「それが全然覚えてないの、不思議な話でしょ?」
士
「ああ、そうだな...」
士
「ところで、お前たちはどうやってここに?」
ドーパント
「実はですね...」
ドーパント達はRTP界から今までの事をさっくりと士に話す
士
「なるほど、大体分かった」
ムニャウ
「士はRTP界から出たあと何してたにゃむ?」
士
「俺はお前達で言うところの『ヘリオス』の本部に乗り込んでた」
わてり
「えっ直接乗り込んだんですか!?」
士
「ああ、俺なりに調べたいことがあったからな」
士
「そしたら運悪く時空転移のトラップを踏んでしまい、気付いたらこの世界に」
ヒールⅢ
「なるほどな...我々とは違う行き方か」
士
「気が付いたら別の世界に...というパターンは俺も聞いたことがないな」
ウィンドⅠ
「そうですか...」
サザンカ
「ん、何?また旅の話?」パシャパシャ
わてり
「...あの、なんで私達撮ってるんですか?」
サザンカ
「あれ、悪かったかな?」
わてり
「いや、悪いというわけではありませんが...」
士とムニャウ達が話しているとき、この世界の住民であるサザンカのみは話についていけなかった為、持っていたカメラでウィンドⅠ達の写真を撮っていたのだ
サザンカ
「せっかくカメラがあるんだから、色々撮っておかないとさ!」
ドーパント
「士様は写真を撮らないのですか?カメラがあるのに」
士
「俺が写真を撮ると何故か歪むんだ、世界が俺に撮られたがってないみたいでな」
サザンカ
「物は言い様だね、私も士くらいポジティブになれたらいいのに」
士
「褒め言葉として受け取っておく」
ムニャウ
「...ああそうそう、士はヘリオスの本部に乗り込んだとか言ってたが、何か分かることがあれば教えてほしいにゃむ」
士
「何故?」
ムニャウ
「あー、それは...うーむ...ドーパント、スマホ繋がるにゃむか」
ドーパント
「ええ、どうやら長は電波の繋がるところに居るみたいです」
ムニャウ
「電話は?」
ドーパント
「我々が代わりに」
『フォン!』
ドーパントは黒いUSBメモリを作り、それを顔に差し込んだ!
士
「そいつはガイアメモリ...なるほど、ドーパントの名は伊達じゃないという事か」
ドーパント
「ルルル、ルルル...我々の右手から向こうの声が流れますので、何か伝えたい場合は我々の左手からどうぞ」
ウィンドⅠ
「なんてややこしい体してるんですか貴方は」
たくっちスノー
【こちらたくっちスノーだ!ドーパント、何かあったか?】
ドーパント
「今の我々は電話機なので用件を伝えることができません」
たくっちスノー
【えっ何それは(困惑)】
ムニャウ
「おい、聞こえるにゃむか」
たくっちスノー
【...ムニャウか!お前も無事みたいだな!】
ムニャウ
「お前...というと?」
たくっちスノー
【ついさっきもミラから電話が来たもんでな、ミカヅキ達とコードメイカー兄弟はここにいる、後は...のび太達とリーミナ、それにゼロ達ぐらいかな、連絡がないのは】
ムニャウ
「そうか...」
たくっちスノー
【今、その世界には誰が居るんだ?】
ムニャウ
「門矢士っていうやつが...」
たくっちスノー
【門矢士ァ!?】
士
「ん?」
たくっちスノー
【つ、士って...あの士か?ちょっと代わって!】
ムニャウ
「らしいにゃむ」
士
「もしもし、多分お前の想像通りの門矢士だ」
たくっちスノー
【ま、マジかよ...なんでお前がここに、通りすがりの仮面ライダー...】
士
「俺の事も知ってるとは、やっぱりお前には何かあるな」
たくっちスノー
【や、やっぱって自分の事知ってるのかよ!?...では改めて、自分は時空監理局代理局長のたくっちスノーだ!長いからTでいい!】
士
「分かった、それでT、そちらは何処にいる?」
たくっちスノー
【森羅っていうウチみたいな組織の中だ、どうにか来れない?】
士
「あああそこか、行けなくはないが時間はかかるぞ」
たくっちスノー
【了解!待ってるからな...ところで、士以外には誰がいる?】
ムニャウ
「サザンカ・ビアンカっていう女性が居るにゃむ」
たくっちスノー
【サザンカ...となると、そこは『アクエリオンevol』の世界か、あそこは色々とヤバイから気を付けろよ、女拐ったりロボットが出てきたり!まぁ大丈夫だろうけど!】
ドーパント
「通信、切れました」
ムニャウ
「大丈夫だろうって、無責任な...」
サザンカ
「.....」
ムニャウ
「ん、どうかしたにゃむか」
サザンカ
「後ろ...」
ムニャウ
「後ろに一体何が...うおっ!?」
丁度真後ろに、青色の怪物が立っていた...ムニャウは思わず腰を抜かす
ウィンドⅠ
「」チーン
わてり
「ああウィンディがまたショック死してる!」
ヒールⅢ
「とんでもない殺気だ...この量でよく後ろに回れたものだ」
ドーパント
「おや、貴方は...exe様ではありませんか」