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*13*
たくっちスノー
「これで自分達は魔法を使えるようになったはずだ」
ムニャウ
「具現化っていうのはどうやればいいにゃむ」
たくっちスノー
「それはまぁ、唱えてみれば出来るんじゃね?」
ムニャウ
「なるほど」
たくっちスノー
【ウィンドⅠ】
ムニャウ
【アイスⅢ】
二人が唱えると、たくっちスノーの右手から風が吹き、ムニャウの目の前に氷柱が生えた
そしてその風と氷柱は、徐々に女性の形へと変わっていった
アイスⅢ
「こんにちは~!どちらが私の契約者ですか~!」
ムニャウ
「こっちにゃむ」
アイスⅢ
「おや?どうやら魔法を覚えるのは初めて見たいですね!数ある魔法の中から私を選んでくれたなんて...」
アイスⅢ
「アイスを『愛す』って事ですね!」
ビュオオ
たくっちスノー
「寒いッ!ローズマリー参謀のダジャレよりも寒いぞ!」
ドーパント
「これがおやじギャグという奴ですね、ガイアメモリに追加しておきます」
アイスⅢ
「おやじギャグですか?よく言われるんですよ!」
アイスⅢ
「ギャグが全て『滑って』いるって!」
ビュオオオ
酒場の中は一気に温度が下がっていった
たくっちスノー
「やめろォ!」
ムニャウ
「やばい、殺されるにゃむ、自分の召喚した魔法に凍死させられるにゃむ」
ドーパント
「長!大変でごさいます、長の召喚したウィンドⅠが死にかけてます!というか死んでます!」
ウィンドⅠ
「止まるんじゃねぇぞ...」キボウノハナー
たくっちスノー
「魔法すら死にかけるって...」
アイスⅢ
「死にかけてるなら...お香をここに『置こう』って」
ビュオオ
ウィンドⅠ
「」チーン
たくっちスノー
「トドメさすな」
.....しばらくして
ウィンドⅠ
「どうにか生き残りま...ヴェッ!!わ、私...ヴォホッ!風魔法の...ゲホッ!ウィンドⅠと...オヴェッ!!」
たくっちスノー
「もういい、お前何も喋るな!また死にそうだから!」
アイスⅢ
「ウィンディちゃんは体が凄く弱くてね~すぐ生き返るけど」
ウィンドⅠ
「生き返るって言われても死ぬときって苦しいんですからね...」
たくっちスノー
「いや~分かる!不死身とは言っても、肉体に対する痛みが消えるわけではないからなぁ!」
ドーパント
「ガイアメモリが割れる瞬間って骨が折れた時の五倍は痛むんですよね」
ムニャウ
「ついていけないにゃむ」
ウィンドⅠ
「そ、それでも役に立つとは思いますので...よろしくお願いします、契約者様(マスター)」
たくっちスノー
「よし...後は王さまにでも挨拶して仕事に向かいますか」
ムニャウ
「こいつ魔法に戻してもいいにゃむか?こいつ野放しにすると真冬になってしまうにゃむ」
アイスⅢ
「ああ!それってつまりこういうことですね!」
アイスⅢ
「氷はもう【こおりごり】と!」
ビュオオ
その時、酒場は氷に覆われた
たくっちスノー
「な?言ったろ、凍結属性は強いって」
ムニャウ
「にゃむ.....」
ウィンドⅠ
「」チーン
ウィンドⅠ 今回の死因
「アイスⅢのダジャレで凍死」