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*150*
冬夜
「話ってなんだい?」
月
「ヘリオスと関わりのある組織………ブリュンヒルド帝国」
月
「その国の王が、同じ名前だったんです」
冬夜
「ブリュンヒルド………覚えがある名前だよ」
冬夜
「ということは、そっちの………アナザーの僕が関わっているということか」
月
「そういうことです、貴方にとっては辛い決断になるとは思いますが………僕の作戦に協力して欲しい」
冬夜
「分かった、君は何かと信用できるからね………」
冬夜
「分かった、君に任せよう」
月
「ありがとう」ガシッ
冬夜
「ところで、この件はリーンに伝えておいた方が良さそうだな」
月
「リーンという方はどういう関係で?」
冬夜
「近い国の偉い人………いや、人ではないけど………大使なんです」
月
「なるほど、話しておく必要はあるかな…………」サラサラ
冬夜
「あ、そういえば僕が魔法使えることって話したっけ」
月
「魔法が?なら向こうの彼も」
冬夜
「使えるはずだ、警戒して言った方がいい」
月
「魔法なんてものが実在するとはね………」チラッ…..
冬夜
「そうだよ、教えようか?」
月
「いえ、僕はマジシャンになるつもりは無いので………」
冬夜
「………ところで、なんで腕時計なんて見てるの?」
冬夜
「時計なら後ろにもあるじゃないか」
月
「…………ああ、それはですね」
月
「キラだから」
00:40
冬夜
「えっ…………あっ!?」グラッ
月
「さよなら…………望月冬夜」
ーーー
【望月冬夜】
足を滑らせ、近くにあったテーブルに頭をぶつけ、その直後心臓麻痺で死亡する
………
月
(君がやってきた事はメモリーディスクから確認済みだ………彼を生かしておいても得をすることは無いだろう)
のび太
「今の音は一体…………こ、これ!?冬夜さん!?一体何が………」
月
「…………僕はとんでもないことをしまった、やむを得ない事情があったにも関わらず………なんてことを」
のび太
「一体何が………?」
月
「皆を呼んでくれ………」
…………
月
「キラの正体は………あっちの世界の望月冬夜なんだ」
のび太
「えええええっ!!?」
月
「それを話したら激昂して………宥めようと取っ組み合いをした末にあんなことに………迂闊だったよ、簡単にキラだと言わなければ………」