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*70*
たくっちスノー
「....待て!」
たくっちスノーは違和感を感じ、四人を引き留める
ルミィ
「どうしたの?」
たくっちスノー
「何か来る...!」
カイザー
「何...!?」
カイザーとミカヅキが構えると...突然、辺り一面に怪物が現れる
怪物は竜巻を纏ったイタチや、烏天狗など、いわゆる『妖怪』と呼ばれる類いのものだっな
たくっちスノー
「ここ、本当に渋谷かよ...」
カイザー
「チーズパイダー」
チーズパイダー
「あいさー...あーめんどくさ」
ミカヅキ
「...あれは、一体?」
たくっちスノー
「さぁな、人をとって食う化け物じゃなきゃいいけどね!」
たくっちスノー
「あんたの見せ場を望む人だっているし、いっちょ暴れてやりますか!」
ミカヅキ
「....行くぞ!」
たくっちスノー
「こちらも準備しときますか...キャラクターチェンジ!」
たくっちスノーがそう叫ぶと、右腕に黒い液体が次々と付着して行き、刀から肩の形まで...右腕がミカヅキそっくりとなった
たくっちスノー
「やっぱ便利だなこの力」
ミカヅキ
「お前、一体何者なんだ...?」
たくっちスノー
「人間じゃないとは言っておくよ、無関係の君らに正体話したってしゃーないし」
たくっちスノー
「刀を構えて!一回こういうのやりたかったんだ!」
ルミィ
「何をするつもり?」
たくっちスノー
「合体技!...っても、同時に同じ技を打つだけだけど、まぁ気分よ気分!」
ミカヅキ
「お前、俺の技が使えるのか?」
たくっちスノー
「一時的にだけどな...いくぞ!」
ミカヅキとたくっちスノーは刀を構えるて妖怪達に突っ込む
ミカヅキ
「円月殺剣!」
たくっちスノー
「円!月!殺!剣!」
二つの技がいい感じに噛み合い、妖怪達は蹴散らされていく
ルミィ
「おお凄い、私にもあれ出来るでしょうか」
チーズパイダー
「多分たくっちスノー様ぐらいだよ...そっくりそのまま真似するなんてさ...」
たくっちスノー
「そうでもないよー、実は本物より威力が劣ってる」
ミカヅキ
「まぁ...手間をかけずに敵を蹴散らせたから良いじゃないか」
たくっちスノー
「そうそう!雑魚戦とかめんどくさいからこうでいいんだこうで!」
カイザー
「...たくっちスノー様」
休む暇なく、妖怪達がまた現れていく
たくっちスノー
「勘弁してくれってもう!雑魚戦なんて苦痛なだけだから嫌いなんだよ!つーか一応小説なんだからいらねぇよそういうの!」
チーズパイダー
「え、たくっちスノー様の嫌いなものってソレなの?」
たくっちスノー
「RPGやってるとレベル上げが毎度めんどくさくってさぁ」
カイザー
「話してる暇は無いぞ、この調子だと無限に沸いてくるタイプだ」
たくっちスノー
「ええー...」
「斬っ!」
そんな時、ビルの上から男が降りてきて、妖怪を拘束したかと思うと、謎の術を唱え、結界のようなものを張った
「もう大丈夫だ」
ルミィ
「え、ああ、どうも...」
カイザー
「これ、俺たちが出る幕あったか?」
たくっちスノー
「無理矢理擁護するなら、自分達が一度潰したおかげで何も壊されずに済んだだろ!」
チーズパイダー
「たくっちスノー様、もしかしなくても活躍させるのってヘタクソだよね」
たくっちスノー
「しゃーないだろ!」
ミカヅキ
「ところで、そちらは一体...」
ミカヅキがそう聞くと、男は名刺を取りだし見せる
たくっちスノー
「超常現象特務機関『森羅(しんら)』?聞いたことある」
たくっちスノー
「ていうかチーズパイダー、もしかしてウチっぽい組織って森羅の事?」
チーズパイダー
「え?...あ、コレだよコレ!」
たくっちスノー
「え、あ、あの!ウチは時空監理局って言うあんたの所みたいな組織の局長してるんすけど!ちょっと良いですか!?」
「いや、今抱えている仕事が相当な山でな...申し訳ないが後にしてくれないか。」
たくっちスノー
「ねぇちょっと!待ってちょい!」
カイザー
「...その仕事というのは?」
「ん?」
カイザー
「いや、横取りする気は無いのだが、こちらもある大きな仕事をしていて、もしかしたらと思っていてな」
「『ゆらぎ』を知っているか?」
ミカヅキ
「確か、たくっちスノーがそんな単語を使ってたような...」
ルミィ
「神隠しのような物と言ってましたね」
「間違ってはいないだろう、仕事というのは、またゆらぎが発生した、それも今まで見たことない大きな規模のものがな」
「先程の妖怪達も、ゆらぎの影響で呼び出された物だ」
ミカヅキ
「はぁ...」
たくっちスノー
「...あ、そうだ、なぁ森羅のエージェントさんよ、こちらのルミィ氏とミカヅキ氏は『ゆらぎ』によって別世界へ送り込まれた迷い人なんだ、あんたの技術で送り返す事は出来ないか?」
「不可能ではないが...本当に別世界から?」
たくっちスノー
「嘘は言ってないよ」
「俺と一緒に森羅の本部へと来てくれ」
たくっちスノー
「了解!」