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のび太戦記ACE アナザールート『完結』
作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 152ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 多重クロス 
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あれは今から5年前の事....望月冬夜には9人の嫁が居た、そして私もその中の一人だった

ダーリンは最初は魔力の量と技術しか見てなかったけど、次第に惹かれるようになってきた...だから私は結婚したの

そしてダーリンは、あらゆる問題を不思議な力で解決した調停者と呼ばれるようになり、ブリュンヒルデという国が生まれた。


...でも、あの人は次第に私たち妻達に興味を示さなくなった

リーン
『ダーリン、ちょっと...』

冬夜
『後にしてくれ』

元々どんな事にも興味を示さなそうで、関心も向上力も無いような人ではあったのだけれど、まさか急に飽きられるなんてね

リーン
『.....』

冬夜
『ボクは調停者...逆らうものは皆消してしまえばいい』

あと、口調は変わらないのに、だんだん政治が弾圧的になったような気がしていたわ


リーン
『....ダーリン、疲れてるの?』

冬夜
『ああ、王にもなると敵が増えて嫌になるよ、調停者であるボクに反対するんだもの』


冬夜
『ボクは難しいことは嫌いなんだ、勝った方が正義という言葉がある』

冬夜
『強い奴が正義、弱い奴が悪、そして正義に逆らう奴は敵に決まってる、そういうものさ、文句があるならそっちも強くなればいいのに...』

リーン
『...そうね』

ダーリンはどんな日でも私に相手をしてくれなかった、誕生日も、結婚記念日も...あと、あのホムンクルスを作っても見向きもしなかった

笑えるでしょ?先に言っちゃうとホムンクルスと入れ替わってるのに今も気付いてないのよ? 鈍感にもほどがあるわよ?

そんなんだから、知り合い達はどんどん見切りを付けていき...

冬夜
『お前も...君もお前もあんたも、ボクに逆らう気か?』

冬夜
『ベルファストめ...散々いい思いさせてやったのに裏切るなんて!ミスミドだってそうだ!ボクがどれだけ力を貸したと思っている!』

冬夜
『ええいだまれだまれ!!ボクが正義だ!ボクがこの世界で一番強いんだ!!弱い奴は皆消えろ!!』

そして知り合い達は見切りを付けるたびいなくなっていく、前に私に弟子が居たんだけど...その人だってねぇ

ああ、ブリュンヒルドを攻めに来る人もいたわ、まぁ無駄だけど、ダーリンが皆消し去るから

私たちは逃げる場所なんてないし、そもそも他の人たちは特になんとも思っていないみたいだから、私たち妻が欠けることはなかった


そして...生き物はダーリンと私たち嫁だけになった。

ダーリンはそれで満足しているみたいだけどね.....

でもある日、いつもと違い別世界から敵が進撃してきた、貴方達でいう【ヘリオス】っていう軍隊ね。

ヘリオスとの戦いは今までのように簡単にはいかなかった、互いにトップが膨大な力を持っていたからね

最終的に殺すのがめんどくさくなって、『互いに危害を加えない代わりにそれぞれの計画に協力する協定』を結んだ...というわけ

だけど敵は容赦なく消すうちのダーリンにとって気にくわない物だったらしく、向こうに勝つためだけにあらゆる技術を集めてきた

覚えている限りで一番最後の計画だと、私たちさえも兵器にしようとプログラムを掛けてきた

嫁達も賛成していたけど、反対したのは私だけね...別に私はそこまで勝ちに拘るタイプじゃないし

冬夜
『君、本気か...?』

リーン
『みっともないわよダーリン、あいつに勝てなかったのがそんなに悔しい?』

冬夜
『.....』

リーン
『図星ね、攻め込む暇があったらもう少し妻に構ってあげたらどうなの?』

冬夜
『....うるさいな』

リーン
『ッ!?ぐっ!!』

その時ね、ダーリンが両目と左腕を潰してきたのは...ホムンクルスには悪いことしちゃったわね

冬夜
『そんなのそのうちいくらでも出来る、今はあいつらを倒すことを考えてよ!』

リーン
『.....』

そして残り8人の妻は、プログラムで大きな龍となった。

...それが、あの世界でミラ達が戦った【ヒメドラゴン】の正体よ!

.......

たくっちスノー
「やべぇな」

Sonic.exe
「これも望月冬夜の可能性にして、世界線か....」

冬夜
「僕ってそんな未来を歩むこともあるんだな」

リーン
『まぁそうね』

ムニャウ
「しかし、どっちもどっちにゃむね....」

black
「互いに仲も悪いし、どうにか共倒れさせてやりたいが....」

ミラ
「漁夫の利なんて中々出来ることじゃないわよねぇ...」

ロストメイドウィン
「そんなの次の話のオレが考えてくれるだろ」

たくっちスノー
「ゆでたまごじゃないんだからさ」

みぃ
「....あ、皆!どうやら着いたみたいだよ!」

たくっちスノー
「よし、どんな風景が待っているのやら...」

たくっちスノーがパネルを操作し、目の前のものを解析した

ドラえもん
「こ、これは....!!」

ミカヅチ
「ま、まさかそんな...!!」

....戦艦から離れているアナザードラえもんも、そこに映っていた物を見て流石に驚愕していた

ドラえもん
『あの野郎、ヘリオスに内緒でこんなものを作ってやがったのか....』

そこに映っていたのは....とても大きくて、彩り豊かな球体。

たくっちスノー
「なんだよこれ....まるで惑星じゃないか!」

【次回予告】

ドラえもん
『望月冬夜ァ!!話がちげぇぞ!!』

冬夜
『黙れ!もうお前らには負けない!新生ブリュンヒルド星が悪を打つ!』

のび太
「そうはいかないぞ!正義正義っていうけど、好き勝手に力を振りかざすお前はジャイアンと何も変わらないよ!」

ジャイアン
「おいそれどういう意味だ!!」

たくっちスノー
「アナザー冬夜...あんたも昔の自分と同じだ、君には【愛】が感じられないよ」

次回、第十五話
【この戦いを制するのは『誰』か】

冬夜
『リーン、何故ボクを裏切った...?』

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